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なにものでもない私(あなた)の居場所の見つけ方。その答えは「人の不得意分野で努力する」

「自分てダメだなぁ」

自己肯定感の低い私は、いつもそんなことを考えていました。いや、今でもそうじゃないとは言い切れませんが。他の視能訓練士は、論文を書いたり、発表をしたり。また、自分の専門分野を見つけては、励んでいたり。

自分はというと

・論文も書いたことない、発表もしてない
・人見知りで人との繋がりを増やすのが苦手
・得意分野と呼べる検査もない
・ギャンブル依存症

自己嫌悪に陥ってばかり。

考えているうちに時間ばかりが過ぎていき、気が付けばもう40歳になるかならないかまで迫って。ここで行動を起こさないと何も変わらない、その気持ちだけはまだ残っていました。

そして、なにものでもない自分の進むべき道を少しだけ考え行動しました。

結論からいうと自分は

✅人の不得意分野を自分なりに高めていく

ポイントは

1つだけでなく複数組み合わせることで、より効果を発揮する。それぞれを掛け算することで、より自分だけの強みになるのです。

前置きが長くなりました。

今回は私の努力したことがちょっとだけ実を結んできたことと、そしてその先にある未来についてお話しします。

第38回九州視機能研究会でのこと


昨日、九州視機能研究会に参加してきました。めちゃくちゃ勉強になったのは言うまでもありませんが、批判を覚悟の上で言わせてもらうなら、私の目的は前日の懇親会で親睦を交わすことでした。

(実は懇親会前から0次会を始め、懇親会到着時にはまあまあできあがっていました)

そして

この懇親会で、頑張ってきた分野が実を結んだのです。(なぜ懇親会?)

後関先生との英語での会話

皆さん、ご存知の通りあの後関先生です。来年の斜視弱視学会の総会長をされる後関利明先生です。私は後関先生とお会いするのは、2度目なのですが、私が英語を勉強していることを覚えて下さっていて…そこまではよかったのですが。

まさかのタイミングで後関先生から英語で話しかけられたのです!
(どんな会話をしたかは、頭真っ白で覚えていません)

私はひたすら

・I‘m happy to hear that.(そう聞けて嬉しいです)
・I‘m looking forward to meeting next year again.(来年お会いできるのを楽しみにしています)
・I aim to speak English fluently, because I want to help foreign patients.(私は外国の患者さんを助けるために、英語をスムーズに話すことを目標にしています)
そして合間合間に
・I look up to you.(先生、尊敬してまっせ)

を繰り返し、言ってました。

そして、後関先生と握手。

私はただ決まったフレーズを繰り返しただけだったのですが、決まったフレーズを言えるようになっていただけ助かりました。英語を話せるとこんなメリットもあったりするのです。

もちろん、その後に酔いが完全に冷めたことは言うまでもありません。


「 ブログいつも読んでますよ」と言っていただいたこと


ある意味で、この言葉が一番嬉しかったかもしれません。この言葉を聞くために、学会に行ったのかもしれない(言い過ぎ)。その言葉は、人間的にも技術的にも私が尊敬する先輩からの言葉でした。

ブログというのは、ある意味孤独な作業です。そして、読んでもらえないことが当たり前の覚悟で書いています。だけど、本心は読んでもらえたら嬉しい。そう思っています。そんな中、尊敬する先輩から言っていただいた。モチベーションが上がらないハズはありません。

さらに、病院の後輩にも読んでもらっていると。

もう気分上々で、病院の後輩さんを紹介していただきました。

そして、その後輩さんから一言。

「見ましたよ。ギャンブル依存症」(笑)


ロービジョンの話に花が咲き、仲間が増えた

懇親会には、私がもう一人お会いしたい方が来ていらっしゃいました。

その方は、私のロービジョンに関する講演を見てくれて、そしてメッセージを下さった方です。

ロービジョンという分野も、敬遠されがちな分野の1つ。その講義が少なくとも1人には響いてくれて、かつ一緒にロービジョンを勉強したいと言って下さった方。

お会いしてからは、ロービジョンの話に花が咲き、今後は一緒に情報交換していきましょうとなりました。

そう、ロービジョンケアを一緒にする仲間が増えたのです。

そしてその先の未来へ

自慢のように聞こえてしまったら申し訳ありません。自分のやってきたことが、少し身を結んだことが嬉しい気持ちで書いたので。

実は、今日の一番お伝えしたかったことはこの言葉です。

✅それぞれの苦手な分野を補い合うチームをつくる

0次会で盛り上がっているときに、スーパー視能訓練士の高橋君が言っていました。

「自分、ロービジョンできないですからねぇ」

いつも助けてもらってばかりの自分ですが、彼ができないと思えるところを助けられることがあるんだなと。

苦手な分野は他の視能訓練士・また他職種の人も含め補ってもらい、自分の少しできるところで力を貸す。

チームを作って、患者さんの困りごとを解決していけたらなと思う、九州機能研究会翌日の夜でした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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