寒冷地・塩害対策プロジェクター屋外筐体設置プロジェクト
今回は松島離宮様で実施した、屋外プロジェクター用ケーシングの設置について、現場の視点から少し詳しくお話しさせていただきます。
プロジェクトの背景
松島離宮様は、その美しい庭園と「レツルタワー」が有名です。
お客様からは、従来から行われていた庭園のライトアップに加え、レツルタワーへプロジェクションマッピングを行い、さらに音も連動させたいというご要望でした。
また、施設の場所は海岸に隣接しており、潮風や冬の寒さなど、厳しい環境条件になるため、それに耐えられる様な設備が必要でした。
設計から設置までの歩み
まず現地下見を行い投射する範囲を確認して、どの位置にプロジェクターを設置したらよいかを検討します。
今回の場合は縦長の被写体であるため、2台のプロジェクターを水盤を超えた奥側からポートレート投射することに決定しました。
加えて設置場所が海岸に近いことから、塩害の影響で機材が壊れない様に筐体には耐塩フィルターを搭載し、ステンレス製にして防錆加工を施しました。
また、外気温が厳しい冬場でも機器が正常に作動するように、筐体内の温度管理が出来る様に設計。その他にも、投影の状況を遠隔から確認することが出来る様に、Webカメラなども取り付けました。
防水性の高いものにするため散水試験をしっかりと行い、何度もテストを重ねた結果、問題がないことを確認してから設置作業へ入ります。
設置当日の挑戦
設置当日は晴天でしたが、冷たい海風が吹き込む中での作業でした。 現場ではまず、機材を慎重に運び込み、設置場所に固定しました。そのため、チーム全員で協力しながら作業を進めました。
海岸近くでの作業は風が強いため、固定作業も一層の注意が必要でした。 海水や塩風に対抗できるように、設置した後も防水・防錆処理が適切に適用される接続確認や動作確認を行い、無事にすべてが計画通りに進みました。
プロジェクト計画の完了
設置が完了し、プロジェクションのテストを行った際には、その映像の美しさに驚きました。 松島離宮様の象徴である「レツルタワー」に注目された映像は、まるでタイムマシンで松島の歴史私たちスタッフ全員が、その映像に入ってしまうほどのクオリティでした。
終わり
今回の松島離宮様でのプロジェクトは、寒冷地ならではの課題や塩害対策の難しさがありましたが、その分、無事に設置が完了した時の達成感は格別でした。するために、チーム一丸となって挑戦し、プロジェクション案が松島の美しい風景と一体化する瞬間を作ることができました。
寒冷地や海岸近くでの設置にお悩みの方、ぜひ私たちにお任せください。どんな厳しい環境でも、最適なソリューションをご提案し、素晴らしい映像体験を提供します!
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