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初めて歌舞伎を観に行った話

みなさん、歌舞伎は観たことありますか?
よくテレビのニュースで襲名披露とかは見かけますが、私は実際の雰囲気や演目はまったく知りませんでした。

しかし、日本人たるもの一度は歌舞伎に触れてみなくては、、、!
と思い、銀座の歌舞伎座で初観覧してきました。
今回は初心者ならではの感想などを書き綴ります。

歌舞伎座について

立派な建物

1月の公演だけあって、壽 初春大歌舞伎という華やかなタイトル。
市川猿之助さんや中村勘九郎さん、片岡愛之助さんなどドラマでも活躍されてる俳優さんも出演されてました。
私は、第二部の『壽恵方曽我(ことぶきえほうそが)』と『人間万事金世中(にんげんばんじかねよのなか) 強欲勢左衛門始末』を観覧しました。

第三部まであり、1日中公演されてます。

席は1階席、2階席、3階席があり、劇場って意外と広いんだなと思いました。
予約はしていなかったので、当日券で3階A席のチケットを購入。(価格は5,500円で二番目に安い席ですが、一番高い1階桟敷席は17,000円もします。)
当日券は地下鉄駅構内のフロアで買えました。
初心者は必須のイヤホンガイド(800円)も付けました。
イヤホンガイドは劇場内で申し込みました。

片耳イヤホンで聴くタイプ
公演時間外にも解説してくれます。

映画館のような座席でしたが、荷物は下に置けないほどスペース狭かったです。冬は厚着で来ると思いますので、コインロッカーを借りるとよいかもです。

3階席からの景色


『壽恵方曽我』


初春を寿ぐ歌舞伎の様式美溢れる一幕

ざっくりストーリーを伝えますと、工藤という人物が正月の祝宴を催していたところ、曽我十郎と五郎の兄弟が父の仇を討とうと工藤と対面するという話。
曽我兄弟の物語は、江戸時代から新年に人々の幸せを祈り上演されてきたらしい。
この話は時代物で、江戸時代より昔の武家社会を描いたものでTHE歌舞伎って感じでした。イヤホンガイドがなかったら、理解できなかっただろうなと思うほど難しかったです。
舞台の隅々まで見渡しましたが、三味線や太鼓などの音楽、背景や黒子さんの動きの繊細さには感動しました。
この演目は舞踏劇として上演されており、踊りの表現の仕方と音楽が上手く合わさって、すごいと思いました。


幕間のひととき


幕間には、お弁当などの軽食を食べるのも楽しみの一つだとか。美味しそうなお弁当やおやつがいろいろありましたが、モナカアイスと歌舞伎をあしらったミントを購入しました。
お土産も見ていて楽しかったです。
飲食店も数店舗ありました。

モナカは抹茶味もありました。


『人間万事金世中 強欲勢左衛門始末』


金に群がる人々を黙阿弥が笑いで描く

タイトルがえげつないですよね笑
ざっくりストーリーを伝えますと、明治初年の横浜にて、強欲な伯父一家のもとで居候をしていた林之助は、突然莫大な遺産金が舞い込み、伯父を始めとした親戚たちは、林之助に取り入り、なんとしても金を手に入れようとする物語です。

この作品は、イギリスの戯曲『money』を翻案した日本初の翻案作品だそうです。
時代が明治なので、イヤホンガイドなしでも台詞回しがほとんど分かりました。
コメディ要素が強く、お金を巡って掌返しの対応を取る様子が特に面白かったです。
この作品では場面が3回も変わるので、場面転換のすごさを目の当たりしました。また、背景や屋敷、電灯などの大道具がしっかりしてて感心しました。


まとめ


歌舞伎を初めて観ましたが、何よりも舞台の演出がすごい!というのが率直な感想でした。
幕間のひとときも良かったし、有名な俳優さんも見れるし、演目のストーリーも面白かったです。
観覧者の中には着物を着ている人がちらほらいました。そういった点も含めて日本の文化を感じた1日になりました。
みなさんもぜひ観に行かれてはいかがでしょうか(^^)


ほな、さいなら😎

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