花
あざやかに咲き乱れる花
あなたのために咲いた花
恋い焦がれるがごとく空へと枝を伸ばし
今が盛りとばかりに花を咲かせている
いつの間にこんなに育っていたのだろう
いつの間にこんなにあふれていたのだろう
こんなにもきれいなのに
自分で手折らないといけないだなんて
花はまだ咲きたいという
まだ枝を伸ばしたいという
それでも
それでも
私はこの花に終わりを教えなければいけない
きれいに咲いたのに
はじめて咲いたのに
それでも今の花を終わらせないと
次の花を咲かせる事はできないの
どうか許してね
あなたが頑張って咲いたことは
私が覚えているから