チェコで混浴サウナへ行った回
どうもおるすわんです。
10日間ほどドイツとチェコとオーストリアに行ってきました。
チェコではスパやサウナが人気とのことで、チェコのサウナ体験記を書きます。
今回は画家をしている友人女性と2人での旅でした。美術館やアートギャラリーなどを巡ったり、友人の友人を辿って現地の美大生に美大を案内して貰ったり、夜はその美大生のパーティーに参加させて貰ったりと、かなり充実した旅を送っていました。
ドイツのハンブルクから、次の予定地であるオーストリアのウィーンまで列車で向かったのですが、なにせ10時間以上かかるので、中間地点であるチェコの首都プラハで2泊して観光する事にしました。
2人ともチェコは全くの初心者だったのですが、チェコへ行った友人がみんな(日本人もヨーロピアンも)とても素敵な街だったと口を揃えて言うので期待していました。
なぜ素晴らしい街なのかはプラハの駅に着いてすぐにわかりました。
な、なんだこの美しい街並みは…!!!
美観!美観の国だ!全部映画みたい!!!
ヨーロッパといえばパリやロンドンをはじめとして観光で行くとがっかりするくらいの道路の汚さや臭さが目立つのですが(パリやロンドンの皆様ごめんなさい)プラハはとても綺麗で、さらに運河が流れていたり緑の綺麗な丘の上にお城や大聖堂があったりと、風光明媚とはこの事かと思うくらいの美しい街並みでした。
この日は丘の上の大聖堂まで歩いたり(ちょっとした山登りくらい高低差があった)、旧市街の観光スポットを巡ったので、2万5000歩ほど歩き倒し、ちょうど旅の真ん中くらいの日程だったという事もあり、そこそこ疲労が溜まっている状態でした。
Googleマップを開いて何か良い場所がないか見ていたところ、スパのマークが沢山出てきたので、温泉があるのかな?と思いタップしてみると、なんとビアスパという新たなカルチャーを発見!
ホームページの写真には水着を着たお姉さんやお兄さんが大きな樽のような風呂に浸かり、その手には大ジョッキサイズのビールが握られ楽しそうに笑っている姿が載っていました。写真を見たい方はビアスパのサイトへどうぞ→https://www.beerspa.com/en/
調べてみると、どうやらビアスパというのは通常ビール飲み放題とソーセージがついてきて、お風呂と牧草の敷かれた休憩所、そしてサウナがあるパックのようです。
価格はお店によって違うのですが、だいたい1人1時間の入浴で80€くらいのようでした。
ビアスパは大変魅力的かつ写真映えもするので記念に行ってみたい!と思いつつも、まあまあ良いお値段なのと入浴&サウナ中に飲めるビールはせいぜい1杯(500ml)くらいのものだろうと思ったので、ホームページの写真を見てキャッキャするだけにして、もっとお手頃価格のスパ的スポットを探す事にしました。
すると出てきたのがこのサウナです。
価格は日本円で1800円くらいで、サウナが4,5種類楽しめるそうで、写真を見る限り清潔で広そうだなと思い、2人でファストファッションストアで安売りされていた水着を購入して挑むことにしました。
予約は特に必要なく、日本のスーパー銭湯と同じノリで、まず受付カウンターで希望の時間を伝えます。私たちは一番短い90分&着替え15分のコースを選びました。
するとタッチ式の腕時計のような端末と、バスタオル、そして白いベッドシーツを渡されます。どうやらベッドシーツはサウナに敷いて使うようです。
更衣室で水着に着替えて、いざサウナへ!海外のサウナは初めてなのでどんなだろうとワクワクして入ると、女性のスタッフから止められます。
「あなた、ここは水着禁止ですよ!」
混浴なので当たり前に水着だと思ってわざわざ購入までしたのに、水着を着てはいけないルールだと知りました。
周りを見渡すと、先程のシーツを身体にぐるぐる巻いて歩く男女の姿がありました。
裸をカバーするには日本人にとっては少し心許ない存在であるシーツですが、もう一度更衣室に戻って水着を脱ぎ、シーツを身体に巻き付けてサウナに入る事にしました。
サウナは5種類ほどあり、ミストサウナやハーバルサウナなど、日本でも馴染みのあるサウナばかりでした。中は広い部屋や狭い部屋、暗い部屋などもあり、気分で選べるのが嬉しかったです。
最初に大きめの普通っぽいサウナに入室すると、全裸のチェコ男性が寝そべっていました。
突然知らない男性の超ビッグなソーセージを見てしまった事にびっくりしつつ、なんだか申し訳ないのであまり裸が視界に入らないようにしてタオルを巻いたまま室内にいると、次々と人が入ってきます。
私たちの後に入ってきたカップルらしき若い男女も、サウナに入室するとおもむろにシーツを脱ぎ、生まれたままの姿で気持ちよさそうにしていました。(ちなみにタトゥーOKなので結構いろんなタトゥーの入っている方を見かけました)
男女の男性の方が、私たちにどこからきたのかと聞いてきたので、日本から来た、日本もサウナは有名で、みんなよく入っていると話しました。その2人はチェコ人で、どうやらこのサウナは主に地元のチェコ人でにぎわっている人気のサウナのようでした。
友人がチェコではサウナは通常男女共に全裸なのかと聞くと、彼はそれが普通だと話していました。
日本では男女別になっている話をすると、男女一緒の方が良いよ、トランスジェンダーの人たちはどうするんだろう?というような事を言っていました。
彼は、裸でもシーツを巻いていても、自分が心地よい方法で入ればいいよと言ってくれました。
なんだかとてもおおらかな考え方で、きっと江戸時代の日本の公衆浴場もこんな感じだったのだろうなと思いました。
私は日本人の中では肌を露出する事にあまり抵抗がない方なので、せっかくなのでシーツを脱いで全裸で寝そべってみました。
ああ気持ち良い…日本の銭湯は男女別だから裸でサウナに入る事に慣れているので、やっぱりサウナは裸が一番気持ち良いなと思いました。
サウナでのんびりぼーっとしながら、ぽつぽつと肌に浮かび上がってくる汗の水滴を見るのが好きだったりします。
ちなみに、奥には水風呂もありました。友人が気に入っていたのは、水を貯める桶が吊るされていて、紐を引っ張ると一気に大量の水が落ちてくる恐怖の水浴び装置でした。
私も2度ほど試したのですが、水風呂のように自分のペースで水を浴びられないので、突然の大量の水に思わず「うひゃ!!!」と大声が出てしまいました。でもちょっとクセになるこの感じ、なんなんだろう。
90分間チェコのサウナを満喫し、最後にシャワーを浴びて退室しました。
ちなみに上のフロアにはバー&レストランがあり、シーツを巻いたままや全裸で食事なども楽しめるようです。流石に全裸でピザを頬張る人は少なそうですが…その辺りはどうなんだろうチェコ人。
そんなこんなで、初めてのサウナinチェコはとても楽しい思い出になりました。
チェコはどこに行ってもみんなナイスでフレンドリーだし、食事も美味しくて最高でした。
ちなみにこの日はぐっすり眠れて、身体のだるさや疲労感も抜けていました。この時初めて、気持ちの爽快感だけではないサウナの身体的な効果を実感しました。
という事で、今回はここで終わりです。
ヨーロッパの温泉の思い出はハンガリーのブダペストがとてもよかったので、その体験記もまた時間のある時に書こうかと思います!
みなさんも機会があったらヨーロッパ温泉巡りに行ってみて下さいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?