闇に蠢く椎骨:ワルゲットスクスとサンチュウリュウ
百年近く前のある日、オーストラリアで63mmの遠位尾椎が産出しました。
古生物学者ヒューネはオルニトミムスに近い可能性を示唆しましたが、のちに尾椎一つでは分類することが困難として不確実な獣脚類に置かれ、やがて疑問名となりこの尾椎は表の世界から消えていきました。
オーストラリアから産出した一つの尾椎。これこそが今回の主役・ワルゲットスクスです。
尾椎一つであるが故に全長も体重も不明、分類も獣脚類であること以外はわかっていません。
一応、重複部位もないにも関わらず謎にメガラプトラのラパトルと同一である可能性が指摘されたりしていますが、特に新たに判明した事実もなく依然として闇の中の存在となっています。
あまりに終わってるワルゲットスクスですが、実は日本にも似たようなのがいます。
サンチュウリュウです。
瀬林層から産出し、ガリミムスのようなオルニトミムス科の胴椎として報告されました。こちらも発見部位は椎骨が一個です。
極めて断片的、特に保存状態に優れているわけでもないこの化石。正直なところ、オルニトミムス類かどうかも怪しいレベルではあります。
…ん?
「椎骨が一個だけ発見されている」「発見当初オルニトミムス類との関連を示唆」「詳しい分類は現在も不明」
…んん??
ワルゲットスクスの経歴と一致していませんか?
ワルゲットスクスは根拠に乏しいとはいえメガラプトラであるラパトルとの関連が示唆され、サンチュウリュウの産出した瀬林層からはフクイラプトルの可能性のある歯が産出しています。
所詮素人のこじつけ妄想に過ぎませんが、サンチュウリュウもメガラプトラかもね、と言う話で今回の記事は閉めさせていただきます。
閲覧ありがとうございました。