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むかついたら90秒笑え。らしさを失わないアンガーマネジメント

最近、われを忘れて怒りをぶつけることありますか?
そんな時は90秒笑うんです。

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 タップダンス・キャリアコンサルタント・プログラマー・地方公務員・いろんな顔を持つ私Fukushin_CEOがらしさを追求するためのノウハウをお伝えするチャンネルです。
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 というわけで、今日は、怒った時こそ90秒笑うということをお伝えしていきたいと思います。

 皆さん、何言ってるんって感じだと思います。今日は、感情に任せて怒りを抑えられないって人に、そういうときこそ90秒笑ってろって話です。
 なぜそんなタイトルにしたかというと、笑ってると怒りも収まってくというお話なんですって。これについては、順を追ってこのあとお伝えしていきます。

 皆さん、思わず感情に任せて怒ってしまい、後で後悔するようなことってありますよね。
 僕もかつてそうでした。冷静に慣れずに、言わなくてもいいことまで口にしてしまう。それで失敗したこともたくさんあります。
 でもいつしか、今日のやり方をすることで、自分を見失うことなく、またいい方向にことが進むようになりました。
 皆さんも今日のやり方、アンガーマネジメントといいますが、ぼくなりの方法をやるだけで、じぶんらしさを見失うことなく、すべてがいい方向に進みます。

 今日は、
ターリ・シャーロットの著書 事実はなぜ人の意見を変えられないのか
吉田穂波さんの著書「頼る」スキルの磨き方
精神科医帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんの著書 ネガティブケイパビリティの内容にも触れながら、ぼくなりのアンガーマネジメントをお伝えしたいと思います。
 今日お伝えするのは、
人は不完全でいい加減だからこそたのしい。
そのことを4つのポイントでお伝えします


怒りの正体

 怒りの種類は多種多様です。相手を人だと思っていない、思いやりが欠ける単なるストレスのはけ口になっている無責任なものもあれば、相手のために伝えるため怒りの感情を通して伝えてくるものもあります。
 でも、多くの怒りはまず、落胆・心配・悲しみがきて、次に怒りがきます。
 その多くは、世の中に対する過剰な信頼感があったから
 自分と同じ感覚をみんなも持っているはず。
 自分が当然だと思っていることとは違う行動をする人たちには怒りが生じるものです。

 だから、世の中を信頼しなけりゃ怒りなんて湧きません。

 「欲求5段階説」で有名なアメリカの心理学者マズロー の言葉に、「ハンマーを持つ人にはすべてが釘に見える」という言葉を残しました。
 ハンドルを握ると人格が変わるってよく言いますよね。
 車という鉄の戦車みたいなのに乗ると、人は強いものに守られている気になって、自分勝手な気持ちになることがあります。
 また、自分の思い通りにならないことが出てくると、被害妄想も拡大して感じます。

 今YouTubeなどで、あおり運転や運転中のもめごと、また違反の車などの動画が流れています。その多くは、ナンバープレートにぼかしも入れず、個人が特定される形の いわゆる さらし。
 ルールを守らない。それ自体は問題なのかもしれません。
 でも、その人にももしかしたら何か事情があったのかもしれません。
 例えば、子どもが急病で急いていた。命を救うために一刻を争っていた。また、気づかずに悪意なくゆっくりと走っていた。

 それでも責めますか?

 それと、バツを与えるのは、あなたの役割?

 これも過剰な信頼感の現れでもあり、もう少し広い視野で見ることも必要ではないでしょうか。

怒ったら90秒笑え

 90秒は、ある考えを思い浮かべた瞬間から、感情回路を刺激し、それに対して生理的な反応が起こり、それが収まるまでの時間です。

 例えば、「怒り」は神経回路の引き金になるものだと考えられています。怒りを感じたときは、その神経回路が発動するのです。しかし、通常その怒りが収まるのは90秒。

 ただし、その同じ回路を何度も繰り返し刺激し続ければ、3時間も怒り続けることもできます。運が悪ければ、10年たっても、まだそのループを繰り返して怒っているということもあるでしょう。

 そのルールを知っていれば、自分の感情を冷静に観察できるようになります。自分が走らせがちな感情回路を特定できるようになり、そして自分自身の感情回路を静観できるようになる、これがアンガーマネジメントです。

 90秒ルールが当てはまるのは、怒りだけではありません。悲しいかな、おなかを抱えて笑うのを90秒以上続けるのは難しい。ポジティブな感情であれネガティブな感情であれ、かなりの確率で90秒に収まってしまいます。

 アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームスとデンマークの心理学者、カール・ランゲの提唱したジェームス・ランゲ説は「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」
 人は情動を経験するより前に、涙が流れたり、笑ったり、心臓の鼓動が早くなったり、発汗したりといった生理学的変化が生じています。確かに、物がぶつかりそうになって避けた後に、ゾッとした恐怖を感じるということがありますね。
 人がなぜ感情を抱くのかは、現在でも解明されておらず、感情心理学という分野があるほどです。

 怒っているときほど笑っとけ。

 つまり、怒りを感じたら、カッとなった90秒まず笑ってみる。
 すると、じぶんらしさを取り戻し、冷静に対応できるようになります。

らしさを取り戻したらネゴシエーション

 吉田穂波さんの著書では、ハーバードのネゴシエーション講義で学んだ原則、受援力を発揮した3つのステップで折り合った事例が紹介されていました。

 大学の卒業式が行われる前週の木曜の夜に学務課から「単位取得のための手続きにミスがあり、あなたは卒業できません」というメールが送られてきたときのエピソードです。
 このメールを見たのが発信の2日後で、学務課が閉まっている土曜日の朝ということでした。

受援力を発揮した3つのステップとは
1 自分の責任を認める。
最終的な責任は自分にあることを認めます。

2 前向きな展望や希望を述べる
自分の社会的価値をアピールします。

3 相手をねぎらい、これまでの良好な人間関係を再確認し、感謝の気持ちを述べる

 腹立つかもしれませんが、学務課の担当を責めても対立構造では何も生みません。
 お互いの共通利益となるゴールを見つけ、一緒に進む姿勢をつくる、これがネゴシエーション。勝ち負けではなく、人と利益を分かり合うやり取りをする。これがポイントです。
 相手を責めず、徹底して「相手は私の役に立ちたいと思っている」という姿勢で接する。そして相手への感謝の気持ちを何度も述べると、担当の対応が変わってくるという事例です。

 怒りを感じたら一時感情を探します。それは悲しみ?落胆?自分を客観的に分析してみましょう。
 そのうえで、自分の意思で共同の課題を解決しようとする建設的対応をするか、そうではない感情に任せた非建設的な対応をするか、どっちの方があなたらしいですか?

 そんな時、自分がわかってほしいではなく、わかってあげたい。そこまで思いやることができますか?

 アドラー心理学では、人に対するコミュニケーションのあり方を4つに分類します。

主張的  相手もOK、自分もOK

非主張的 相手はOKだけど自分はnot OK

攻撃的  相手はnot OK、自分がOK

復讐的  相手も自分もnot OK

 この4つをうろうろしながら、着地点を見つけます。これをメイクベターアプローチといいます。
 互いに、自分の主張をしながら、でも相手の話を聞く。動物的な怒りのコミュニケーションから人間的なコミュニケーションに進むことが出来たら、人と人は共同体感覚が生まれてきます。

 最後にお礼の一言は伝えましょう。

 左脳は、話す、書く、分析する、推理するなど論理的思考を担っているのに対し、右脳は感覚的思考を分担しています。空間に指揮したり、想像したりする役割を持っていて、感性脳、イメージ脳などとも呼ばれ、本能と関係しています。
 また本能、右脳では、人は他者と自分を区別しておらず、自分と他者、モノを区別しているのは、左脳だということです。
 つまり感性では、他者に対する言動や扱いもある意味、自分のことととらえている可能性があります。

 だから、相手の言うことも理解しながら、自分も思いをわかりやすく伝える。こうすることで、共同体感覚が生まれるのです。

 人は意識して心の目を状況の異なる側面に向け、反射的な反応を克服する力を持っています。

 ストレスや恐怖のある状態だと、本能的に生存を求め、リスクを避ける傾向にあり、楽しくゆとりのある状態だと、物事がいかに自分の思い通りに進むかということばかり考えるようになる。
 だから意識して恐怖やストレスを手なづけ、目の前の事に集中することができると、心の状態は自分と他人を区別しない、右脳的なパターンを展開します。

 人はだれしも本来、異なる心理状態の下でそれぞれに適した合図に耳を傾ける準備をしています。
 だから、相手にも怒りで抑え込むのではなく、相手の心理状態に適した合図を送ることで、見方につけることができるかもしれません。

ネガティブケイパビリティ

 ネガティブケイパビリティって言葉、みなさん来たことありますか?
 答えの出ない事態に耐える力という意味で、この名前の著書を精神科医帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんが書かれています。
 人の脳には解ろうとするよう生物の方向性が備わっており、マニュアル化されていると脳が悩まない。マニュアル化されていないような事態がおこれば、人は思考停止してしまうということです。
 音楽や絵画は、分かるということを前提にしておらず、答えが出ない。わかることを拒否して、ずっと心のひだまで音は到達し、魂を揺さぶるということです。
 脳科学的には、分かろうという考えは左脳で、感じようというのは右脳なんでしょうね。
 ネガティブケイパビリティは拙速な理解をするのではなく、なぞはなぞとして興味を抱いたまま、宙ぶらりんのどうしようもない状態を耐え抜く力。その先には発展的な深い理解が待ち受けていると確信して耐えていく持続力を生み出すということです。

 いい小説・ドラマなどは、作品の冒頭から結末まで、この先どうなるのか興味をかきたてられ、ハラハラドキドキしつつ、笑っては泣かされ、最後に「そうだったのか」と簡単に至ります。不確実さの中に、性急な結論を持ち込まず、神秘さと不思議の中で宙づり状態を耐えていくネガティブケイパビリティが大切です。

 人の脳は、何十万年にもわたって生き延びているうちに、物事を楽観的に見るように進化しており、悲観的に考えるより、楽観的に考える方が有利。アメリカの研究でも楽観的な人の方が悲観的な人よりより、多くの収入を得ているそうです。

 ネガティブケイパビリティの根本。それは寛容性。

 そう、解決しない問題をそのまま放置でもいいじゃないですか。勝ち負けじゃなく、寛容性をもって人と対応することで、もっと違う未来がラッキーが拓けてくることもある。
 何より、その方があなたらしいとおもいます。

 要するに、解決しない問題は放置、自分も完璧じゃないし、他人も完璧じゃない。他人に求めることは自分のありたい姿だし、でもそれを強要することは、自分も強要されること。人もすべて不完全でいい加減だからいい。
 このことを前提にいろんなことを対応すれば、物事は今よりもずっといい方向に向かいます。

今日も最後までおつきあいいただきありがとうございました。
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フクシンでした。
またお会いしましょう。 

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