私が〇〇眼科病院に入職した新人時代の体験をお話しします
4月に視能訓練士としてデビューして、日々の業務に追われてる新人さんも多いでしょう。
新人さん達のTwitterなんかを見ていると、自分が働き始めた日のことを思い出します。
とはいえ、もう20年近く前の話。
はっきりとは覚えていませんが、自分の新人時代のお話しをしてみようと思います。
朝の準備から勤務スタート
私が初めて勤務したのは、規模の大きい眼科病院。
私を含め、検査部には4人入職しました。
視能訓練士2名、検査助手2名といった感じでしょうか。
検査部は14~15名くらい、視能訓練士だけでも10名ちかくいましたね。
当たり前かもしれませんが、朝の準備は新人の役目。
カバーを外し、器械の電源を入れ、検眼枠を準備して…GPの輝度調整も行っていたかな。
この辺は少し曖昧ですが、とにかく早くきて準備していました。
学校時代は遅刻ギリギリだったから、朝慣れるのが大変でしたね…。
勤務がスタートすると、それぞれ今日の持ち場につきます。
クリニックでは考えられないかもしれませんが
・ノンコン・レフ担当
・視力検査担当
・暗室担当
・CL担当
に分かれて、検査業務を行うんですよ。
ノンコン・レフとか遅いと、先輩方のプレッシャーがハンパなくて…めっちゃ嫌でした。多いときには400人近い患者さんのノンコン、レフ…汗
視力検査も、新人はリモコン式の視力検査表じゃないので、毎回矯正するたびに5mを往復してました。
そら、痩せるわ(笑)
1ヶ月で9kg痩せましたからね、病気かと思いましたよ、ホント。しかもその視力表、斜めのランドルト環やひらがなが入り混じってるんですよ。ひどいでしょ。
んで、1日に何人視力したとか報告して、少ないって怒られるんです。あ、結構覚えてるな。
毎日のレポート提出
ヒュ~
あ、これ私の指導者にレポートでキレられて、投げつけられた思い出です。
「あ、レポートがあんなに遠くまで、意外と飛ぶんだなぁ」
と現実逃避的な感想を抱いたのを、今でも覚えています。
毎日クタクタになって帰って、何時間かかけて書いたレポートがこの結果。
あ、今となってはどれだけ時間をかけたかが大切ではなくて、何を学んで何を書くかが大切なことはわかっていますが、新人の頃はねぇ。
私だけではなくて、他の新人も同じように怒られていたのが救いでした。
特に1人は日記みたいなレポートを毎日書いていて(笑)、でも怒られてもぜ~んぜん凹まず笑ってるんですよ。
頼もしかったなぁ~女性だけど。
レポートは半年間続くのですが、だんだんとコツ的なものを掴んできて、最後のあたりは短時間で要点をまとめたレポートを提出できるようになってましたね。
今、新人でレポート提出を頑張っている人。
コツをつかむまで、辛抱だ。ガンバレ
勤務終了後の練習
新人の頃は、眼鏡合わせやGPは患者さん相手にはできないので、勤務終了後に練習していました。
主に検影法(スキア)とGPの練習でしたね。
スキアは模型眼から始まり、だんだんと新人同士で互いの目を検査するようになり、最終テストは先輩達の目を±0.5D以内をクリアすること。
GPも同様。
新人同士で練習して、慣れたら最終試験で先輩方に最終試験をしてもらってました。
余談ですが、皆GPめちゃめちゃ早いんですよ。
記載を含めて正常眼なら20分以内、異常あっても30分以内は絶対でした。
おかげで鍛えられました。
入職した病院の常識が、新人には自分の常識になりますからね。
GPのスピードは、今後の私の視能訓練士人生において、大きく貢献してくれることになりました。
勉強会の準備
毎週、検査部で勉強会を行っていたので、慣れてきた頃から勉強会の準備・そして自分の発表。
当然、ダメ出しの嵐…。
よく頑張ってついていったなぁ~と、改めて思います。
だけど、鍛えてもらった経験って、後ですっごい役に立つんですよ。
だから今、理不尽じゃない(多少なら理不尽もしょうがないか)辛さなら、その後の自分の経験になると思って頑張るのもアリです。
ただのイジメとかはダメですよ。そんな職場で無理しても心が病みますからね。さっさと辞めましょう。
愛のある厳しさというのでしょうか、そういうのは大事だと思います。
厳しい日常の中で、嬉しかったこと
今思い出しても、新人時代は辛いことが多かったです。
というか、楽しかった思い出はほぼありません。
あったのかもしれませんが、全く覚えていません。
だけど、新人でヘトヘトの頃にベテランのドクターから
と、ふと声をかけてもらったことを今でも昨日のことのように覚えています。あの一言を支えに、頑張ってきたといっても過言ではないかもしれません。
そんな一言を発せられる人でありたいと、今でも思っています。
それと、新人で初めてもらう給料のお話。これは当時の部長から、教えてもらったことで詳しい話までは思い出せませんが
とっても熱く語ってもらったのですが、この事実だけしか覚えていません。
だけど、このことは自分の後輩達にも伝えていました。
「額は多くなくてもよいから、親に感謝の気持ちを伝えるといいよ」
これは今の新人さんにもお伝えしたい言葉ですね。
以上、思い出せる範囲で自分の新人時代の体験をまとめてみました。
今辛い経験は、この先の視能訓練士人生の中できっと意味のあるものとなりますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。