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本番直前の日常の話

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

先週は仕事始めで、いきなりいろいろあって、朝起きてもなんか怒りが収まっていなかったりしたので何とかこらえながら仕事に行き、行ったら行ったで怒りなんかすっかり忘れて仕事をして、無事かはわからないけど一応本番前最後の出勤が終わりました。

ざっくりいうと、私は現職1年目なので、慣れない仕事を周りに教えてもらいまくりながらなんとか進めている状況の中で、「それはわからんやろ」と言いたくなるような至らなさを指摘され続けるという日々でして、そもそも業務の全体を経験していないのにそんなこと知ってるわけないやろ、と気持ち的には思ってしまう。のですが、まあ私が1年目なことなんてお客さんには関係ないし、プロであるということは1%にこだわるということなのかなと思うので、なるはやで完璧に出来るようになろうと思っています。

俳優についても、継続しようと思うと、プロ/アマチュア、俳優一本/別の仕事を持っている、という線引きの微妙な話が必ず出てくるけれど、私は”最後1%の差”にこだわる人は「俳優」を自称していい人だと思います。何をして生活していようと、作品の中にその人なりの芯が見える人は、一緒に創作していて本当に楽しい。それに1%のクオリティの差にこだわれるかどうかと、その人が生活費を稼ぐ手段は、本来全く無関係の事象です。本来演劇を全力でやるために今の働き方を選んだ人の中でも、そこにこだわり切れない人の方が多いのだから。ていうか「やる気!元気!本気!」みたいなオーラを出してる暇があるなら、誰よりも早く正確に台詞を覚えたらどうなんだ。毎回の稽古で何か一つでもアイデアを考えてきたらどうなんだ。やる気なんかそこにしか現れないだろう。

そんなことを考えていたら、先日あるDMが届きました。会社員として働きながら、もっと精力体に演劇活動をやるにはどうしたらよいかという内容のご相談でした。そんなメッセージをいただくのは初めてだったのでとても嬉しくて、私もまだ模索中ですが、と断りつつ今自分なりに思っていることをお返事しました。上に書いたように、私は環境を選べば会社員として働きながら何か別の活動を継続することは可能だと思っているので、ハナからあきらめないでほしいと思います。どうせ生まれたなら面白い仕事をした方がいいし、どうせ生まれたなら少しでも面白いと思える作品を作った方がいい。自分の中に仕事と演劇があって、それ以外のものももちろんあって、どの領域においても面白い作品を世に送り出していきたいですね。まだまだ道は長いですが。

こんな感じで、年明けは大変だったけどいい1週間でした。
14日はいよいよ3CASTSの本番です。
昨日の稽古でようやく確信が持てたので、最後までブラッシュアップしていきます。
ご予定合えばぜひご来場ください。
お待ちしております。




『飴色のキッチン』

脚本・演出|田宮ヨシノリ(よるべ)
出演|山本魚

あらすじ
母親からダンボールが届いた。
中は玉ねぎでいっぱいになっていた。
きっと祖母から母へ、母から私へ渡ってきたのだろう。
とりあえず5,6個手に取りネットに入れてキッチンに吊るす。
吊るされた玉ねぎは長持ちする。
そう教えてくれたのは母だ。
私はもうすぐ結婚する、らしい。
母にはまだ言えていない。

日時:2025年1月14日(火) 19:30開演
会場:UrBANGUILD(京都市中京区材木町181-2 ニュー京都ビル3F)
料金:前売り 2,000円+1drink
   当日 2,400円+1drink

WEBサイト:1/14 (tue) 3CASTS vol.39 – UrBANGUILD

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