live
私には10年以上追いかけ続けている人達がいる。それまでかなりのインドア派だったにも関わらずライブのために遠征するようになり、他の人達のライブにも足を運ぶようになった。私に少しだけ行動力を与えてくれたのは彼らだ。
彼らが関わるものに関しては謎の行動力を発揮するけれど、他の物事に関しては相変わらずものぐさなので…それでも昔にくらべたら若干マシにはなったのだと思いたいのですが。
東日本大震災のあと、彼らが宮城でライブを開いてくださったことも。そこで「またライブで楽しんでいいんだ」と思い出させてくださったことも。
数年前に私の持病が悪化してとてもひどい状態になって、歩くとか立つとか人として基本と思えることがままならなくなった時があって。でもすぐ目の前にライブに行く予定が決まっていた。行けるかどうか悩んで…何かあったら病院に駆け込み薬を真面目にのんで、どうにか症状を小康状態に持ち込んでライブに行きました。目的がなければあんなに頑張れたかどうかはわからないと思う。
その持病と言うのが気管支喘息なんですが。咳がずっと長く続くなとは思っていたのですが、咳しか症状がなかったので放っておいたら大変な目にあいました。家系的にも気管支が弱いのは知っていたのに…咳だけだなと思っても放置しない方が懸命だと思います。
喘息が発覚して最初に泣いたのは彼らの曲が一曲通して歌えないことに気付いてしまったとき…今は自分のコンディションにあわせた曲を選んでなんとか歌えるけど、一番悪化していた当時はそもそもろくに走ることも出来ない状態だから、歌なんてとんでもない話で。好きな歌が歌えないのがこんなに辛いなんて知らなかった。
それはさておき。
私というものを形作っているものの中に確実に彼らというものがあると思う。
彼らに出会うまで音楽はその時に流行ってるものを適当に聞いてきたし、誰か一人を深く追いかけるとかそういうことをするとは思ってもなかった。ライブ一回分、二時間ないし三時間のためにあんなにお金払うとかなんてもったいないんだろうとか考えてた時期もありました。今はむしろ払わせてくださいとか思ってるんだから…人は変わるもんだよねぇとしか。
私に楽しみを与えてくださった彼らに出会えたことに今はただ感謝しかないのです。これからもずっと追いかけていけたらいいなと思うのです。