「屏風の虎」と「月曜日のたわわ」
こんにちは。
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一休さんの屏風の虎
今回は少し趣向を変えます。一休さんの頓知の話です。
一休さんの頓知の評判を聞いたお殿様が、一休さんを城に招きました。
殿様は「そこにある屏風に描かれた虎を縄で縛り上げてくれないか?夜中に屏風から抜け出して悪いことをするので困っている」と言いました。
もちろん屏風の外から虎が出てくるのは嘘です。だが、屏風に描かれた虎は今でも襲いかかりそうな様相でした。
一休さん「本当に凄い虎ですね。縛り付けるので縄を準備してください」
殿様「おおやってくれるのか?」
一休さん「ええ。もちろんですとも」
一休さんはねじり鉢巻きをして腕をまくり、家来から縄を受け取りました。そして一休さんは殿様に頼みました。
一休さん「それでは屏風から虎を追い出してください。すぐに縛ってみせます」
そして殿様はこう言いました。
殿様「何を言う!屏風に描かれた虎を追い出せるわけがないだろうが!」
すると一休さんはニッコリして
一休さん「屏風から虎が出てこないのですね。それなら安心です。いくら私でも屏風から出てこない虎を捕まえることはできませんからね!」
それを聞いた殿様は「あっぱれじゃ!見事な頓知じゃ!褒美をつかわそう」と言い、一休さんは褒美をたくさんもらい、満足そうに寺へ帰りました。
広告から「性的搾取」を出してください
この話と最近話題の日本経済新聞の「月曜日のたわわ」広告の話と重ねて考えてみましょう。
この広告に多数の非難が寄せられていますが、以下の内容になります。
女子高生を性暴力に晒すつもりか
痴漢を助長する
性的搾取を奨励している
女性蔑視のステレオタイプを固定化する
確かに「痴漢を助長する」のはよくありませんし、性暴力はご法度です。性的搾取は取り締まるべきことであります。女性蔑視も固定化されてはいけません。
そんな大変な出来事ならば、社会としても取り組まなければなりません。そうでないと日本の女性は救われなくなり、女性にとって生きづらい世の中になってしまうのでしょう。
ならば、性暴力をなくさないといけないので、日本経済新聞の「月曜日のたわわ」の広告から、痴漢、変質者、女性差別、性的搾取、性暴力を引っ張り出してこなければなりません。
イラストから出てこなければ安心
3週間ほど経過した現在でも、日本経済新聞の「月曜日のたわわ」広告から、痴漢、変質者、性的搾取、性暴力などを引っ張り出した人は、誰一人現れていません。それどころか広告に描かれている「アイちゃん」でさえ、イラストの中から引っ張り出した人は誰一人いません。
それでは、一休さんでの「屏風の虎は屏風から出てこないので安心」というように、月曜日のたわわの広告に関しては「性暴力どころかアイちゃんすらも出てこないから何も起こらない」のではないでしょうか?
どれほど立派な政治家でも社会活動家でも、イラストの中から具現化されないものから問題を解消しようとするのは不可能です。そもそもイラストの中からアイちゃんを出せるわけでもないので、アイちゃんを痴漢から守ることもできませんし、痴漢もまたアイちゃんに痴漢行為をすることもできません。
「叫ぶだけ」になっていませんか?
「月曜日のたわわ」広告に関して、3週間も騒がれ続けていますが、はっきりしていることがあります。
「叫ぶだけで行動していない」
女性に対する性加害の問題は、着実に解決していかなければいけない問題です。「月曜日のたわわ」と痴漢を繋げる人は多く見られますが、作中でも痴漢は悪いものと表現されている通り、社会は何かしらの対策を取らなければなりません。そのために「女性専用車両」「車内の監視カメラ」導入など行われていますが、より減らしていくためには「いかに満員電車を解消していくのか?」を焦点として考えていくべきことでしょう。
だが、月曜日のたわわの広告を非難する人達に関しては、Twitterで騒ぐだけで、普段どのように活動しているのか、はっきりしない方が多いのかな…と個人的には感じるものです。
物事を解決させるためには、現実で起こっている問題を洗い出す作業は必要ですが、この広告に噛み付いている方々は、問題解決のための道筋を考えずに、反射的に叫んでいるだけにしか見えません。それで活動家気取りでいられるのは、なんともお手軽だと感じざるを得ません。
この現状を考えると、やはり現実的に自分が当事者にとって、いかに助けになる行動を取れるのかを試されるでしょう。
私も被害者支援の募金をしましたが、Twitterdで叫ぶエネルギーを、本当に当事者に還元されるような道筋を考えて、行動で表すことが、いかに大切なのかを感じさせられます。
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