ガンプラづくり#01 制作工程管理
これからガンプラ制作のことについて、順を追ってまとめる!
とは言っても、私は素人モデラーなので偉そうなことは言えない。私なりに制作上注意しているポイント、といったライトなものだ。
はじめに言いたいのは「制作工程管理」こそが大事であるということ。キットを購入して、完成させるまでの道筋を管理することと言い換えても良いかもしれない。
ガンプラづくりと言っても完成形は様々。素組み(注1)だけして飾って楽しむのか、おもちゃ変わりに色々なポージングをさせるのか、はたまたガッツリ塗装までするのか。ゴール地点をどこに設定するかで、やるべき制作内容はガラリと変わる。たくさんやらなければならないことがあるので、それらをきちんと整理して、必要なものを揃えて、制作時間を先読みし、どうやって作業を進めるかを検討するのが大事だ。今回は私がよくやる内容をベースにまとめます(完成形(ゴール地点)が異なる場合、やることは変わってくるので注意が必要)。
注1:素組み(すぐみ)とは、塗装などをせずに、単純にパーツを切り出し、組み立てた状態のガンプラを言う。
●今回の初期設定
作るモデル:HGの何か
完成形:塗装とウェザリングを施したもの。スジ彫り(注2)など情報量の強化も行いたい。
※塗装は筆塗りで行う(シタデルカラー を用いる)。
注2:スジ彫りとは、プラモデルの表面に線状のミゾを彫り込み、まるで分割された金属パーツが組み合わさってできているように見せる加工のことを指す。
私がやる内容は大体がこれです。ちなみに、「今回はスジ彫りの練習をしよう」「今回はウェザリングでこれを試そう」と言ったスキルアップの意識は持っていたりする(今取り掛かっているガンキャノンは苦手なスジ彫りの練習用という感じ)。前述の完成形の場合、次のような制作工程になる。
●私の場合の制作工程概要。
1:パーツ切り出し(全切り)
↓
2:ゲート処理。ヒケ処理などの下地処理
↓
3:仮素組み(フォルム、修正箇所チェック)
↓
4:工程3で見つかった変な部分を修正&改造。合わせ目消しも行う
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5:素組み(再チェック)※再修正がないことを祈りながら。。。
↓
6:サフチェック(サフェーサーを吹き付けて変な部分がないかを見る)
↓
7:必要に応じて修正&再度サフを吹く(ここではしっかりサフを吹く)
↓
8:塗装(スミ入れも行う)
↓
9:トップコート軽く
↓
10:デカール貼り
↓
11:ウェザリング加工
↓
12:トップコートを吹く
実に12の制作工程があります。1つの工程が2時間だったとしても、トータル24時間。寝ずに丸一日間はかかる内容です。実際はゲート処理などの下地調整だけで見ても平気で5時間くらいかかる。ざくっと考えてHGで40時間くらいは費やしているような気がする。これだけ時間がかかるからこそ、全体像をしっかり把握して、工程を管理しないと二度手間になることがある。
それぞれの制作工程でも時間短縮できるように工夫するのがポイントになる。趣味なのに飽きてしまったら意味がない。楽しくサクサク作れるように、段取りを工夫するとのめり込めるっていう寸法。
きれいに工程が進んでいくと妙な充実感があります。
そして、この段取りを描いた後で、手持ちの道具、工具類で何か足りないものがないかを予想しておくのも必要だ。例えば、重厚感を出すために黒いサフェーサーを吹いてから塗装しようと考えているのに、黒サフがない!とか、おそらく足のボリュームアップをするだろうと考えているのにエポパテがないとか、各制作工程に入る前に買い忘れ、用意し忘れがあったりするので注意が必要。※道具についてもおいおいレビューをしていこうと思う。
次に、段取りを考える時に重要な点は、「同じ作業はできるだけまとめてしてしまう」ということだろう。
例えば、組み立ての説明書を読んでみると、「パーツを切る→組む。パーツを切る→組む」という手順で書かれている。でも、これだと非効率だったりする。HGくらいだったら先に全部のパーツを切ってしまった方が手っ取り早い。これを私は勝手に「全切り」と言っている(切った後のパーツは種類ごとに100円均一のタッパーに入れておく。そうすると無くさないし、説明書を見ながらでもパーツが探しやすい)。そのあと、すべてのパーツをやすりがけ(ゲート処理やヒケ処理)する。こうすれば、「切る」「削る」「組み立てる」と、それぞれの単独の作業をやり続けるため時間短縮になる。同じ作業内容が続くから作業の精度も上がる。と、良いことが多い。切っては組み立て、その後削ってってやると作業内容がコロコロ変わり、使う道具もコロコロ変わるから時間を食う。
ただし、こういった方法はHGだからこそできる芸当とも言える。RGやMGはパーツ点数が非常に多いので、切り出したパーツを管理したりするのが大変。なので、全切りはHGまでにとどめておいた方がベターだと思う。というわけで、効率化の工夫が減る上に、作業の精度が求められるRGとMGは完成までむちゃくちゃ時間がかかるということになる。個別の制作工程についてのアレコレは、これからのnoteでまとめていこうと思う。
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