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#1 徒歩日本一周日記 2018年4月1日〜

徒歩日本一周を終えてから一年半以上経過して自分の中でもすっかり過去のことになってしまったので、当時の日記を少しずつnoteに載せていこうと思います。

4月1日

4/1
日本一周初日。羽村市動物公園へ行きました。羽村市動物公園は桜が満開で、動物たちに桜がふりかかっていました。それぞれの動物を童話と絡め、それに合わせた装飾がしてあるのが面白かったです。(猿山→猿蟹合戦→蟹、蜂などの彫刻がある、など)
中でもリスザルの檻の上にあったジャックと豆の木の巨人がすごかった。
うどん屋のおじさんと信号待ちのときに自転車のおじさんに話しかけられた。やっぱデカいリュックを背負ってたら気になるよなあ。
お母さんのおせっかいによりお母さんの友達の家に泊まることになり、その上お母さんが車で遊びに来たので旅が始まった感が全然ない。子離れしてくれ。
初日だったからかいっぱい書けたけど、今まで日記が続いたことのないこの僕がこの先書き続けることはできるのだろうか。つづく。

初日から日記の内容が薄すぎないですか?
出発から半日後に母が会いにきたから旅の初日感が全然なかったの、今でも軽く恨んでいます。心配なのはわかるけども。

日記よりツイートの方がその瞬間の気持ちを書いているので当時のツイートも載せていこうと思います。
初日は歩いた距離も短く、見知った場所で寝泊まりさせてもらったので心身ともに元気ですね。

4月2日

4/2
2日目。智光山公園こども動物園へ。
そこまで大きな動物園ではないが、落ち着く感じ。展示方法をいろいろと工夫してるかんじがする。サルの子供がかわいかった。
上沼公園の夜桜も見に行った。キレイだった。
今日は人生初のネカフェ泊。昨日よりだいぶ長く歩いたので疲れた。
おやすみ。つづく。

二日目にして日記がかなり短くなっている。最初くらいもうちょっと頑張ってくれよ。日記よりもツイートの方が自分で見返してて面白いかも。

《悲報》とか言ってるの今見返すとすごく恥ずかしいな。水筒は最後まで買いませんでした。

ツイッターで夜桜が綺麗な公園が進行方向にあることを知り、まだまだ希望に満ち溢れていたので頑張って足を伸ばして伸ばして見にいくことに。
日記にもツイッターにも書いていませんが当時の僕は「夜桜が綺麗なとこに行ったら花見してるおっさん達に声をかけられて『今夜はウチに泊まれよ!』と言ってもらえるんじゃないか」という淡い期待を抱いていました。
まだ旅生活というものに夢を見ています。結局そんな都合の良いことは起こらずに初ネカフェ泊へ。
いきなり重い荷物(出発当初は20kg程度)を背負って40km以上歩いたため足はマメだらけになり、ここからマメとともに生きる生活が始まります。

4月3日

4/3
こども動物自然公園へ。でかかった。
「自然」とつくだけあって、動物と動物の間に大きな森がたくさんある。一つの動物に割いているスペースも広く、いろんな動物をオリを隔てずに見れるのが楽しい。「エア乳搾り」看板がすごくツボ。
マメが痛くて昨日ほど歩けなかった。もっとマメ対策を事前に調べておけばよかった。ワセリンを塗るとか。つづく。

「エア乳搾り」今写真を見るとそんな日記に書くほど面白いとは思えない。旅はじめの辛さで情緒が狂っていたんですかね。

たしか近くにいた子供の声をそのままツイートした気がします。

こども動物自然公園はめちゃめちゃ広くて、コインロッカー代をケチって重い荷物を背負ったまま巡るような場所ではないです。動物園内のベンチに座ってうなだれて、「なんでこんなこと始めちゃったんだろう…」と考えていたことを覚えています。
「大見得切って出発したんだから辛くても三日やそこらで辞めるわけにはいかない」となんとか堪えたものの、この先何度も何度も後悔することになります。

4月4日

4/4
さいたま水族館に行った。今日は朝から2人のおばさまに食べ物をもらった。めちゃくちゃうれしい。
水族館は淡水魚限定と書いてあったのであまり期待していなかったが、なかなかおもしろかった。今日はスーパー銭湯にも行ってさっぱりした。
公園のトイレで就寝。おやすみ。つづく。

「なかなかおもしろかった」じゃなくて何がおもしろかったのかを具体的に書けよ、と今の僕は思ってしまうのですが、当時の僕は旅を始めたばかりで夜にはもう早く寝たくてしょうがなかったんでしょうね。
これはあまり人に言わないようにしていたのですが、日本一周中はたまに公園のトイレで寝ていました。だってテント建てる手間が省けるし、鍵がかかるし(とても重要)、定期的な清掃が入るから地べたよりは多分清潔だし。
でも普通に迷惑だし、良くないことだと思うので真似しないでください。自分は法律に明るくないですが、公共物を一時的に占拠しているわけですしなにかしらに引っかかっているんじゃないでしょうか。

空腹感MAXのときに水族館に行くと、「美味しそう…」しか感想が出ないです。

僕は「日本一周中です!」みたいな看板とかを付けずに歩いていたのですが、それでも大荷物を背負って歩いているだけで結構な頻度で話しかけられ、ときには食べ物をいただいたりしていました。本当にありがたかったです。
この日か次の日だったか、夕方ごろ川沿いの道に座り込んで「マメだらけの足だと全然思うように歩けない…」と絶望を感じていました。

4月5日

4/5
東武動物公園へ。やっぱりでかい。
今日はテンションがあがらず、動物はかわいかったがあまり楽しめなかった。残念だ。
歩きながらトトロのサツキみたいに大声で泣いてしまった。家に帰りたいし、不安でしょうがない。
今日は精神的に野宿なんて野宿なんてできそうもない。またネットカフェ。つづく。

今までずっと「日本一周辛かった?」って聞かれると「始めて三日で泣きました!」と答えていたのですが、この日記の書きぶりからするとこの日初泣きだったのかもしれません。わからなくなってしまいました。
畑の間の道で大粒の涙をボロボロこぼしながら歩いたことだけは覚えています。

ここまで説明していませんでしたが、この徒歩日本一周の旅はサブミッションとして「日本中の動物園と水族館を巡る」という目標を設定していました。まず「徒歩で日本一周したい」という思いありきで、ひたすら海岸線沿いを歩くような旅にすると冗長になってしまいそうだったので日本全国にあるものの中から自分が比較的好きなものをチェックポイントとしました。
最初はWikipediaを参考に動物園と水族館を巡ろうとしていたので、このときかなり焦っています。

日本中の動物園の猿山を見て回りましたが、その中でも東武動物公園の猿山がダントツでかっこいいと思っています。

「でも新生活なんてそんなもんだよね。」と言ってはいますが、身体的な辛さという面でそれまでの生活との格差がこんなにも大きな新生活はなかなか無いと思います。

とりあえず5日分まとめてみました。毎日少しずつ進めていくつもりなので最後までまとめ終えるまでに1年くらいかかりそうです。
日本一周中は日記の他に絵の練習のつもりでその日撮った写真の模写をしていたので、比較的マシなものを載せていきます。後半になるにつれて自分でも多少上手くなっているように見えるので、暖かい目でご覧ください。

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#2に続きます。