"また"会社ガチャミスった話④

上司(岩)は地元の地方銀行から1月に入社してきたばかりの社員。
つまり、デブの仕事のことはほとんど知らない体での話になります。

※この上司(岩)を話す前に、一旦デブの仕事の小話を挟みます。
そもそも、デブの職場のBBQ場は施設側で食材を用意するプランがあり、利用者は完全手ぶらで利用できるのをウリにしていました。
しかし、コロナの影響や物価の高騰に伴って価格の見直しにする事になったのです。これはどの業界でもあることで、原価が上がったので売値を上げますね、と言う話。

僕はただ値上げをするだけではアレなので、メニュー(食材)も一新しようと会社に提案し、会社側も承認。
まずは現在の価格が正当なのか調べるため、原価を調べようとしたのですが本社はその管理をなあなあにしており、原価すら調べる事ができなかったのです。そこで、値上げ価格を決め、そこから逆算して原価を計算し、その価格で抑えようと考え卸業者の変更や食材の変更などに力を注ぐ事にしました。メニューの数、価格、扱う食材など1人で決めながら、その都度会社に報告・相談しながら進めていき、テスト(試食)も行い具体的に形が見えてきた頃に問題が発生します。

既存の取引先をA、新たな取引先をBとします。
AよりBの方が安く仕入れられる事がわかり、上司(H)もプッシュして進めていたのですが、ある日Hから「Bの肉は使えない」と言われます。
何回も打ち合わせをしてきたのになぜか?その理由は”社長との繋がりがある会社だから”とのこと。
もちろん会社同士の付き合いは大事ですが、会社の数字がかかっていればそれはまた別の話じゃないでしょうか。上司も交えて社長に説得するよう提案しましたが断固拒否。こうなってしまうと僕からは何も言えず・・・。
それだけで済む話ではなく、上司Hは社長に「デブが勝手に決めた」そんなニュアンスで話をしたものだから社長は僕に対してさらに激怒。
何回も会社側に相談して、上司も一緒に打ち合わせしていたのにこのざまですよ。

その他の食材も、別の卸業者に変えて行こう、と言う話も社長の耳には「デブが勝手にやっています」と入ってるらしく、デブの評価は落ちるばかり。
上司Hに対しても「何で早く初期段階で言ってくれなかった?」と詰めても、「知らなかった」の一点張りでデブを擁護してくれる事はなし。
もちろんその後にはBには謝りに行きました。

こんな感じで、数字ではなく昔からの付き合いを優先とする会社なのです。この考え方が良い悪いとは言いませんが、そんな事をしているから数字は悪くなる一方なのでは?と考えるデブでした。

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