本格スマホポケカバトル!? ポケカアプリ~デッキを組む際の考え方~
2024年10月30日、スマホ版ポケモンカードゲームともいえる本作、『Pokémon Trading Card Game Pocket』通称ポケポケがサービス開始されました。
これを読んでいる皆さんの中にももちろんポケポケ始めたよ!という人もいると思います。そして、その中の人にはどのデッキが強いのか調べてリセマラしたり、強いデッキを組むために自分が剥くべきパックを見極めたりしていることでしょう。
世間ではミュウツーが強い!ピカチュウがお手軽!フリーザーがぶっ壊れ!といった様々な意見が飛び交っています。
私個人としては、自分が最初は好きなポケモン組んでしまった方が長続きすると思うので、情報にあまり踊らされずに好きにデッキを組んだ方がいいと思います。
もちろん、好きなポケモンで組んだ方がいいのは間違いないのですが……
ここで少しだけこのポケポケのデッキに関して少し語りたいところがありまして。
それは、本家ポケカとは違う構築の考え方についてです。
デッキが20枚、3ポイント先取制から逆算されるデッキの組み方の考え方について
このポケポケ、ポケカ本家と大きく異なるルールとして
①デッキが20枚
②3ポイント先取制
の2点が挙げられます。
特に②が重要な点で、
このゲームは相手のポケモンを倒すことで1ポイント(exポケモンを倒すと2ポイント)獲得でき、3ポイントとった方が勝利となります。
これはどういうことかというと、
3ポイント敵に取られると負ける→実際に相手に倒されるのは3体まで(基本的にexが絡むので2体)→基本的に3体以上バトルで使うことはない。
(3体以上エネルギーを付けても2体目がきぜつした時点で敗北するので、3体目以降のポケモンを育てても意味がない)
ということになるのです。つまりこれがどういうことか。
実際にたねポケモンを入れる数は2~4枚くらいが基本になるということです。
上記のデッキは極端な例ですが、たねポケモンのフリーザーexが2体のみで構成されています。ポケポケは出せるポケモンがいなくなっても負けですが、フリーザー2体がきぜつした時点で4ポイントとられてどのみち負けなので問題ありません。
そのため、今後ポケポケは構築制限が変わらない限りは
アタッカー要員ポケモン(+それを補助するポケモン)+トレーナーズ
ポケポケがサ終するまでこの構築の基本は変わらないと思われます。
サブアタッカー要員のポケモンはいりません。
※一応、場のポケモンの数が重要なピカチュウデッキのような特殊な場合はあります。
そのため、デッキを組む際はアタッカーの軸となるポケモンを1体だけ決めて、あとはそれを補助するポケモン(いわゆるエネ加速や状態異常要員だとか、特性目的でベンチに置いておくだけのポケモン)を入れる。
それがなければあとはデッキを回すためのトレーナーズを入れるという方針でデッキを組めばある程度形になると思います。
このゲームにおけるデッキの組み方を自分なりに言語化してみたのですがいかがでしたでしょうか。
今後新しいパックがリリースされてインフレが進んだとしてもおそらくこのデッキの組み方の根本的な考え方は変わらないものと思われます。
参考にしていただければ幸いです。
次の記事ではデッキの大半を占めるトレーナーズの使い方を解説してみようと思います。
ここから下はカードゲームをある程度触わったことのある人向けの余談です。
余談:初気手札の隠された仕様について
ある程度カードゲームに触れたことのある人でしたら、上記の構築のロジックに破綻があるのがお判りでしょうか。
「ポケモンが少数のみでも構築が成り立つ」という点です。
このゲームは場にポケモンがいて初めて対戦が成り立ちます。
当然最初の手札にたねポケモンがいなかったら対戦を始めることができません。
20枚のデッキに対して最初の手札は5枚。仮にデッキの19枚をトレーナーズにして1枚をたねポケモンにしたら普通はどうなるでしょうか。
紙のカードで実際にやった場合、最初の手札にたねポケモンが来ない確率は4分の3。つまり4回の内3回は試合を始められないことになってしまいます。
ですがこれはデジタルカードゲーム。
このゲームは絶対に最初の手札にたねポケモンが1枚加わるように操作されています。
そのため通常の紙のゲームでは考えられないような極端な構築が許されるというわけですね。
本家ポケカでは初期手札にたねポケモンが来なかった場合の是正措置として、
再度引き直し+引き直す度にペナルティとして相手の手札が1枚増える(これにより極端な構築を防ぐという意味合いにもなる)という処置がなされているのですが、ポケポケではこの処理が煩雑になると考えたからかこのような仕様になっていると思われます。
そのため、上で申し上げたような構築の考え方が成り立つというわけです。
以上、余談でした。
カードゲーム経験者だとこういう仕様を悪用すると面白いと考える人もいるのではないでしょうか。