"また"会社ガチャミスった話⑤
小話を挟みまして、上司(岩)の話に戻ります。
上司(岩)は地元の地方銀行から1月に入社してきたばかりの社員。
つまり、デブの仕事のことはほとんど知らない体での話になります。
小話でも話した通り、値上げに伴い食材変更などを担当していたデブに上司(岩)が噛みつきます。
岩「デブ君さ、君がやろうとしてるこのメニューで売上(利益)はどのくらい出るか計算してる?」
デ「いや、専門知識があるわけじゃないのでそこまでは計算してないですが、単純に値上げをして原価を下げればその分の利益は出ると思います。」
岩「イヤイヤ、そんな甘い考え方じゃダメ。何を目的に決めてるの?」
デ「利益を求めた価格よりか、魅力的なメニューにして利用者の増加を狙ってます。上司(H)からもそう言った指示を受けてますので」
岩「イヤイヤ、そんな考えダメだよ。君の出したプランで計算したら利益はかなり低いんだよ。会社としてそんなのダメでしょ」
デ「ですから、利益はそんなに考えていません。魅力あるメニュー・・・」
岩「じゃあさ、君はそもそも今の売値の原価とかを把握した上で新価格や原材料を決めてるんだよね?」
デ「いや、現行の売値の原価は知らないですよ。本社に聞いても誰も教えてくれないですし、わからないって言われてます。」
岩「じゃあ君は何も考えず1ヶ月こんな事をやってたの?はっきり言わせてもらうけど、これじゃ数字も黒くならないし、施設責任者として考えが甘いんじゃないの?」
デ「いや、そもそもこんな事頼まれてないですし」
岩「は?君は責任者でしょ?何を言ってるの!」
デ「責任者と言う肩書きは背負ってますが、会社から言われてるのは営業を回すこと+設備の管理です。数字の事なんて一切関わってません」
岩「きみそれは無責任だし、甘えすぎるよ。」
デ「いや、会社から数字を良くしてって頼まれれば仕事なので着手しますが、本当にそんなこと言われてないんです。それに、会社だって数字の事はいいからって言われてます」
岩「何だそれ。じゃあ君は何のための責任者なの?」
こんなやりとりがあった訳です。
結局、仕入れ先は既存のまま値上げだけはするという結果になりました。
しかし、食材の発注はデブの仕事なので既存通りに進めていく事になり、一旦落ち着きが見えてきました。
時に2月の中頃、4/1のオープンまでまだまだ時間があります。
気づけば本社にて社内ニートになりつつあったデブ。
上司Hに「やる事がないです」とはっきり言うことに。
すると上司からBBQではない仕事を頼まれます。
それは、ツアーのパッキングを企画してくれと言うこと。
そう、デブの会社は交通会社(バス、タクシー)を本業としており、BBQ施設はあくまでもサブ事業なのです。
もちろんそんな事やったことがないので、手探りでやる事になります。
そのツアー企画でもまたしても問題が起きるのです。
その⑥へ続く