Ghost of Tsushima トロコンRTAチャートを作成した話


はじめに

RTAにおいて攻略順や戦略などが書かれたチャートはほぼ必須といってよいでしょう。
ただ、走者が少ないなどの理由で自分でチャートを作らないといけないことがあるかもしれません。
私が走ったGhost of Tsushima トロコンRTA(※) も先駆者がいなかったので、自分でチャートを作成する必要がありました。
以下にチャート構築の課題と解決方法を残していきます。

(※)Speedrun.comにそんなカテゴリはないです。自分でレギュレーションを決めて勝手に走っただけです。

課題

Ghost of Tsushima トロコンRTAのチャート構築の課題として、収集要素が非常に多く、チャートの構築が非常に複雑であることが挙げられます。

  • 収集要素
    サブクエスト全て
    秘湯、稽古台、神社、狐、蒙古の拠点、和歌、かがり火台、勝負、染物商 全て
    兵の装具、誉の石碑、文と書状、蒙古の品、こおろぎ、お辞儀 指定数

これらを効率よく巡回する経路を考える必要があります。

解決策

いきなりすべての収集物に対しての巡回経路問題を考えるのは愚かなので、
すでにあるAny%のチャートから拡張していくことにします。
まずはツシマの地図を用意します。

厳原の地図

次に、Any%のルートを地図に書き込みます。
これをベースに収集要素を詰め込んでいきます。

Any%のルートを赤線で記入

次に、収集要素をマップにマッピングしていきます。
Any%マップの上から書くとごちゃるので、新しくマップを用意します。
マップは収集物ごとに用意します。
秘湯を例にするとこんな感じです。番号は自分で適当に決めていきます。

厳原の秘湯

これらとAny%マップを見比べて道中取得できそうなところでAny%チャートに追加していきます。
ここではあまり効率的かどうかは考えすぎず、すべての収集物を回収できるルートを組み上げます。
チャートを見やすくするための工夫として、私は次のことをしています。
・収集物ごとに色やマークを決めておく
・収集物に紐づけた番号を一緒に書いておく
・場所が覚えられなさそうなものは目印を書いておく

Any%に追記したトロコンチャートの例

また、戦略を工夫してチャートを改修しています。
戦闘を有利に進められるように、強い装備を早期に取得するチャートを組みました。
Any%と違い、最終的にすべての装備を集めることになるので、早いうちに強い装備をそろえた方がタイム短縮につなげられます。

さらに、攻略の順番を工夫しました。
ストーリーを進めることで習得できる技があるので、そこまではストーリー優先のチャートを組みました。
有用な技を覚えてからは収集物を集める方針にシフトしています。

この辺はゲームの特性に合わせて考える必要があると思います。


一旦チャートができたら、タイムを無視して試走します。
試走することで、より効率的なルートを思いつくかもしれません。
また、フラグが立っていない、収集物の漏れなどの、チャートの破綻部分を確認することができます。
加えて、チャートのわかりにくい部分や忘れやすい部分を確認し、適宜追記していきます。
初めからタイマーをつけて通してもどうせいいタイムは出ないし、気づいたことをメモする余裕がないので、効率的ではないと思います。

あとは  がんばって走る → チャートを直す の繰り返し

作ったチャート↓

マッピングされた地図がないと意味不明だけど、参考までに。

感想

一番大変だったのは収集物の情報集めです。
攻略サイトから情報収集することになるのですが、実際の場所からずれていたり、情報が間違っていたり、載っていなかったりすることがあったので、結局ゲーム内で確認することも多かったです。
全てを調査してマップにマッピングするだけで1週間くらいかかりました。

今回は一人でチャートを1から作成しましたが、同じRTAを走る協力者がいればより調査は楽になると思います。


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