福祉機器展in北九州に参加して
1月12日(日)、北九州のコムシティ5階で予約制の福祉機器展が開催されました。
直前にエースのガンジーさんが、インフルエンザで来れなくなると事態が発生して慌てましたが、なんとか無事に終えることができました。
今回の福祉機器展では、新しい支援機器が発売・また試作されていて見どころいっぱい。紹介していきますね。
あしらせ
1つ目はあしらせという視覚障がい者のためのナビゲーションサービスです。
iPhoneで目的地まで、誘導してくれるサービスです。
って書くと、普通のナビじゃんって思われた方、実は違うんですよ。
なんと靴装着型の振動ナビゲーションデバイスなんですよ。実際に私も体験させてもらいました。
まず目的地を設定します。(例えば近隣の病院)
通常のナビであれば、音声で右方向とか直進とかを教えてくれますよね。
あしらせでは、靴に装着したデバイスの振動で行く方向を教えてくれるのです。
直進なら左右均等に振動、左に曲がるときは左側が振動・右なら右側が振動、逆方向に行ってしまったら真後ろが振動します。また、直進しているときの振動のテンポで、次の曲がり角までの距離がおおよそわかるのです。
実際に使っている当事者に話を聞いてみると、
「いや~あしらせなかなか便利だよ。私が気に入っているのは、携帯をポケットに入れたまま使える点だね」
確かに片手に白杖を持っているので、手が空くのはありがたいですね。(特に雨の日なんかは)
価格は54,000円で、関東圏の自治体の一部では歩行支援補助具として申請できるところがあるそうです。
あしらせはあくまでナビゲーションサービスです。安全への配慮は自分でしなければいけません…って聞いた後に、流れのように次の試作されている機器を体験して、さらなる感動を覚えることになるとはこのときは夢にも思いませんでした。
スマートウォーク
スマートウォークは白杖歩行安全支援機器(試作段階)です。なんと試作しているのは、ダイハツです。見た目はこんな感じです
年末の休み明けで仕事をした日曜日なので、疲れ顔ですね。
重さは400gで体験した感じでは重たいという印象はなかったですが、小柄の女性からは「もう少し軽くなるとありがたい」という声があがってました。
スマートウォークは、正面にある障害物や点字ブロックを音声で教えてくれる機器です。例えば、正面に自転車があれば「自転車・自転車」と機器から音声が流れます。現段階では8つの人や物・点字ブロックや警告ブロックを音声で教えてくれるのです。
使う人がどれが必要かカスタマイズしたいという要望があがっていたので、今後の開発に期待できそうですね。
もう1つ隠れたありがたい機能、それが自動録画機能です。(写真の右下部分にひっそりと)。防犯や事故の証拠映像となるので、これは体験した方にとても喜ばれていました。(正面のみ)
そして、思ったのです。
あしらせとスマートウォーク、併用すればめっちゃよくない⁉
実用できる日が楽しみですね。
その他
その他では知り合いの大〇さんが、新しい機器の開発を進めていました。まだ開発段階なので、完成したら皆さんに案内しますね。せっかくなので大〇さんのブースで撮った写真を1枚。
今回の機器展には、ほどんどの人が介助者と同行してきていました。その中に同行援護を利用している方がいて、利用者さんが機器に夢中になっている間に同行援護者の方とお話しする機会がありました。
なんか、めっちゃ盛り上がって福祉の話や医療の話とかいろいろして…勉強会にまで一緒に参加してくれることになりました。こういう出会いって、最高だなって思うんですよ。
福祉の分野に興味をもって、福祉の方と繋がりたいって思っていて、そしてそんなチャンスが来る。素敵な出会い、大切にしたいですね。