2021年J1ボトムズ予想・監督の賞味期限
今年降格圏内の順位だった我がベガルタ。
監督解任、債務超過問題と当然ながら来年の戦いは厳しいものになるだろう。
敵を知り、己を知れば百戦危うからずといったのはたしか孫子だが、監督も決まらないので己が全然わからない。
そうすると気になるのは他のチームの動向だ。どこのチームが降格するかは兎に角、順位表で下1/3の6つに入ってくるチームを予想した。ストーブリーグが終わったら修正しようと思うが、個人的に低迷要素として、
① チーム予算規模:言うまでもない、極端に言うと金で勝利は買える。
②監督(就任年数・経験):1年目はチームにフィットするかどうか未知数。2−4年目は比較的安定。人によるが、4-5年目ぐらいから少し怪しくなってくる。
③主力の移籍による脱落人数:全試合の3/4以上出場している選手の移籍はマイナス要素。
を重視している。例によって戦術はわからないので全く考慮していない。
大分トリニータ
え?と言う方もいるだろうが、入れてみた。別に長沢を獲られそうだからという個人的恨みからではない。ただ1番目に挙げたのは個人的恨みからだ。と言うのも片野坂監督政権が長過ぎることを考えた結果である。
監督の賞味期限に関してはそあもそも殆どの監督が1年持たないため、統計学的なデータは少ないが、サッカーだとグァルディオラが3年周期を実感として感じて、その結果シティとの契約を3年にしたのは有名な話だ。また競技こそ異なるが、ラグビーの元日本代表エディHCはチームを時計の針に例えて4年で一周と話している。
プロ野球のコーチからはやはり3年程度という話があり、
これだけ他競技から同じような意見が出るということはやはり優秀な監督でもその賞味期限は3−4年程度が一つの目安になるのだろう。
もちろん、マンUのファーガソン監督や、日本で言うとガンバ西野監督のような例外もないわけではないが、かなりレアでドラクエで言うとはぐれメタルのような存在であるのは間違いない。
片野坂監督はJ3優勝、J2 9位、J2 2位、J1 9位と4年目まで順調にステップアップしていたトリニータが片野坂体制5年目の今季初めて11位と前年より順位を落とした。現在のトリニータのチームの限界を初めて示したシーズンの印象である。ほぼフル出場した岩田智輝のマリノス移籍、岩瀬HCの退任などチームの大黒柱の流失がでている。来年今年の仙台木山監督がやったような大分対策が進めば、予算潤沢なチームではないので来年はかなり危ない可能性もある。今年の積極補強はチームの危機感の表れではないだろうか。逆にうまく行けば片野坂監督も西野さんに並ぶ名将になるかもしれない分水嶺となる年である。
徳島ヴォルティス
昇格決定後いきなり監督をぶっこ抜かれたり、ついでにチームの中心選手を抜かれそうになってたり、J2優勝にもかかわらずついていない印象。もともとのチームでもJ1でこのまま戦えるかは結構疑問だったが。いくら同じスペイン路線とは言え、チームとして久しぶりのJ1挑戦、更に日本初指揮の外国人監督でのシーズンは厳しいものになるだろう。
アビスパ福岡
J2昇格組。前からガンガンプレスを掛ける強度の高いサッカーを披露。ただ、J2で通用したプレスがJ1で通用するかどうかは疑問であり、チーム予算的にも残留なら御の字、というところだろう。レンタル組も多く、J1に復帰したことで返却要請の嵐か。戦力を維持するのも難しそうだし、普通に戦えば降格圏内かと。
湘南ベルマーレ
2020年J1最下位。予算規模的にもエレベータークラブでやむなし。中心選手の鈴木冬一、齊藤未月が海外移籍してしまうが、穴を埋めるだけの選手がいるかはわからない。チョウ・キジェさんが京都の監督についたことで松田天馬もOUT。現在の補強は山本脩斗と名古新太郎のみ。もちろんまだあるんだろうが。山本脩斗は攻撃力のある左サイドバックだが、年齢のため稼働率にかなりの疑問が残り、レンタルの名古新太郎はいいパサーだが、ボランチとしては守備力に疑問が残り、前線で使うにはスピードと突破力がない。中途半端でJ1で戦うにはもう少し覚醒が必要。浮島監督は悪い監督ではないが、今季の戦い方を見るとチームの強さを倍増できるようなスーパーな監督ではなさそうだ。普通に考えれば今年以上の戦力がないと残留困難だが、そのような見通しが今のところないので降格候補。
サンフレッチェ広島
ここは単純に監督。城福監督は就任一年目にピークがあり、そこから徐々に落ちてくる傾向がある。2008〜2010年のFC東京で6位、5位、16位と3年目に一番悪い成績を出している。その後の甲府では一年目にJ2優勝、J1 15位、J1 13位とまぁまぁだったが、広島では初年度から2位、6位、今年8位と確実に徐々に落ちてきており、怪しい。広島で立派な成績を上げていると思うが、上で書いたように賞味期限切れ時期にきており、2021シーズンは結構怪しいのではないかと思っている。
サガン鳥栖
まぁ仙台が上がるまでは債務超過チームの筆頭であり、別にコロナ関係なく財務状況が悪いことからかなり怪しいのではないか。戦いぶりを見るととても財務状況の悪いチームとは思えないが、なまじいい選手が揃っているだけに今シーズン草刈場になる予感。
以上。例によって偏見だらけだが、この6チーム+我がベガルタとの生き残りの3枠をめぐる熾烈な争いが繰り広げられるだろうと思うので、くれぐれも気を引き締めていってほしい。なんならJ1に長くいたコネクションを生かして、アビスパやヴォルティスのレンタル組を引き上げてもらうよう要請するのも手だ。ついでにそのままベガルタに来てもらうのもいい。