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差別は「生まれ持った変え難い属性」だけが対象なのか?

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オタク差別は存在しない?

今日、Twitterを眺めていると、このようなツイートを見かけました。

藤島さんによると、オタクは「生まれながらに持つ変え難い性別、人種に伴う宗教ではないので、差別に当たらない」という主張をされています。

確かに人種と異なり、オタク趣味を変えることはできないわけではありません。変えることができない属性を冷遇する扱いは「差別」に値するが、藤島さんの主張では、変えることができる属性に対する冷遇は「差別ではない」と考えているようですね。

しかし、差別は「変えることができない」ものだけが適用されるのでしょうか?

これでは「職業差別」も差別にならない

変えることが可能である属性を冷遇する行為は「差別に値しない」というのが藤島さんの主張ですが、実際のところ「変えることが可能である属性」に対する差別は存在しないのでしょうか?

実はたくさんあります。

「地域差別」
「主義主張による差別」
「性的指向による差別」
「資産や身分の差別」
「職業差別」

これらは「生まれながら持つ」ものではなく、本人の努力や、状況の変化によって、変更することができます。

藤島さんはプロフィールによると「共産主義者」と自称されていますが、共産主義者も共産主義からやめてしまえば、共産主義者でなくなるので、藤島さんの理屈では赤狩りは差別ではないことになります。

「職業差別」に関しては、最近の「AV新法」に関する話題で盛んに言われていますが、性風俗やAVなどに対して「人生を棒に振る」「出演者が可哀想」「性器で金儲けする賤業」などと言われることはあります。私の確認したところで多少見ることはありますが、AV業界の関係者にとっては、自分達の職業に対して、アリもしないことを不当に広められて、不憫な思いをされていると十分に考えられるでしょう。

性風俗業界の人間は業界から去れば、確かに性風俗業界人ではなくなりますが、藤島さんの理屈では、どれだけ冷遇しても、差別にならないと認識になってしまいます。

「生まれながら持つ変え難い属性」が対象になりますからね。

冷遇を正当化したいだけでは?

差別の定義は「特定の集団に所属する個人や、ある属性を有する個人に対して、その所属や属性を理由にして特別な扱いをする行為」となり、通常は「属性を理由に冷遇する行為」を指します。

藤島さんは「オタクは変えることができるから差別にならない」ということになりますが、そもそも属性を理由とした「冷遇」というのは、客観的な観点から合理的な理由がなければ、なかなか正当化できるものではありません。

「オタク」のように特定の趣味を楽しんでいる人達に対するバッシングは、多かれ少なかれ存在していますが、実際問題、不当に自分達の利益を損なうような存在でもなく、ほぼ無関係な立場でいるならば、そもそも冷遇する必要性もありません。オタク文化が嫌だけど、Twitter使いたいのであれば、その都度、ブロック・ミュート機能などを駆使して、嫌なものを自ら遠ざけるように処置すればいいでしょう。

しかし、藤島さんのように、それでも「オタクに対するバッシング」を正当化したい人達は、何かしら「冷遇を正当である理由」を作りたがるものだと言えます。

私からすると、何かしらの問題があっても属性ではなく、一個人の責任になるものと考えるので、「属性を理由に冷遇が正当である」事項自体は、ほとんど存在しないと思います。差別でないなら「殴ってもいい」ということにもならないですし。

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