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Brailllies(ブレイリーず)の代表者の方と、ロービジョンについてお話ししました

先日、女子大生2人とzoomでお話しするという夢のような時間がありました。

おじさん、あなた方の倍は歳を重ねています。

と、冗談はさておき、Brailliesの代表の小汲(おぐみ)さんと、共同代表の山中さんとzoomでお話しさせていだだきました。

きっかけはBrailliesのクラウドファンディング

「見えにくい」を体験できるロービジョンカフェを実現したい

の返礼品として、zoomでお話しできる機会をいただいたからです。

Brailliesのクラウドファンディングについてはコチラ

結論からいうと、zoomでの交流会は私をロービジョンの新しい見識をもたらしてくれ、とても充実した時間となりました。

簡単にいうと、

Braillies、めっちゃ応援したくなった。

Braillies(ブレイリーず)について

Brailliesは、小汲さん山中さん含め、5名で活動している学生グループです。

クラファンのページから引用させてもらいますが

《Brailliesの活動のきっかけ》

遡ること3年前。私は、白杖を手にするようになりました。
残っている視力をフルに使って歩いていたある日、かけられた忘れられない言葉があります。

「本当はみえてるんじゃないの?」

視覚障害は見た目ではわかりにくく、見えづらい状況にあることが伝わりにくい傾向があります。

無知が故に発せられた言葉かもしれませんが、私の心は傷つきました。それと同時に、ロービジョンという言葉が社会に浸透していない現状を感じた瞬間でした。

視覚障害と一口に言っても、抱える見えにくさは人それぞれであるということを、知ってほしいと思いました。

視覚障害というと、白杖を使っていて、全く見えない(全盲)というイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?しかし、実際白杖を使用している人のうち、全盲の方は約2割といわれています。

中略

なぜロービジョンカフェなのか?

視覚障害と聞くとなんとなく馴染みがなく、壁を感じる人が多いのではないでしょうか?

こうしたハードルをなくし、もっと視覚障害について知ることができる機会を作りたいということで、自分達の日常の一部である「カフェ」に着目しました。

カフェという気軽に入れる空間を舞台にすることで、「学びにいく」のではなく、「新しい気づきに出会う」新鮮で刺激のある場所にしたいと考えました。

日常空間で、あえて非日常を体験してもらうことで起こる化学反応を見てみたい、そう思いました。

小汲さんの姿勢に感動

さて、Brailliesの代表の小汲さん。

zoomでたくさん、いろいろなことを教えてくれました。

その中には

・大学進学を諦めたくなかったので、塾に行こうとしたがすべて断られた話
・そこで感じた学習、教育の不平等さ

盲学校だけでの勉強では足りないと感じた小汲さんは、塾で学ぼうとたくさんの塾に相談に行ったそうですが、視覚障害を理由に断られたそうです。

「どうして目が見にくいだけで、こんなに不平等なんだろう」

目が見にくいだけで、できることはたくさんある。

そう思った小汲さんは、不平等に嘆くだけでなく、自分に何ができるかを考え、そして行動していったのです。

それがBrailliesの立ち上げであり、コンテストに応募したり、ボランティア活動、そしてロービジョンカフェの実施。

新しいことを始めることって、そう簡単なことじゃないですよね?

でも、小汲さんとそして共同代表の山中さんを含むBrailliesのメンバーは、新しい挑戦を考えて、世間にロービジョンのことをもっともっと知ってもらいたいと思って、行動し続けているのです。

その姿勢に本当に感銘を受けました

そして、「ぜひ福岡でもやって下さい。めっちゃ人に声かけますよ~」

って言ったので、ロービジョンカフェを福岡で開催するときは、皆さん足を運んで下さい。

ちなみに、福岡県に住んでいることを伝えると

「天神行ってみたい~」

って言ってたので、そこは女子大生なんだなって、なんだかほっとしました。

点字を学ぶということ


小汲さんとのお話しの中で、点字のことがでたので少しお話しします。

私は、小汲さんとの対談の中で

「最近はVoiceOver (ボイスオーバー) などの音声読み上げ機能が充実するようになってきて、また点字を習得するには凄く時間もかかり大変と聞いたことがあります。実際に点字を学んだ小汲さんのご意見を教えて下さい」

と質問しました。

そこで小汲さんから帰ってきた返事は

「確かに音声で聞くこともできます。だけど、点字で読むことで自分のペースで読み返したりできるし、そしてなにより聞くだけよりも点字で読んだ方が頭に入ってくる情報が違うんです(頭に残りやすい)」

なんだか、とても大切なことを教えていただいたような気がしました。

なぜなら私は、心のどこかで「今は点字を学ぶよりも…」と思っていたからです。

小汲さんは、毎日4~5時間、休みの日は8時間くらい、泣きながら点字を学んだ日もあるそうです。それでも、点字を学んでよかったと。その思いが伝わってきました。

ロービジョンで繋がる世界

私は今まで、主に高齢者に対するロービジョンケアを学んできましたし、実際にロービジョンケアも高齢者の方を中心に行うことが多かったです。

今回は、「ロービジョン」という言葉で、学生さんとお話しすることができて、学習・教育の場でも、見えない・見えにくいことで不平等なことが起こっていることを学ぶことができました。

私が今の時点で学習に関するお手伝いが出来る訳ではありませんが、それでもロービジョンという世界を通じて、新しい出会い・新しい知見が得られたことをとても嬉しく思っています。

そして、今後ともBrailliesを応援しつつ、自分の出来ることを1つずつ頑張っていかなきゃなと、女子大生の若いパワーに影響を受けたおっさんが一人思っている、そんな12月の出来事でした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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