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タイムトラベル2014と振り返る、私が遊戯王で犯した過ち「最強○○」について。

2024年11月26日、突如マスターデュエル内でイベントが発表されました。

それがこの、「デュエルトライアル/タイムトラベル2014」です。
今から約10年前の環境……
2014年6月21日までに発売されたカードのみで競うイベントとのことで、このころは征竜最盛期くらいの環境、ペンデュラムが出始めたくらいの頃です。

調べてみたところギリギリ「クリフォート」は出ていなかった頃の環境みたいです。ペンデュラムが最初に出たパックまでだそう。
ペンデュラムが出始めたころは友人たちと「一気にモンスターだせるのぶっ壊れだろ!」とか、
「手札一気に使うし安定しないし微妙じゃね?」とか言い合っていたのを思い出しました。

ちょうど私も中学生くらいの頃で、友人に誘われ紙で一緒に遊んでいた時期になります。
当初は「ドラゴニックレギオン」というストラクチャーデッキで遊戯王を始め、紆余曲折を経て「聖刻」デッキを使うようになった記憶があります。

これが当時使っていた私のデッキになります。(うろ覚えなので多少違いはあると思いますが。)
子供って、カードを揃えることができないので何もかも中途半端になりがちなんですよね。増殖するGなんて絶対買い揃えられないですし。ピン差しも多くなりがち。
なので単体で機能して強力なカードを入れるのが学生の我々にはトレンドでした。

こうやってデッキリストをみていると懐かしい気持ちになります……
と、同時に大人になり、マスターデュエルを経験した今になったからこそ
(あれ、あのカードの効果間違って処理してたんじゃね……?)
という勘違いに気づかされることになりました。

効果をなかったことにして相手の魔法罠を破壊する
「最強サイクロン」は誰もが通った道だと思います。

今回はそんな思い出を振り返るとともに、
ルールの間違いにより生み出してしまっていた「当時の最強○○」を省みようと思います。

あ、ちなみにサイクロンは殿堂入りです。当時指摘してくれたのに理解ができなくてそのまま最強サイクロンを押し通した友人のRくんごめんね。

1.最強聖刻龍-ドラゴンヌート

まずは私が使っていた聖刻龍が一、ドラゴンヌートです。
自身が対象に取られると、デッキからドラゴン族通常モンスターを攻守0にしてリクルートするという効果をもっています。
効果自体は悪くないですが、自分で対象とするカードを採用しなければならないので若干の使いづらさがあるモンスターですね。
……?

対象に取る……選ぶってことでいいんだよな?

そう。ここの対象にとるという解釈が中々に厄介で、当時子供だった私には理解が難しいルールでした。
聖刻はリリースする・されることで効果を発揮するモンスター群が基本で、ドラゴンヌートだけは対象にされることで効果を発揮するという点で聖刻の中では異質な存在だったのです。
その対象とするという日本語がよくわからず、
大体効果でリリース先にされたときにこの効果を発動していた記憶があります。ほらこう、リリースという対象になったという名目で……
モンスターゲートでリリースしたときはもちろん、上級聖刻の効果でリリースしたときでもドラゴンヌートのリクルート効果を発動していたので当時の私の聖刻デッキは凄まじい安定感を誇っていました。

デッキの核となるアセトドラゴンが6枚になったようなものだし、
そりゃ安定するよねっていう。

逆に落とし穴とかで相手に対象に選ばれたときは発動していなかった記憶があります。
とはいえ本来リクルートしていなかった場面で次々と手数を増やしていたこの行為が許されるはずがなく、当時の私の最強○○の中でもトップ1・2を争う凶悪度を誇っていたと思います。笑い事じゃねえぞ
マスターデュエルでこの動きを再現しようとした際にドラゴンヌートの効果が発動しなくてすごく困惑しました。
それからでしょうか、遊戯王というルールの複雑さを実感したのは……

2.最強シャイニング・アブソーブ

なんだこのカード?と思う方が大多数だと思います。
「THE SHINING DARKNESS」という2010年のパックに収録されたカードです。
その後一度も再録されたことがないので、当記事をみてこのカードの存在を始めて知るのも無理はないでしょう。
効果は相手の光属性モンスターを選んで、そのモンスターの攻撃力分自分のモンスターの攻撃力を上げるというもの。
発動さえできれば全員の攻撃力が上がるというロマンはあるものの、相手依存度が高くかなり使いづらさが目立つカードですね。

ところで、こんなカードがあります。

昔の決闘者ならお馴染み「オネスト」です。
効果は自分の光属性モンスターの攻撃力を相手が攻撃してきたモンスターの攻撃力分上げるというもの。

勘のいい人なら気づくかもしれません。
そう。私はシャイニング・アブソーブで自分の光属性モンスターを選んで自分のモンスターの攻撃力全員を上げていました。
聖刻で攻撃力0で引っ張ってきた通常モンスターたちがあっという間にムキムキになって殴ってくるのです。ヤバすぎる。
言い訳になるのですが、オネスト自身も採用していたので、それで勘違いしてテキストを読み間違えていたんですよね。

ある日友人とデュエルをしていた際、たまたまこのカードのテキストを読み直したときに自分が行い続けてきた過ちと、自身のあまりの図々しさに目玉をひん剥きかけました。目玉をひん剥いたのは友人たちの方だと思います。

ちなみに始めて間違いに気づいたそのデュエルは、たまたま相手が出してきたホープを選ぶことができて、モンスター全員で殴って勝利。その後家に帰ってすぐにこのカードをデッキから抜きましたね。こいつヤバすぎるだろ
こんな感じのテキストの読み間違いによるミスは誰にでもあるとは思いますが、これが私の中で一番規模が大きかった読み間違いのミスだったと思います。

3.最強エヴォルカイザー・ラギア

恐竜族2体で出す「神の宣告」と同等の効果を内蔵した強力なドラゴン族Xモンスターです。

恐竜族2体で出すドラゴン族Xモンスターです。

はい。
これも読み間違いで適当なドラゴン族2体でラギアを出していました……読み間違いがいくら何でも多すぎる
それと当時はルールの理解度も浅く、そもそも恐竜族という存在を知らなかったのも大きいですかね……
ある日別の友人とデュエルしていた際に指摘され、そのデュエルは順当に敗北。
影のエースとして支えてくれていたこのカードでしたが、即刻私のデッキから抜いてその場で友人とトレードに出しましたね。
よく覚えていませんがシンクロの適当なレアカードと交換した記憶がうっすらとあります。
効果自体は今見ても強いと思います。


その他には、スターライト・ロードで出したスターダスト・ドラゴンを効果でリリースしてもエンドフェイズに帰還させる最強スターライト・ロード、

モンスターゲート等で墓地に送られた際などでも③の蘇生効果を発動できた、
時の任意効果のタイミングを逃さない最強ライトパルサー・ドラゴン、

特殊召喚も「召喚」のうちの一つだろ?という解釈で相手の特殊召喚にも発動していた最強落とし穴なんてのもあります。
こいつ枚挙にいとまがありませんね……一体どれだけの罪を重ねているんだ……未だに気づいていないルールミスもいくつかありそう。


現代にマスターデュエルがあってよかった。おかげで今ではルールを間違えることなく遊戯王を楽しめますから。
逆に言うと紙のカードゲームは遊戯王に限らずもうやらない気がします。トラブルになるのが目に見えてるので。




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