#27 徒歩日本一周日記 2018年8月11日〜
↓前回
8月11日
8/11
今日は、というか昨夜わさびーふさんの家でゆっくりした後、夜中に翼餃子に向かい、大橋さんたちと一緒に車でオーガニックイベントに行った。イベントでは翼餃子の一員として皿洗いをしたりフライパンを洗ったり餃子をパックに詰めたりした。大して役に立てていないような気もするけど、「すごく助かった」と言ってもらえて嬉しかった。あとは初めてモッツァレラチーズを作っているところを見た。大きいチーズの塊から小さいまんまるなチーズが分かれていくのを見るのはすごく楽しかった。
旅をしてて泊めてくれる人の中には、話できるだけで嬉しいし、何もしなくていいって言ってくれる人もいるけど、やっぱり何か手伝えた方が僕も気が楽だ。それに今日の手伝いは文化祭を思い出してとても楽しかった。つづく。
久しぶりに労働をしました。会えて話しが聞けるだけで嬉しいと言ってもらえることも多かったですが、それでもやっぱり何もしないのは気がひけるし「役に立ってる感」を得られると嬉しいです。
出来立てのモッツァレラチーズ食いて〜。
8月12日
8/12
今日はもう一晩「翼餃子」に泊めてもらうことにして、1日函館観光することにした。函館市熱帯植物園に行くと、猿が氷漬けのフルーツを食べようと頑張っていた。冬になると温泉に入る猿が見られるそうだが、さすがに八月にお風呂に入る猿はいなかった。植物園なので温室に入ると、なんだかすごくワクワクした。いかにも熱帯らしい花や植物、サボテンなどを見ると、全然違う場所から持ってきた植物をこうして普通に育てられるなんてすごいなあと思った。
その次には土方・啄木浪漫館に行った。土方歳三と石川啄木の資料が展示してあるところで、特に土方の刀や銃の展示が面白かった。入口から入ってすぐのところには大橋さんの作った土方像があるのだけれど、本人も言っていたように「鬼気迫る土方歳三」といった感じでかっこよかった。眼光鋭い。
最後に函館公園に行った。函館公園にはミニ遊園地とミニ動物園があって、夕方だったけど結構親子連れがいた。ポニーとかはもう小屋の中に入ってしまったらしく、ニワトリやカモ、猛禽類などの鳥類を見た。遊園地からはずっとこども番組のような音楽が流れていて、「あさごは〜ん♪あさごは〜ん♪あさあさあさあさあさごは〜ん♪」という歌が聞こえてきたときには「あっ、お母さんがよく朝に歌ってるやつだ」と気づいてちょっとお母さんが恋しくなった。
夜は翼餃子で美味しい餃子や刀削麺を食べさせてもらった。美味しいものを食べられるって幸せだ。つづく。
なんで植物園の温室で興奮してるんだろう。この時の感覚を忘れてしまった。
鎖鎌の使い手って実際どのくらいいたのか気になる。
鳥居みゆきの単独ライブに行きたがっています。鳥居みゆきのファンなので。
8月13日
8/13
6/12から始まった北海道の旅が、ついに、やっと、終わりを迎えた。長いようで短いようで、いや、やっぱりすごく長かった。
フェリーの中ではほとんど寝ていた。フェリーに乗る前は青森についたあと少し先へ進もうかと思っていたが、いざ着いてみるとめんどくさくなってしまったので大間崎のテントサイトで寝ることにした。明日この町でお祭りがあるらしく、ものすごく人が多い。タイミングが悪かった。
最後のセイコーマートで最後のやきそば弁当を買っていたのだが、いざ寝床につくとお湯を沸かすのがめんどくさくなってそのままボリボリ食べてしまった。最後だったのに、それでいいのか。つづく。
長かった北海道の旅もついに終わりを迎えました。大きな区切りを迎えたのにカップ焼きそばをボリボリ食うなよ。
北海道編
〜完〜
8月14日
8/14
今日は、というか昨夜から雨が降り続いていて、テントを片付けるのが面倒で出発が遅くなった。遠くに見える北海道を眺めながら海沿いの道を歩いていると、1台の車がとまった。車にはおじさんが1人乗っていて、栄養ドリンクやらカップ麺やらをくれた。「こんなのしかなくてゴメンな、コンビニとかあったら弁当でも買って戻ってくるわ」と言って去っていったが、マップを見た感じしばらくコンビニもないしもう会わないだろうと思っていた。そしたら、結構先の町で車をとめて待っててくれていて、近くのお店でご飯を奢ってくれた。カキフライ定食なんて1人だったら絶対食べていない。おじさんは大阪から車で来て3週間ほど北海道にいたらしい。僕に声をかけた理由は「今時徒歩で旅してるのは珍しい」からだそうだ。大阪人だからか話好きで面白く、すごくいい人だった。なぜか「君は性格がいいな」と何回も言ってくれた。
おじさんとフェイスブックを交換し別れたあと、まだ時間が早いしもう少し、もう少し、と進んでいるとだんだん山道になってきた。雨も降ってきたし虫も多くて急いでテントを張ったら地面に硬い草がいっぱい生えていて立地が最悪だった。雨もだんだん強くなってきたので建て直す気も起きない。縮こまって寝るしかない。あーやだやだ。つづく。
僕は性格がいいらしいです。
この夜は日本一周の中でも特に最悪の夜でした。下はゴワゴワしてるし、テントはどんどんビチョビチョになるし、雨音はうるさいし、うずくまって意識が消えるのをひたすら待ちました。
目が覚めて知らない土地にいたら、コンビニに駆け込んでカップ焼きそばの棚を見れば北海道かそれ以外かがわかります。
8月15日
8/15
今日はまだ雨の降る中テントを片付け、山道を歩いて恐山に向かった。テントを干す暇があったら先に進まなきゃ、という強迫観念があるので、テントが使うたびにどんどん臭くなっていく。
恐山はお盆休みだからか人が多かったが、ひとたび視界から人が居なくなるとそれはもう異世界に迷い込んだかのようだった。風が吹くとそこら中で風車がキュルキュル…と音を鳴らす。湖は生き物が全然見当たらなくてとても透き通っていた。入口横のお店で風車を売っていたので一つ買って帰ろうかと思ったけれど、面白半分で買うものじゃないかと思い直してやめた。
恐山をでて再び歩き始めると、雨がすごく強くなってきた。大雨の中、大湊の安渡館というところについた。安渡館には「大湊海軍カレー」を食べたくて行ったのだけれど、僕が着いたときにはカレーが売り切れていた。めちゃくちゃショックを受けながら和風スパゲティと海軍コロッケを頼んだ。すると海軍コロッケが笑みがこぼれるほど美味しかった。ずぶ濡れになりながら来て、カレーは食べられなかったけれど、このコロッケが食べられたからまあいいか、という気分になれた。
明後日からこどもキャンプに参加するため、今夜から移動を始めた。しばらくの間、歩き旅はお休みだ。こどもキャンプの時は中断する、と最初から決めていたので、なんだかやりきった感がある。ああ、また再開する時は旅が嫌で仕方なくなるんだろうか。やっと旅に慣れてきた気がしたのに。つづく。
この日で一区切りつけてしばらく中断を挟みます。ボランティアという名目でこどもたちと遊ぶために。
この感覚、このツイート見るまで忘れてたな。
恐山、巡れるエリアは結構広いのですがどこ行ってもめちゃくちゃ雰囲気がかっこよくて興奮していました。イタコは見当たらなかった。
コロッケがやけに美味しかった。コロッケと食べ損ねたカレーを食べにまた行きたい。
というわけでここでしばらくの中断が挟まります。次は中断中のツイートのまとめになります。
#28に続きます。