バイアスのかかった批評をしていませんか?
こんにちは。
10110000110110001010000000001010001001110001110001です。
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月曜日のたわわを読んでみました
もう1ヶ月も経過しているにも関わらず、未だに日本経済新聞の「月曜日のたわわ」の話題が収束していないので、私もネットカフェへ行き「月曜日のたわわ」を読んでみました。
感想は「とにかくおっぱいの漫画」という印象でした。
自分にとって、好きか嫌いかといえば、特に嫌いな部類でもないが、話題になっていなければ、手にとっていないだろう漫画だと思いました。「性的」かどうかといえば、個人的には「性的」な部類だと思いますが、ただこれで男性の多くが性的興奮を覚えるかといえば、そうとは限らないでしょう。全く「性的」とも感じない人もいるでしょう。
ただ、作中を振り返っても、主要の男性キャラクターは、概ね紳士的な人物として描かれていることもあって、さすがに「痴漢を助長する」「女性差別的」と評するのは無理があるかと思いました。
そもそも漫画に性犯罪を助長する過激な要素が強く入っているのであれば、ヤングマガジンでの連載は難しく、むしろ成人指定の漫画に入っていなければいけないと考えられます。
好きな人にとっては、ハマってしまう漫画だと考えられます。作者の比村奇石さんが2016年頃から、毎週月曜日にツイッターの一枚絵を投稿することから始まったのは記憶にありますが、毎週数千〜数万のリツイートをされているようでした。この実績があるからこそ、ヤングマガジンでの連載が始まり、更にアニメ化もされたと考えられるでしょう。
感想が同じでないと堪えられない人達
この件は、ファッションブランドの「ハートクローゼット」の黒澤代表が、「月曜日のたわわ」の感想を述べたツイートをしてからは、今度は「ハートクローゼット」までバッシングが広まっています。
「ファンタジーギャグ漫画」というのは、興味深い解釈だと思います。そもそも漫画で起きていることは、現実ではなく、あくまでもファンタジーであることを前提で考えないといけません。そのうえで考えると、黒澤代表がおっしゃる「理性を踏み越えないように葛藤する空回り」というのをギャグポイントとして見ているのは、個人的には的確な見方だと感じました。
自分の感想にも書きましたが、登場する主要の男性キャラは、理性を踏み越えないようにと葛藤しながらも、根本的には「紳士的」な人物として描かれていることは確かです。女性キャラよりも男性キャラクターの方が、注意深く描いているのではないかと私は感じられました。
結論が決まった上で理由探ししているのか?
黒澤代表の「月曜日のたわわ」の感想は、非常に冷静なものであり、現実とファンタジーを弁えたものであり、非常にフェアだったと思います。「ファンタジーギャグ漫画」というのは、この漫画を説明するには端的で的を得たものでしょう。そして、黒澤代表の一連のツイートには、漫画を批評をしたのみであり、彼女自身が称賛も否定もしていないのは、文体だけを見れば明確でしょう。
黒澤代表の感想を「称賛している」と感じているのならば、それは読み手の思い込みでしょう。まずは冷静になりましょう。
正確な論評を見極めるには、評価する人のバイアスが極力かかっていないものであり、単純な「好き」「嫌い」ではなく、同時に冷静に作品を分析するのが大前提です。
この上のツイートは、4巻収録の内容から抜粋していますが、この部分だけ切り取って批判するのは、個人的にはかなり薄い批評だと感じざるを得ません。漫画というのは一部を切り取って楽しむのと、全体を俯瞰しながら楽しむのでは、大きく違うものです。主人公の「アイちゃん」と「バレー部ちゃん」の人間関係の間柄だからこそ、この描写が成立していることを捉えられていないツイートではないかと思います。
おそらく最初から批判することを目的として、このような場面を抜粋したのだろうと感じます。知らない人からすれば、1冊丸ごと、このような内容でないかと感じてしまうでしょう。しかし、一枚絵で見るのと、流れで見るのでは、印象が大きく変わる以上、より多角的で冷静な判断も大切になってきます。
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