慣れない特急列車
神奈川県民なので、特急列車というものには縁がない
県民なのでというよりかは、日常的に特急列車を利用する機会がない、の方が正しいかもしれない
仕事で千葉県の銚子に行くことになった。
普通列車だと3時間かかるところを、東京駅から特急に乗るとトータル2時間半で行けるようだったので、会社の経費でありがたく特急に乗ることにした。
先に書いたように特急列車には馴染みがないのでまず乗り方がわからない。
ネットで調べると、窓口で買うか、ネットで買うか、駅のホーム券売機でSuicaを挿入して買うか、もしくはもう飛び乗ってしまい電車の中で車掌さんから購入するという手もあるようだった。
東京駅の窓口までたどり着く自信はなく、モバイルSuicaなので券売機に挿入はできず、何も買わず飛び乗るということも小心者の私にはできそうになかった。
残された手はネットで買うしかないということで、前日の23時くらいから購入手続きを始めた。
ところが、えきねっとのログインIDがどうしてもわからない。
どうやらID=メールアドレスではないようだった。
シムフリーにしたタイミングでキャリアメールはもう使えなくなっており、会員登録した時のIDを照会することもできなかった。
仕方なく、今使っているメールアドレスで新規会員登録を行い、購入手続きに進んだ。
ところが、クレジットカード情報がすでにえきねっとに登録されており、それを削除しないとこのカードは使えないという。
カード情報を削除するには前のアカウントでログインする必要があるため、結局振り出しに戻ってしまった。
仕方なく、普段積立用にしか使っていないクレジットカードで決済手続きをした。
すると、このカードも使えないという。どうして…と困っていると、不正利用の疑いを検知したためカードを止めたとカード会社からSMSが届いた。
この手続きがきっかけであることはほぼ間違いないと思うが、怖くなり慌ててカード会社のマイページに移動した。
今度はそのカード会社のログインも思うようにいかず、どうやらこれもメールアドレスが変わっていることに原因があるようだった。
携帯を放り投げたいくらいのイライラを抑えながら、過去のメールアドレスやパスワードなどをなんとか思い出し無事にログインに成功した。
そして不正利用ではないことを証明して、やっとえきねっとに戻ってきた。
これでようやく特急券が買える…
疲れ切った私は決済ボタンを押した。
「この時間はメンテナンス時間のため購入できません」
衝撃の文字が飛び込んできた。
モタモタとしているうちに夜間メンテナンスの時間となってしまい、待てど暮らせどメンテナンスは終わらなかった。
全てどうでも良くなった私は、何も買わずに特急に飛び乗り、駅員さんに泣きつくことに決めた。