発達障害者が物を覚えられないことを自分をベースに考えてみた。

 語学学習を続けていて困ったことが頻発しています。外国語単語を覚える時に、一度意味づけをしてインプットすると、覚えようとする単語に対して短時間だけ覚えてる感のオーラを纏ってしまい、その対象に対して興味が失せてしまうのです。

 定型発達者の脳の構造がどうなっているか知る由もないのですが、再度覚えようとした時に対象に対して関心が失せるので、取り込もうとしても頭が受け付けなくなってしまうのですね。

 私の脳が快いと感じている状況は、次から次へと新事実が発掘されて脳が常に新鮮な興奮状態にさらされるというケースです。単語学習は同じ語句を反復して脳の記憶に刷り込む作業なので、基本的に興奮状態にはなりづらいし飽きも早い。結果として記憶しようとする行動が積みあがらないので完全な記憶に至ることは少ないのです。運がよければ数個の単語が偶然に記憶されるのでほぼ運だよりですね。

 この軽く脳が覚えており、対象に対して飽きが生じている事があらゆる事象に対して発達障害者が記憶できないって事ではないだろうかと思いました。あくまでこれは仮説だし自分だけの経験なので汎用性はないけど、同じことを何度も経験しています。仕事の手順などでいつまでも習得することができないのは、記憶のテーブルが狭いこと以外に飽和状態も関係しているような気がします。頭の方が同じ説明が続くと自動的に飽きてしまうのです。

 反面、短期記憶のテーブルが狭いせいで覚えるべきことがこぼれ落ちているので、飽和と取りこぼしの相乗効果によりいつまでも仕事ができないと感じています。かなりやっかいな脳みそですね。

 私自身語学学習に対するアプローチを頻繁に変えたり、新しいテキストに手を出したりするのも心理的な飽和状態に抗おうとしているのが理由なのかもしれません。結果、いつまでたっても知識が積みあがることがないので何年やっても初心者のままだったりしますが、これは仕方のない事なんでしょうね。