「字面でしかモノを見ない人」にどこまで配慮すればいいのだろうか?
こんにちわ。
10011111001010010101110011010101111100001010111100です。
呼び方は任せます。
ハフポストにこういうニュースがアップされていました。
字面でしか判断してませんね?
確かにそういったツイートは見られますよね。
「鬼滅の刃」の原作を読んでいる方々なら、みなさんご存知でしょう。
決して遊郭を美化された内容ではありません。登場キャラの宇髄天元がきっちりどういうものなのか説明していますね。
漫画がどういう内容であれ、遊郭というものは親が図書館へ行ったり、ネットで調べたりして、教えればいいと思いますが、最近の動向を見る限りは、創作にケチをつける言動がTwitterでは目立つように思えます。
原作を読めば、きっちりと説明されており、しかも図書やネットを探れば、たくさん資料がある世の中ですが、それでもなお「字面だけで判断する」人は、やはり絶えないものだと感じざるを得ません。
「TOKYO女子けんこう部」の炎上
今年2月に、若い女性に向けて漫画を通じて健康問題に自覚を持ってもらおうとする、東京都のウェブ企画「TOKYO女子けんこう部」が炎上騒ぎになったことがありました。
イラストレーターのミツコさんが、イラストと漫画を担当し、医学博士の斎藤栄子さん、角田博子さんらが監修を行いました。女性特有のガン「乳がん」「子宮がん」が若い世代に増えてきており、死亡者も増えてきている中で、この企画が始まりました。
その内容は日常的な「食事」「お酒」などを取り上げ、女性視点から健康の知識を学べるという内容です。きちんと調べたところで分かりづらいものも多い中で、誰もが理解しやすいような漫画で表現されているのは、健康への意識を高めるためには、素晴らしい内容でしょう。
しかし、この企画は炎上してしまいました。
批判されているものは、漫画の内容ではなくて、ほとんどが「TOKYO女子けんこう部」「知っておきたいけど、なんだか難しそう」といった字面でした。
平仮名にしたのは、平仮名から感じさせられる「親しみさ」や「柔らかいイメージ」があると考えられ、逆に「東京女子健康部」など全て漢字で書かれると堅苦しく見える…といったことであって、人を馬鹿にするような意識はサラサラなくて、デザインを意識したものと考えられます。
平仮名にする意味には「バカにしている」という定義は存在しないので、そう思ってしまった人の主観でしか過ぎません。それよりも「TOKYO女子けんこう部」という字面だけで判断をしないで、内容までしっかり把握して判断をするのが、適切ではないでしょうか?
こちらも「鬼滅の刃 遊郭編」同様に、内容をよく読まないまま、字面だけで判断して、批判しているのがよくわかりますね。
「字面だけを見る」→「断定する」になってませんか?
「鬼滅の刃 遊郭編」「TOKYO女子けんこう部」の他にも、炎上したコンテンツを見ると、いかにも「字面だけで判断した」ものがたくさんありますが、こういった方々はどういう思考回路になっているのかな…と考えてみました。
「字面だけを見る」→「断定する」
こういう風になっているように感じられます。
「遊郭」という言葉だけで、いきなり否定的になる人を見てて思いますが、やはり字面だけで全てを断定するような思考回路になっていて、物事を深く見ようとする習慣もなければ、思考を働かせることもないのかな…と感じてしまいます。
字面だけで判断するのは早計であり、まずはしっかり読んでから判断しようと考えます。字面だけで判断してしまうと、自分の「思い込み」だけが先行してしまって、きちんと解釈しないまま騒いでしまう人間になってしまうからです。
「字面を見る」→「内容まで見る」→「よく考える」→「判断する」
発言するまでのプロセスを考えたら、なんでも字面だけで判断せずに、よく見ることと、よく考えることの大切さを感じさせられます。
それに「お前はバカにしている」と人の意思を断定するような発言も良いとは言えません。自分で物事を判断するときも、逆にそうでない場合も想定することは大切でしょう。だから、物事は「断定をせずに半信半疑に考える」ことも大切ではないでしょうか?
それに「女性コンテンツに平仮名を使うなんてバカにしているのか?」と、タイトルの字面だけで騒ぎ出すのは、誰から見ても賢そうには見えませんよね?
「バカにしているのか?」など言う人はいますが、賢い人は「物事をよく見ます」し「物事を良く考える」人であることには違いありません。
どこまで配慮できるのか?
「鬼滅の刃 遊郭編」「TOKYO女子けんこう部」のみならず、他のコンテンツでも、「字面だけで断定され炎上してしまったコンテンツ」はたくさんあります。
批判している人達は「配慮しろ」と口を揃えて言いますが、実際問題、字面だけで断定されてしまうものの炎上は予想はしづらいでしょう。
「遊郭」を扱った作品は、鬼滅の刃が初めてではなく、同じ週刊少年ジャンプでは「銀魂」で取り上げられていましたが、その時では同じように騒がれることはありませんでした。過去にも多くの遊郭を扱った作品は、少年・青年・少女漫画に多数ありますが、それらは全て同じように騒ぎになったことはないでしょう。
「TOKYO女子けんこう部」でもそうでしょう。平仮名を使うことで「バカにしている」と言われるようなことはあったでしょうか?企画された方々にとっては、おそらく「内容も読んでくれる」ことを前提に考えており、タイトルやキャッチコピーはあくまでも「デザイン」として考えていただけに、さすがに「人をバカにする」という意図は一切ないでしょう。
そういった「字面で断定してしまう」人を配慮するためには、コンテンツを提供する側、キャッチコピーを作る側は、読み手が内容をきっちり見て判断してくれると信用しないことが大切だと言えます。
非常に残念なことですが、人は思ったよりも、物事を考えることはなく、見たものを即断定してしまうものだと、考えなければなりません。
人は思ったより賢くないものです…。