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演奏する側も見る側も初めてのピアノ発表会。その結末はいかに…?
4月3日(日)、14時45分。
長女の初めてのピアノ演奏会が開催された。
コロナ禍で、昨年は開催できず今年は2部に分けて感染対策を徹底した上で開催。
長女がピアノを習い始めたのが、2年前で本日が発表会のデビュー戦となった。
で、見る側もデビュー戦。
「全然余裕」
長女は演奏が始まる前に、そう口にしてた。
私は思っていた、多分失敗するだろうと。
18人中の12番目が長女の出番。
順番が近づくにつれ、長女の表情から余裕が消え緊張した表情になってきた。
そして長女の演奏の番。
明らかに緊張して、ミスの連続。1度や2度ではない、ミスは演奏した子の中でダントツで多かった。
長女は帰りの車の中でこう言っていた。
「全然思い通りに出来なかった」
本番で実力を発揮することの難しさ
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長女は演奏会の日が近づいてきても、練習のペースはいつも通りかそれ以下だった。
《自分はもう練習しなくても演奏できる》
口に出しはしないが、心の中ではそう思っていたのだろう。
このブログの長い読者ならご存知かもしれないが、私は卓球を高校生の時からやっていた。
始めてから15年間は、一番下のクラスで1勝か2勝するのがやっと。
18年目にして、初めて優勝をつかみ取った。
練習ではまあまあ強かったが、本番になると全く力が出せない。
実力的に格下の相手にも、何度も負けてくじけそうになった。
そして、練習した。
諦めそうになっても、練習だけは自分を裏切らないと信じて練習に打ち込んだ。
そんな中で学んだことがある。
・練習で出来ていることが本番で出来ないことは多々あるが、その逆はない。
・本番で実力を発揮するには、誰よりも練習したという自信が必要。
・場を経験するごとに緊張に少しづつ慣れてくる
冬のオリンピックで、平野歩夢選手が《トリプルコーク1440》の大技をかっこよく決めたが
「練習では1度も出来ませんでしたが、本番では上手くできました。」
なんてことがあるだろうか。
絶対にない。
練習で何度も何度も失敗して、成功する自信がつくまで練習し続けたハズだ。
娘は何度も何度もミスをして、悔しい思いをしたに違いない。
来年の演奏会には、もっと真剣に練習して今度こそはと思っているのではないか。
私に言わせればまだまだ甘い。
来年もきっとミスをする。
悔しい思いをたくさんして、そしてやっと小さな成功をするのだ。
人生そんなものである。
娘が間違えても間違えても必死に演奏を続ける姿に
「頑張れ、頑張れ~」
とビデオカメラ片手に応援しながら、妙に感動したのを今でも思い出す。
そうだよな、間違えても間違えてもチャレンジし続けなきゃだよな。
一生懸命頑張らなくても成功する人生より、たくさんの失敗を繰り返しながら成長していってもらいたい。
今日はそんな人生の、かけがえのない体験をできた大切な1日だったと。
コロナ禍の中、感染対策を徹底し演奏会を開催して下さった先生や運営に協力して下さった皆様に感謝したいです。ありがとうございました。
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