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【無料】#3 起業したい想いが生まれるまで

苦難の就職活動

私は父の影響で服飾関係の仕事を目指し、就職活動を始めました。
しかし、いくつもの企業に応募しても内定を得られないまま秋を迎え、自分が本当に何をしたいのかが分からなくなっていました。
そんな時、リクルートサイトで、関西で有名な健康食品を販売している会社の求人を発見し、会社説明会の案内を見つけました。
「名前は聞いたことあるけど、どんな会社かはよくわからない。でも記念に参加してみよう。」そう思って説明会に参加しました。

説明会では、これまで参加した企業の説明会とは異なり、「お客様をどれだけ大切にしているか」「商品をどれだけ重要視しているか」を熱意たっぷりに伝えてもらいました。説明会後に一次面接があり、その仕事内容に興味を持った私は、引き続き面接に挑戦してみることにしました。一次面接を通過した後も順調に二次、三次面接を経て、最終的には社長面接にまで進みました。
社長との面接は、私からの質問形式でした。説明会で話題に上がった「お客様の大切さ」「商品の大切さ」について、社長にも直接質問しました。
すると、社長の回答と先輩社員の言葉が一致しており、「社員全員が同じ方向を向いている」ことに感銘を受けました。最終的に無事に内定をいただき、入社することができました。
そこでは3年間、仕事の「いろは」を徹底的に叩き込まれました。

入社後の研修

入社後の研修は、各商品の勉強会が中心でした。「なぜこの商品が生まれたのか」「どんな思いが込められているのか」「誕生の背景は何か」といったストーリーがしっかりと伝えられ、その商品の存在理由を深く理解しました。
特に驚いたのは、売上よりも「商品を通じてお客様との信頼を深め、社会に貢献する」ことを最も大切にしている点でした。
例えば、災害時には商品を無料で何万袋も被災地に配布したり、1商品販売ごとに寄付金が設けられているということです。こうした社会貢献活動を知ることで、私自身も業務に対するやりがいを感じるようになりました。

この研修を通じて、「お客様を大切にすること」「商品を大切にすること」が、会社の信頼の礎となることを学びました。
また、商品の価値をしっかりと伝えることで、それが長くお客様に愛される商品や企業へとつながることを身をもって感じました。

さらに、この会社では直接エンドユーザーとお会いしてお話をする機会がありました。何人ものお客様と対話を重ねる中で、全員が「この商品を購入してから生活が良い方向に大きく変わり、商品に出会えて本当に良かった」と口をそろえて話されていました。この言葉を聞くたびに、私は感動し、さらに商品を販売することに自信が持てるようになりました。

社会人としての考え方を日々教えていただく

入社後、私はある上司のもとで働くことになりました。
その上司は、会社の主力商品の原料を海外で購入したり、収穫状況の確認やサプライヤーとの交渉など、会社の根幹にかかわる仕事をしていました。
この方から日々の指導を受け、私の社会人としての姿勢が形成されました。特に印象的だった指導は以下の通りです。

  1. 営業や上司への相談は、相手の時間をもらっていることを忘れないこと。

  2. 資料作成は100%の完成度にこだわるよりも、まずは60~70%のものを事前に提出し、方向性を確認すること。

  3. 営業の際、嫌なことでも先延ばしにせず、その日中に伝えること。

  4. お客様が実現したいことを会社を通じてサポートすること。

これらの教えは、現在の職場でも大切にし続けています。特に「スピード感」を持って仕事をすることは重要で、お客様からの質問にはその場で答えられるように努めています。
知識を常に蓄えることを怠らず、わからないことがあれば正直に「持ち帰ります」と伝えるようにしその日の内に回答しています。
その結果、現在のお客様からは「若いのに知識が豊富で、回答が早い」と評価されることが多くなりました。
こうした信頼は、前職での学びが基礎となっています。

2020年4月 退職

2020年4月、私は新卒で入社した会社を退職しました。理由は、健康食品の販売だけでなく、製造側の仕事にも携わりたいという思いが強くなったからです。この転職が、「起業」への強い思いにつながっていきます。

まとめ

・仕事は、スピード感をもって行う。
・お客様の質問には、その場で回答ができるように常に知識を蓄える

次回は、現職に入社し、挫折や新しい世界を見て、「起業」を目指す現在までのお話を書きたいと思います。

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