自分探しの西遊記ー4:水切り世界選手権2位の実績を持つ馬頭琴奏者に水切りを教わった話(仁淀川)
・水切り世界選手権2位の実績を持つ馬頭琴奏者に水切りを教わった話(仁淀川)
こんにちは
高知生活も三日目、色々とあって(前回の話を参照)馬頭琴弾きのOさんというおじちゃんに連れられて、仁淀へ。
仁淀は高知県の真ん中あたりに位置しており、高知市内から車で一時間ほどです。仁淀といえば、なんと言っても仁淀川。清流といえば同じ高知の四万十川が一番有名かもしれませんが、仁淀川もその引き立つ水の青さでこれまた清流として有名です。噂には聞いていたのですが、旅行中にいくつもりがなかったのであまりチェックせず。
しかし、着いてみるとなんとまあ美しい川でしょう。四万十川をワシ、鴨川をカモとするなら仁淀川は孔雀のメス。オスのようなド派手さはないけれど荘厳な中に宝石のような魅力が詰まっています(お前は誰だ)
Oさんのおうちに到着して、午前中はOさんは在宅勤務があるというので、チャリをお借りしてお散歩。大文字くらいの大きさの加茂山に登って伊野(仁淀川のあるあたりの町の名前)の景色を眺めたりしながらぷらぷら。
お昼ご飯を食べてからおうちに帰り、まずはOさんの持っている畑でジャガイモを植えるお手伝い。田んぼも視察させてもらい、農学部っぽいお勉強になりました。こんなふうに、田舎では本職以外に小さな田畑を持っているのは普通のことで、この生活憧れが強すぎる!広い畑と田んぼが欲しい!!!
農業視察が終わったら、そのまま二人でぷらぷらと仁淀川へ水切りに。家から川までは徒歩2分くらい。
ところでOさんは、水切り世界選手権2位という実力を持つらしい。????ってなって聞いたところ、「仁淀川国際水切り大会」なるものを教えていただきました。これは、仁淀川の地域活性のために毎年夏に全国から人を集めてやっている水切り大会で、もう18年も続いているらしいです。初めて聞いたけど楽しそう!!!Oさんはここで2位になったことがあるんだとか。確かに水切りの大会なんて世界中探してもここにしかないだろうな、そうかここで勝てば世界一を名乗れるのか!参加したい!!
(詳しくはここから→http://niyodoriver.com)
その世界2位の人に、直接水切りの聖地仁淀で水切りを教授していただいたわけです。
広い河原には色とりどりの石が散らばり、自分の好きな石を集めるだけでも1日潰れそう。石沼にもはまってしまいそうだ。綺麗すぎるしみんな形違うし、これがさらに川によって全く違うんだから。
実際、7、8個どうしても手放せない可愛い石を見つけてしまって荷物を重くする羽目になりました。
僕はこれまであまり色々な川に行ったことがないので他の川の事情を知らないのですが、仁淀川は水切りのために生まれたとしか思えない石がいっぱい散らばっていました。
水切りを人間が開発したんじゃなくて、まず世界には水切りがあったのだ。その後に人間が生まれて、そして水切りに出会ったのだ。お前は誰だ。
そして、いざOさんの水切りを拝見させてもらいます。まずフォームからしてすごい。全身使って投げてます。少し風があって水面が穏やかではないのですが、それでも低い位置から投げ出された石は、高速回転しながら水を跳ね、跳ね、跳ね…おいおいおいおいおいどこまで行くんだい!
水切りってこれまで跳んだ回数を数えるものだと思ってたんですけど、最後の方は水面を滑っていく感じで全然数えられんのです。実際、水切り大会では数を競うのではなく、二人で投げてうまく投げれた方が勝ち上がるという仕組みらしいです。
回転のかけ方や、射出位置などのアドバイスをもらって、なんとか自分もたまーに水面を滑る水切りができるようになりました。うまく行くのは投げた瞬間にわかって、ドーパミンがドーンって出て、楽しくなっちゃって、結局太陽が山に吸い込まれるまでずっと二人で投げていました(当然、次の日はすごい筋肉痛)。
おうちに帰って、くつろいでいると、Oさんの娘さんと息子さんが相次いで帰ってきます。
娘さんは試験が近いらしく、すぐに勉強部屋にこもってしまいました。息子さんは小六で、めちゃくちゃ賢い。オセロにハマっているらしく、京大生相手してやってよということで勝負。
ハハハ、いくらハマってるからといったって年齢で言えば倍くらいの差があるのだ、まさか負けるわけ……。け……。
ものの見事にボロ負けしました。
僕自身はちゃんとオセロは勉強したことないのですが、一時期ガラケーのオセロゲームを延々とやり込んでいたのでそんな簡単に負けはしないつもりだったのですが、オハナシニナラン。
聞くところによると、小学生の全国大会にも出場しているらしい。流石に全国の壁は厚くて、上位までは勝ち進めなかったらしいけど、いやいやいや、全国大会ってすげーな。
悔しすぎるのでその後も大人気なく本気でいろんなゲームをやりました。
将棋では一矢報いてボコしたけど(←カス大学生)、タイマン人生ゲームでは120億ドル近い差をつけられて負けました。あれ実力とか関係ないから!運!運が悪かった!!
夜ご飯もご馳走になって、Oさんが作ったお米もいただき、とても楽しい日帰り仁淀旅となりました。
帰りは路面電車で高知市の拠点に帰ります。この路面電車の行き先が可愛くて、ごめんという駅が終着なのでごめん行き。そして逆向きは伊野駅なのでいーの行き。ごめんといーの。
翌日から高知でしばらく過ごして、最後にむっちゃ古いオープンカーで高知の海岸を爆走しながら駅に送ってもらい、一人旅サバイバル再開したのでした。
さて、ここまでが、旅の前半。
岡山のKさんから繋がって、さまざまな人に会わせてもらいました。
大人とタイマンで話をするということに慣れてきたところで、完全実力だけの一人旅へ!
高知を出て、四万十に向かいます。
次回作乞うご期待!
それでは!
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