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次に流行る古生物:アンタルクトスクス

今回は今後一世を風靡するかもしれないアンタルクトスクスに関して書いていこうと思います。

アンタルクトスクスってなんぞや

唯一見つかっている頭部(credit: Jonathan Chen)

アンタルクトスクスは、中期三畳紀の南極に生息していた両生類です。口蓋や外翼状骨まで生えた無数の歯が特徴で、水棲の小型無脊椎動物を捕食していたと考えられます。

このアンタルクトスクスに関して有名なのが、Tyler Keillor氏がChristian Sidor氏の監修を受けて制作した生体復元模型です。

例の生体復元模型

アンタルクトスクスの頭部生体復元模型(credit:Tyler Keillor)

扁平で長大な頭部に、目が真上をむいたなんとも言えない顔。監修者のChristian Sidor氏はアンタルクトスクスの記載論文の著者の1人であるため、この顔がある意味「公式の見解」のようです。

アンタルクトスクスの記載論文

日本上陸


2023年初夏、今まで日本で大して話題になっていなかったアンタルクトスクスが古生物界隈で話題にあがりました。

あのまろすのツイートしたアンタルクトスクス(左)
へちさるつによる「アンタルクトステゴ」(右)

発端は、あのまろす(現@anomarosuF、旧 @anomarosu )がバーク自然史・文化博物館の模型をツイートしたこと。これにより、日本の古生物コミュニティに認知されるようになります。
さらに、後ろの剣竜の復元骨格と一体化しているように見えることから、謎の合成生命体アンタルクトステゴが誕生します。どうなってんだ

日本では以前、ヘルシンキのサカバンバスピスが流行しました。古生物ネタが流行することは極めて稀ですが、「かわいい古生物模型」はバズることが証明されたといえます。

アンタルクトスクスの民としては、このままサカバンバスピスのように一世を風靡して欲しいところですが、今後どうなっていくのでしょうか…

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