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インペロバトルはメガラプトラかもしれない

(サムネイルはCase et al によるインペロバトルのホロタイプ写真)

南極の恐竜・インペロバトル(Imperobator)は発見当初ドロマエオサウルス類として報告され、2019年に原鳥類として記載されました。その後紆余曲折あった後基盤デイノニコサウルス類説も浮上し、現時点では基盤原鳥類あるいは基盤デイノニコサウルス類として扱われることが多いように感じます。
2023年配信のprehistoric planet2でもその辺りの系統の生物として自然な復元がされています。

prehistoric planet2でのインペロバトル


メガラプトラかもしれない

Theropod DatabaseにアップされたMickey Mortimer先生の「(インペロバトルの可能性のある歯の化石を含めずに)足だけで考えるとハルシュカラプトル亜科かもね」という投稿に対して、Andrea Cau先生が興味深いコメントしていました。

Andrea Cau先生のコメント

英語はあまりわかりませんがニュアンスとしては「面白いことに全系統を用いた解析だと基盤メガラプトラって結果が得られたよ。メガラプトラは南米やオーストラリアからも出てるから場所的にも他の説よりありそうだね」…ってことで合ってるかと思います、、

たしかに南米(クレードA以降の皆様)からもオーストラリア(アウストラロヴェナトルやらラパトルやら、多分メガラプトル科非クレードAの皆様)からもメガラプトラが産出しており、当時の大陸の配置からして、南極にもメガラプトラがいたと考えられます。

しかしまさかインペロバトルがその候補に入るとは…


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