支援をおすすめして断られたら?私が意識している心構えについて解説します。
先日、こんなツイートをしました。
多くの方に反応していただき
私の考え方も広く受け入れられるようになったのだなぁ、感無量…といいたいところですが
この考え方、ある先生から教えていただいた言葉なのです。
私がロービジョンをする上で、とっても大切にしている考えなので、もう少し掘り下げていきますね。
打率イチローを目指す
患者さんのためを思って、遮光眼鏡を提案したり拡大鏡・拡大読書器を提案する。
だけど、紹介したコメントにもあるように
「だけどなぁ、まだ私には必要ないと思うんだよな」
「こんなの使ってもなぁ」
と、否定的なコメントをいただくこともよくあります。
先日紹介した方からは
「道具はいいから、目を治してくれんかなぁ」
「もう疲れたから帰りたい」
と、ありがたいお言葉をいただきました。(noteを書くきっかけ・笑)
せっかく時間を割いて紹介したのに…と思う方もいるかもしれません。が、Twitterで書いたように全く思いません。むしろ、情報提供ができてよかったと本気で思っています。
私が大変お世話になっているM先生から、こんな言葉を教えてもらったことがあります。
皆さん、イチロー選手の打率ご存知ですか?
凄い打率をマークしていて、好調なときは4割に届きそうな勢いでした。
ということは…ざっくり10人中3人、4人受け入れてくれたら御の字、ですね。
M先生は、ロービジョン外来を担当している先生で、私なんかよりはるかに多くの患者さんと向き合っています。
その先生が「打率イチローを目指す」を目指すと言っているのだから、そういうことなのです。
これを頭に入れて支援をおすすめすると、受け入れられなくても凹まずに済みますよ。
障害を受け入れることは難しい
私がロービジョンに関わり始めた頃、前向きになれない患者さんのことで悩んでいた時期がありました。
そのとき、現視覚障害自立支援の会長(全盲です)に相談して、もらった言葉を今でも覚えています。
その言葉を聞いたとき、自分本意で支援してあげようと思っていたんだって気付かされました。
一方で、情報が行きわたらず
「もっと早く知りたかった」
「こんな支援が受けられるなんて知らなかった」
という声を多く耳にするのも事実です。だから
今はこんなスタンスで患者さんと向き合えるようになりました。
で、やっぱり思うのは
私、周りの人にホント恵まれてるなぁってこと。
著名な先生方に教えてもらったこと、どんどん発信していきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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