ICって知ってますか?
おはようございます。こんにちはこんばんは。
せつなです。
毎日更新開始2日目。
医療系の話題でいきます。
医療において、ICというものをご存知でしょうか?
Informed Consentの略で、日本語では説明と同意と訳されます。
すわなち、医療者からの患者さんへの説明を行い、同意を得たうえで医療を行うということです。
これがただの説明だけでないのが今回のポイントです。
①時代の変化
昔の、医師と患者の関係は一方通行でした。
という言葉で表されるように、
「医療に関しては医師にまかせておけばよい」
むしろ
「専門的なことはわからないのだから、口出しをするな」
という風潮があったそうです。
しかし、時代は変わりました。
Informed Consentと言われるように、きちんと患者さんに説明をした上で、同意をしていただかないと医療行為をすることができません。
患者さんの意思決定により医療がなされ、医師は知識を提供してそれをサポートするのが役割であり対等な関係である、と変化しました。
実際どうかは別にして、医学部教育ではそのように何回も授業で教えられます。
患者さんにとって
「自分の病状も理解することができ、治療方針も自分で選択できるなんていい時代になった」
ようにみえます。
しかし、一概にそうはいえません。
②かなしい現実
「言うは易く行うは難し」とはまさにこのことです。
説明されたからといって、正しく理解することができるのか。
さらに、理解した上で自分で選択することができるのか。
医療の分野は非常に専門性の高い分野であり、専門家から説明されたからといって上記を達成するのは非常に困難であることは容易に想像できます。
説明する際にも、できるだけ簡単な言葉を使って、わかりやすく説明しているつもりです。
「小学生でもわかるように」と考えて、説明をしております。
しかし、伝わらないのが現実です。
そもそも、理解しようとしていない人が半分以上というのが体感です。
説明してからいわれる一番多い回答が
「よくわからないから、先生におまかせします」
です。
わざわざ予定を合わせたり、病院に足を運んでもらったりして時間をとり、書類も画像も用意して、丁寧に話をしたにもかかわらず、伝わっていないというのはとても悲しい現実です。
③患者さんの立場で考える
かなしいかなしいといっても仕方がありません。
そして、患者さんの立場で考えて
専門的な内容を、いくら説明したからと言って理解しろというほうが無理難題だと思います。
「体調が悪かったり怪我をして病院に来ているのに、小難しい説明はいいから早くなんとかしてくれ」
という気持ちも十分理解できます。
「聞きたいことはたくさんあるはずだけれども、なにを聞いていいのかもわからない」
というのも当然です。
わからないのはわかります。
しかし、今回お伝えしたいのは
なげやりにはならないでください。
ということです。
④治療方針をきめるのは自分
医療にカンペキはありません。
すべての治療にメリットとデメリットが存在します。
非常にまれといわれる合併症であっても、自分に起こってしまえばその人にとっては100%生じていることになります。
そのときに、後悔しないためにも、自分で意思決定しましょう。
他の誰でもない、自分の体なのですから。
治療がうまくいけば満足度も高くなります。
合併症が生じても、不満は少なくなるでしょう。
そして、そのように人任せでない主体的な姿勢に好感を持ち、医師のモチベーションもあがります。
一緒に頑張りましょう!
となるわけです。
そのような医師と患者の関係性のほうが望ましいのはいうまでもありません。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
気になった、おもしろかった、いやいや医師が全て決めてくれよなんて反対のご意見おもちの方おられましたら、スキ、コメントをお気軽にお願いします。
ではでは、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
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