阪神のクライマックスシーンを振り返る
「ドラマつくるなあ、もういくしかない、強気やって。思い切り楽しんで、この場面、お前に賭けているから、どんな結果でもいいから、思い切っていってくれ」
これはしびれた。
こんにちはフクシンです。
クライマックスシリーズファーストステージ
DeNA対阪神
痺れました。
9回裏、3対2で阪神がリードしているものの、1アウト満塁。第1戦でも勝利のキーとなった抑えの湯浅投手の迎えたピンチ。
矢野監督は今シーズン最初にすでに退任を公表していて、引き分けでも、逆転サヨナラ負けでもこの試合で采配が終わります。
この場面で、普段は直接マウンドにいくことのない矢野監督が湯浅投手にかけた言葉がすごく印象的だったので、今日はこの言葉の意味を通じて、お伝えしていきます。
その言葉は
「ドラマつくるなあ、もういくしかない、強気やって。思い切り楽しんで、この場面、お前に賭けているから、どんな結果でもいいから、思い切っていってくれ」
この後、湯浅投手は、DeNAの代打、藤田選手をホームゲッツに打ち取り、阪神はセカンドステージへ進むこととなりました。
なんてドラマティックな幕切れ。
久しぶりに痺れました。
この出来事にフォーカスして、無限の力を引き出す。そのポイントについて、小森圭太さんの著書 お金と幸運の引き寄せ方と、潜在意識の書きかえ方の内容も踏まえて、僕なりの見方をお伝えしていきます。
今日、お伝えしたいのは、
無意識をポジティブに、ギアはニュートラルに。すると人生は好転する。
このことを3つのポイントでお話しします。
人の思考は95%が無意識が支配
人間の思考や行動のうち意識下での自覚はわずか5%に過ぎず、残りの潜在意識95%は無意識下にあるとされています。
無意識が人を動かしてる
潜在意識の状態は、パフォーマンスに大きな影響を与えます。
憂鬱な時って、仕事ってはかどらないですよね。心配事があるときって集中できないですよね。いろんなことに気を取られてしまう。
オランダのユトレヒト大学のヘンク・アールツの行った実験では、69人の学生を集めて、「図書館をどのくらい利用していますか」「図書館の利点は」とか、図書館のキーワードを意識させて質問を続けると、キーワードにつられて、次第に大きな声で話せなくなるそうです。
意識は肉体のパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。
でも、逆に身体の状態が無意識の思考を創ることもあります。
身体の状態は、自分でコントロールできます。
お金と幸運の引き寄せ方では、そのコツとして、「目指す」「求める」のではなく、「気づく」ことだと書かれています。
普段、意識してなかった当たり前にある幸せや豊かさに気づく。
今回の矢野監督の言葉、1点を守る、そう思った湯浅投手に、本来の良さを引き出すためにかけた言葉、「思い切り楽しめ」は、ある種の開き直りを与え、湯浅投手の無意識を変えたのではないでしょうか。
身体と無意識の一体化
みなさん、自転車に乗るのを練習したころのことを思い出してください。
後ろに補助輪を付けて、バランス感覚を覚える。このバランス感覚を覚えるというのが、最初こわごわだったのが、次第にこんな感じかと乗れるようになる。
次に駒を取って、後ろを持ってもらう。それでもグラグラして怖さも手伝い、うまくペダルをこげない。でも、やっているうちにコツをつかむ。すると怖さも消えていく。楽しさに変わっていく。
次第に自転車が乗れるようになる。
乗れるようになると、バランスは意識せずとも、無意識に自転車に乗ることができます。
ぼくがCEOを務める大阪ライブシアターでは、タップダンス、とても興味があるんだけど、とにかく難しそうで不安。でも人生で一度はやってみたいって人には、こういう自転車に例えて、誰もが割とすぐに慣れて音を鳴らせるようになりますと、紹介させていただいてます。
自転車も、いろいろ気を付けながら、最初は乗れる感じもしないところから始めますが、次第に無意識に乗れるようになる。
タップも最初は普段の生活の中では慣れない動きですが、少しずつ積み上げていくに従い、自然とこうしたいというのがタップで表現できる。
振り返ると、最初はできそうもなかったことが、無意識でできるようになっている自分がいる。そんなことが人を熱くさせる
こう思っています。
ダンスでは、タップは感覚的なもの。身体表現と靴音を音楽に乗せて表現することにより、無意識が音楽と融合していい感じになる感覚。
以前の動画でお伝えしたシミュレーション仮説に立てば、アバターを操作しているもう一人の自分と一体になってつながる感覚です。
基本や体の使い方にはあまり種類がなく、難しくなくて感覚的に身に着けることができます。
それに対し、バレエは、基本もたくさんあり、身体の使い方も奥が深い。床の押し方。気持ちに至るまで、たくさんのことを気にしながら、でも最終的にひとつのものにまとめる。これも、アバターを操作しているもう一人の自分ともう少し深い会話しながら一体になってつながっていくという感覚です。
ダンスだけじゃなくて、ピアノやサックスなど楽器を演奏する、コンピュータのブラインドタッチ。肉体が無意識に動くという例はたくさんあります。
そう、サーフィンも僕はまだうまく乗れませんが、コツ、無意識で動けるということで乗れるような気がします。
野球選手などアスリートも、毎日の練習の中で無意識に競技ができる肉体と無意識の一体化を行っているのは同じかと思います。
人間の思考や行動のうち意識下での自覚はわずか5%に過ぎず、残りの潜在意識95%は無意識下にあるとされていますとお伝えしました。
僕もそうですが、ダンスで思った通りに体が動かないときは、たいていこの5%の意識下で理解しようと頑張っているときだと思います。
案外、こうしたい、こんな音がつくりたい、そう思うことが近道だったりすることが多いです。
したい、面白そう。ポジティブに無意識を持っていく大事なキーワードです。
無意識を180度変化させる法則
あなたが5%の意識下で思い込んでいること、信じていることのほとんどは真実ではなく、勝手に「それが真実だ、現実だ」と認識しているにすぎません。
目に見える起こっているすべてのことは、目というレンズを通して自分の脳が認識する事柄しか見えてません。
2重スリット実験では、観察、つまり意識することではじめて、目の前の物質は粒状になり実体化させ、現象を創り出す。でもその現象は、シミュレーションでしかなく、実際におこっているわけではない。
僕なりに思うことはこれがアバターを操作しているゲームの中に生きているというイメージです。
自分の思いこみが実現化する。
この視点に立って、無意識を変化させる法則を、
小森圭太さんの著書 潜在意識の書きかえ方から僕の好きなキーワードを拾っていきたいと思います。
口癖
どうしてダメなんだろうは
どうしたらもっと良くなるだろう
に変換する。
たくさん失敗する
失敗は、違う見方をすれば課題が見えたことになり、成功の種になります。いっぱい失敗しましょう。でも、そのひとつひとつで肩を落とすことなく、課題が見えた、と思うようにしましょう。
問題というのも、課題に言い換えると乗り越えられます。
頑張らない。
頑張るというのは、我を張る=自分の凄さや優位をアピールすることだそうです。でも反対に無意識では、「そうしないとわかってもらえない」という恐怖心が無意識にあわられます。
それが自己卑下につながる。そうじゃなくて、
最高の自分を発揮する。
こういう場合には、脳波がα波か浅いθ波になっていて瞑想状態に近い状態となり、インスピレーションやひらめきを得やすくなるそうです。また、ゼロポイントフィールドにアクセスしやすい状態でもあるそうです。
矢野監督がノーアウト満塁の場面で湯浅投手にかけた言葉「思い切り楽しめ」
そうピンチは楽しむものです。
これを乗り越えた先に、違う自分が待っている。
その自分に逢えるよう、導かれた言葉だったかもしれません。
このように、無意識をポジティブに、そしてギアはニュートラルに。
すると人生は好転します。
矢野監督が采配した阪神の4年間は、3位、2位、2位、3位
最近では特に好成績で、去年は優勝したヤクルトとはゲーム差なしの2位
今シーズンは開幕9連敗、最大借金16から盛り返しての3位は、1年間ドキドキ、ワクワク、がっくり、でも、、、いろんな思いさせてもらいました。
二軍監督から一軍監督になられていますから、若手を抜擢する目などが確かなんでしょうか。
4年間お疲れ様でした。
来年もどきどきさせてください。