自分のCoC楽しみ法
最初の投稿でも言ったのですが、僕の今の趣味というかルーティンの一つに、TRPGというのがあります。
このTRPGとは、ダイスと紙とペンさえあれば出来るもので、
簡単に搔い摘んで説明すると、とあるストーリーを自分のキャラを、自主的またはダイスの結果によって演技をしながら動かし、
時には敵と戦ったり、他のプレイヤーと戦ったり、
あるいは友情を育んだり、ほのぼのしたりしながら、ストーリーのクリアを目指すゲームの事です。
やってみればハマる方もいると思いますし、何ならマジで楽しいので沼に落としたいと思うこのゲーム。
システムと呼ばれるサブジャンルも豊富で、それによってテーマも変わっていきます。
例えば、ゆうやけこやけというシステムでは主に「ほのぼの」がテーマで、このシステムの大きな特徴として:
・自分のキャラは人間に変化できる動物で、現代の日本の田舎や自然豊かな村などが舞台。
・ダイスを一切使わずほのぼのするようなRP(演技や行動、ロールプレイの略)をする事でそのあとの行動のコストとなる「夢」を他のプレイヤーから貰う事が出来る。
・さらに、戦闘はほとんどなく、平和でゆるーりとした世界観。
この三つが上げられるでしょうか(忘れてることもありそうだけど)。
もう一つシステムをあげるとするとパラノイアなんてのも有名なんじゃないでしょうか。
「ZAPZAPZAP」や「幸福ですか?義務ですよ?」などの定番のセリフは有名ですね。
主に特徴的な点としては:
・PvP系のシステムで、アルファ・コンプレックスという近未来の、コンピューターが支配するディストピアが舞台。
・プレイヤー達はコンピューターに選ばれたトラブルシューターで、主にコンピューターが危険と判断したものの排除や調査が仕事となる。
・プレイヤー達は秘密結社に属しており、コンピューターに忠誠を誓うものや、対照的にコンピューターに逆らうもの、単に破壊したいもの、共産主義を掲げるものなどがある。
・プレイヤー達は他のプレイヤーを騙し、自分の秘密結社から課された目的を達成するのが目的。そういう秘密結社に入っていない限りコンピューターのいう事は大体聞かないのが定石。
と、先程のゆうやけこやけとは打って変わって、殺伐とした雰囲気のあるシステムがあるんです。
さて、ここで本題のシステムについて話しましょう。
それはクトゥルフ神話TRPG。多分日本で最も知られているTRPGなんじゃないでしょうか(自分調べ)。
このシステムのジャンル的には「ホラーフィクション」であり、主に人間であるプレイヤーが奇妙な事柄に巻き込まれ、解決していく探索型のシステム、と僕は解釈しています。
時代も場所もシナリオによっては結構ばらけるのですが、人間同士の掛け合いや窮地の立場同士だから出来る絡み(友情や恋)などのしやすさで結構好きなシステムなのですが、これをやるのに結構プレイスタイルがばらけることがあるんです。
先程述べた通り、このシステムのジャンルは「ホラーフィクション」。怖い要素も結構含んでいます。
例えば様々な「神」の存在。
圧倒的な強さを持っているのはもちろん、中には人間の心には耐えがたい姿をしているものもいる。
その場合自分の正気度、俗にいう「SAN値」が大幅に減っていく。
SAN値の減少は様々な局面で起こり、例えばグロテスクな場面に遭遇したり、ショッキングな場面を目の当たりにした時に減少します。要はホラー要素に直面した時に減ります。
そして何より、このシステムでは自分のキャラクターが死んだり、SAN値の減りすぎで二度と元の人格に戻ってこない事があります。このロスト制は、このシステムの醍醐味と言ってもいいんじゃないでしょうか。
さて、ここで少し質問を。
「このゲームをやるにあたって、自分のプレイヤーを死なせたい、またはロストさせたいですか?」
当然こういう質問は思い浮かびます。僕も何回も悩んでいます。
というのも、シナリオのほとんどがロストする可能性を持ったものであり、内容も結構重いものがあります。
キャラクター製作は比較的自由で、重い過去を持ったものもいれば明るい生活を送っているものもいます。中には自殺志願者や殺人鬼を作ることも出来なくはないです。
ハッキリ言って、僕は自分のキャラクターをロストさせたくありません。
というか、2回もロスト経験してるので、もうさせたくないのです。
ですが僕が入っているTRPG鯖を見ていると、自分のキャラを死なせたい人が居たり、自分のキャラが死ぬこと前提でキャラを作っている人もいます。
否定するわけではないのですが、少なくとも僕はその部類ではないのです。
僕は単純に探索をして協力して敵を倒すのが好きで、重い話も嫌いではないのでやっているんです。
そして何より、キャラに愛着があるんです。
僕が現在持っているキャラを上げると、
刑事、フランス人、彼氏持ちの生徒会副会長、男の娘、アスリート女子、関西弁彼氏、そして仮面ライダー(?)
がいます。
そして、刑事以外の全てが高校生なのです。
流石に言い訳にしかならんが、流石に若い人を死なせたくはないんですよね。しかも恋人持ちや関係持ち。相手の事を考えればなお死なせたくない。
まぁ、深い関係を持たせているのも悪いかも知れませんが、自分の作り出したとはいえ、一つの生命を軽々しく消したくはないのです。
でもまぁ、死んでしまう時はもちろん受け入れて、RPもします。ロストを2回もやってりゃね、受け入れますよ。うん。
だが、死を最初に決めるのは僕的にはちょっと違うと思うんです。
多分自分がそのキャラを操作している時の感覚の違いかもしれないんですけど、僕はそのキャラがどう生きているのかを重点的にやっているんです。
そして、すべてのキャラは楽しく過ごしているため、「死にたい」という感情を一切持っていません。というか死にたくないという方が圧倒的に強いと思います。
そんな彼らの人生を、作ったとはいえ僕の考えでポンと殺したくはないのです。
僕は彼らにはちゃんと生きて欲しいんです。楽しく暮らしたり、恋愛をしたり。そして、なるべく彼らの意思を尊重したいんです。
愚の骨頂かもしれないですけど、これこそ僕のクトゥルフのプレイスタイルなんです。他の人に何と言われようと曲げるつもりはないし、他人にこういう考えを押し付けるつもりもない。その人に合ったプレイスタイルでいいんです。
元がどうとか知ったこっちゃないんです。プレイする側がどうプレイしようがプレイヤーの勝手。迷惑かけていなければ、楽しくやっていけばいいんですから。
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