ティーンはエッジが効いてこそ
ティーンは尖っていい。エッジが効いてるからいい。だから大人はとげを折っちゃだめ。今日はそんなお話です。
こんにちは、フクシンです。
先日夏休みと言うことで、高校生が5人が公共政策の研究で来庁されました
公共政策の研究ということで、事前にいくつか提案ももらいそれを検討すると言う流れです。こうした訪問は、年に数回あります。今回の提案は今の僕たちの政策の立ち位置から、いわゆる大人の事情でなかなか成立させることが難しいものでした。
当日、5人の高校生と我々3人のスタッフで事業のこと、担い手、いろんなことをやりとりして次の日、メールで高校生のみんなからお礼のメールをいただきました。
高校生からのメールには、いろんな準備をしてもらったり誠実に対応してもらってありがとうございましたと言う内容。
それに対して、どうレスポンスを返すかを考えてました。
スタッフの一人が案として、
若い皆さんと情報、情報交換ができたことが僕たちにとっても有益でした。ありがとう
と言う内容
皆さんこの文案についてどうですか
高校生を迎えるにあたってスタッフ3人で対応したんですが、そこには鉄則がありました。
それは、大人の理屈や事情を押し付けない、経験で彼らの提案を潰さない、マウントしないでした
僕らにとって有益だったのは間違いないわけですが、これを受け取った彼らはどう感じるでしょうか
やっぱり社会は僕たちの方を向いていない。若者の政治離れなどが叫ばれていて投票率も18歳まで引き下げられたんですが、若者の投票率は上がらない。若者は政治にあきらめを持っていると言われてますが、なんかこのレスポンス、彼らのあきらめを引き出す結果になるのではと思いました。
結構悩んで、この言葉を選びました
今の僕たちの仕事の中身は皆さんの提案は実現しそうにありません。
でも価値観は変わっていくもの
ニーズも変わっていくもの
皆さんが市長になったつもりで今回の提案をどう考えるでしょうか。
また、社長になってビジネスの視点では今回の提案をどう考えるでしょうか。いろんな視点で考えて、またご提案ください。
今日は、この言葉を選んだ意味、思いを、3つのポイントに沿ってお話してみたいと思います。ぜひ、最後まで聞いていただくと、仕事や家族で高校生くらいのお子さんが周りにいらっしゃる方、共感いただけるかと思います。また、ティーンの皆さん、今日のお話で大人も自信満々に生きてるんじゃないんだよってわかります。人生なんて、社会なんて大したことない。ビビることなんてない。そう思っていただけると思います。
このチャンネル、ヒューマンネイチャーカフェは、風の時代に、量子力学や心理学的に見て、どうすれば人は幸せを引き寄せられるのかを、わたくしフクシンがシネマティックにざっくりイメージをお伝えできるチャンネルです。10分ほど見ていただけると心がほどけて皆さんの引き寄せにつながるかもしれません。タップダンス、キャリアコンサルタント、ソーシャルビジネス、公共政策、キャリア構築など、ぼくの身の回りに起こるいろんな場面でつながるお話をお伝えしています。
今回ご紹介する動画以外にも有益な情報がいっぱいあるので、ぜひチャンネル登録をしておいてください。
エッジが効いてていい
自己効力感とか社会的学習理論を提唱した、カナダの心理学者 アルバート・バンデューラは、青年期の若者は、「自分は何のために生きているんだろう?」「私らしい生き方って何だろう?」と自問し、自分らしさ=「アイデンティティ」を模索し、自分自身を社会にどう生かしていくのかを考え、自分の存在意義を見出そうとすると提唱しています。このアイデンティティを模索する20歳前後の年齢は、自己を確立するための重要な時期であり、責任ある大人になるために心の準備をする期間でもあるため、「モラトリアム」の時期(猶予期間)と呼ばれています。
中学生から高校生の年代は、これからモラトリアムに入っていく時期であり、微妙な時期でもあります。
YouTubeで高校生をサーチすると、ラップ、クイズ、Vlog、歌うま、恋愛、メイク、ダンス、告白、文化祭、バンドと、何かを表現するキーワードがずらっと並びます。
Instagramでは、弁当、コーデ、カップル、あるある
でもやっぱり、高校生は今、TikTokなのかな。
恋愛が意外に1位じゃないのが今って感じがします。
めちゃコミックの調査によると、高校生で交際経験がない人の割合は女子が41%、男子が72%だそうです。
YouTubeの高校生ラップ選手権、みなさん見られたことありますか?すごいいいですよね。尖ってて。ダンスバトルもそう、タップもバトルがあります。思いやセンス、また個人というよりコミュニティを背負ってたバトルする、でもどこかで相手をリスペクトしてる。
僕は高校生のとき、おとなしくて自分で生きてる感じがしなかった。でもライブに行ったとき、目覚めたかのように生きてる実感を感じました。
パフォーマーもオーディエンスも、生きてる実感感じてるんだろうな。
YouTubeでの高校生Vlogも見ました。なんかいいですよね。なんやろ、この感じ。
10代はコミュニティに強く依存し、受け入れられるためには何でもするというところがあるといわれています。
たしかに、交友関係って学校だけじゃなくて、今ならネットの中、こうして発信して共感をえることも一つの方法。でもその一方、問題も生じている。
この年代は挑戦する、特に競争の中に身を置くことも必要。でもそれは相手をつぶすとかが目的じゃなくて、成長の過程として競争も必要だと僕は思います。
たぶん、ラップもダンスバトルも、メイクもサーチされるキーワードはそんなことが連想されます。
でも、レッスンとかで子どもたちを見てると、そうとも限らないな。その人なりの成長のステップってあるんだなと再認識することが多いです。
僕はもっと高校生のときにもっと尖ったらよかったな。エッジが効いた高校生になりたかったな。そう思うことが沢山あります。
世の中は理不尽なもの
10代後半は心理学的には、意識の統制が始まるころといわれています。
10代初期に、いい点数を取ることに追われ、ニキビに悩み、学校で友達に無視されようモノならこの世の終わりみたい、もはや人生に何の目的もないように思える時期です。
僕自身もこれを経験しました。
10代後半には、失望を克服できた経験から、状況はそれほど悪いものではないということがわかる年代。
僕の場合はダンスという軸に出会えたこと。これで経験しました。
自分の考えを主張することが大切な年代です。社会の厳しさは、どこかで出会うんだろうけど、今、それを学ぶ必要もなくて、テレビやネットが伝えるような悪いことばかりじゃない。
仕事の場面や、タップで、この世代に関わることが、もしかしたらほかの人よりも多いかもしれませんが、ぼくはそのことを伝えたいですね。
特に何にでもなれる時代。スキに生きていける時代。だから自由にしたらいい。大人はそういいます。ぼくもそう思っています。
でも、それがプレッシャーに感じるコもいます。
自由は、責任の裏返し。自己決定・自己責任を理解するには、いろんな経験を踏まえてこそ自覚が生まれてきます。
でも、その経験がなかなかできずに、何となく生きている自分の価値を自分で測って絶望するコもいます。
そのコたちには、とりあえず大学行ったらいいやんとか、昔なら言ってたかもしれませんが、今は何となく、それをフォローする言葉が見つかりません。
いや、言う必要もなくて、彼らが好きにすることを大けがだけしないように黙って見て、個性を認めることが、ぼくたち大人の役割かな。そんなことを思います。
評論家にはなってほしくないな
仕事をしていて、よくあるのは、評論家。これが一番嫌いなんです。
行政の仕事って、いろんなステークホルダー いわゆる利害関係者が多く、少しでもミスを探されてる。そんなところがあります。
すると、自分の利益に近づけていくために、ミスをつつく。でも、本当はそうじゃなくて、みんなが俯瞰的な目で見て、社会的に支援が必要な人に、みんなから集めた税金の使い道を考えられるやさしさ、懐の広さがあるといいなって思います。
10代の頃、ぼくはそうでしたが、大人のいう言葉に、「古い」と思ってました。自分たちが大人になるころは違う世界が広がっていて、変わることが大事。そう思っていました。
全く、今もそう。
だからこそ、10代の彼らには、そういった評論家にはなってほしくないんです。
内藤 誼人(ないとう よしひと)さんの著書 心理学ベスト100では、
質問されるだけで行動される可能性は高まるということだそうです。
車を買う、選挙に行くという場面で、「車を買いなさい」、「選挙に行きなさい」というよりも、「車を買うつもりはありますか?」「選挙に行く予定ですか?」と質問することで人は動くそうです。
だれもが、やらされ感では心までは動かない。自らやることを心で選ぶには、内省が大事なんだと思います。
だから、決めつけるような言葉はご法度。何より、自分たちが正しいなんて思っちゃいけません。ぼくらにはない感性が彼らには確実にあって、その完成の方がこれから主流になる可能性が高いんだから。
当日高校生のみんなに伝えたことがあります。それは、
公共事業は税金で役所だけが担う時代ではなくて、民間企業や市民にも公共的役割は求められたり、実際に行っている事例もある。それでビジネスに結びつけることがサスティナブルにつながることもある。
そんな目線も含めてみてほしいな。
この言葉は、見方を変えると、責任逃れと見えるかもしれませんが、実際に少子高齢化で税が下がっていく、また公共の役割は増えていくことが見えている中、実際に進みつつある最近のトレンドです。
文句しか言わない人
ミスばかり突きたがる人
そんな人たちがいる一方で、彼らは僕たちの視点にはない価値観を新しい時代を持っていってほしい。
そんなシーンでした
今回の僕たちのレスポンス
今の僕たちの仕事の中身は皆さんの提案は実現しそうにありません。
でも価値観は変わっていくもの
ニーズも変わっていくもの
皆さんが市長になったつもりで今回の提案をどう考えるでしょうか。
また、社長になってビジネスの視点では今回の提案をどう考えるでしょうか。いろんな視点で考えて、また御殿案ください。
どうでしょうか、この回答が100点とは思ってません。
この回答にもツッコミとか間違いを指摘するとかだけではなく、
ぜひ皆さんの思うこういうレスポンスのほうがいいんじゃないかと言うのをぜひコメント欄で教えてください
でも、最後に。
高校生ラップ選手権とか、高校生Vlogとか、面白いよ。エッジが効いててぼくは好きだな。
概要欄にリンクを貼っておきます。
ぜひ見てくださいね。
ぼくは、映像に映っているみんなとは違って、いつもびくびくしながら過ごしてきたな。でも、今、何とか自信もって、いや自信ある振りしながらこうして配信しています。
それにしても高校生ラップも、評論家的なワード、チェックしあうのも面白いと思いません?
たとえば、
♪お前、今言ったワード 評論家みたい。ダサいダサいダサいの極み。。。
♬そんなこと言ったって、分かんねえんだからしょーかねーだろ
とか
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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