見出し画像

扇町公園 ”疑惑のサクラ”の行方は?

※8月1日追記しました。

扇町公園(大阪市北区)の真ん中には広場があります。
その西側にはサクラ並木がある。
写真は、その中の1本です。

大阪市が伐採対象としたサクラ(2024年4月撮影)


このサクラ、再三の「伐採見直し要求」にもかかわらず、大阪市が安全対策事業で切ると決めた木です。下の地図の「植栽帯E-1の4」の木
大阪市は、ことしの1月に伐採する予定でしたが、市民が声を上げたことで、この4月には満開の姿を見せてくれました。

扇町公園の伐採対象56本のマップ
「考える会」が出した要望書への回答の一部


※要望、および回答の全文は下記のHPに


私たちが出した伐採見直しを求める要望に対する「回答」には、「E-1の4」は「撤去」(=伐採)と書かれています。

上の地図に記したように、このサクラの健全度は「a」。大阪市の資料には、伐採の主たる理由として「樹皮枯死欠損」と書かれていますが、それは伐採措置が必要なレベルの傷ではないというのが樹木医の診断だったのです。だから、私たちは切る必要はないと判断し、大阪市に伐採見直しを求めてきた。だから、この木が切られずに残っているのはうれしい。

しかし、
扇町公園事務所は、上記の「協議」において「撤去」と説明した、他の55本はすでにぶった斬った。問答無用で。しかも、シンボルツリーのケヤキは「闇討ち」までして。

この1本のサクラと、他の木の扱いの違いは何なのか?

上記判断は、組織として決定したことで、「変更はできない」と、扇町公園事務所の松本直己所長は大見得切った。
このままこの木を残すというのなら、松本氏には説明責任がある

なお松本氏が言うように、このサクラを伐採するという判断は、大阪市議会建設港湾委員会で、建設局長の見解としても示されている。
「ケヤキ以外の残りの樹木につきましても、一本一本本市の職員による調査を行い、その結果、健全度や公園施設の損壊等の観点から対象樹木を選定し、撤去更新を行い、公園全体の安全性や快適性の向上を図っていくこととしてございます。」(2024年2月20日:寺川建設局長の答弁)

”えん罪”で抹殺されたケヤキなどの無念に応えるためにも、彼が責任を果たすまで、私たちは追求を続けます。

5月24日の団体協議(扇町公園事務所)

※2024年8月1日:追記

私たちが確認したところでは、7月29日(月)の夜の段階で、サクラから伐採告知の張り紙は無くなっています。
これを誰がはがしたのか?扇町公園事務所がはがしたのか?だとすればその理由は何かなど問い合わせています。

張り紙がなくなった”疑惑のサクラ”(7月29日夜撮影)
”疑惑のサクラ”(7月30日撮影)

※2024年8月8日:追記

このサクラについてはあまりにも不可解なことが多いので、その経緯がわかる文書の公開を求めたところ、公開されることになりました。
「“地元”要望への対応」とあります。
興味津々です。



闇討ちされたケヤキ(6月26日撮影)


ありし日のケヤキ

▼扇町公園事務所(松本直己所長)
06-6312-8121


いいなと思ったら応援しよう!