人工授精と僕の日常 - ふつうの男がこれからを考える瞬間
ランチタイムのシチュエーション
さて、現在ランチタイム。僕は今、ガストにいる。隣のサラリーマンは颯爽とハンバーグと大盛りライスを平らげ、あっという間に店を後にした。それに対して僕は、パソコンを開いて、新たな人生の一節を記録している。
人工授精のプロセス
僕の妻は今、入院中。その理由は人工授精のための手術。手元の書類には複雑な医学用語が並んでいるが、要するに彼女の卵子を凍結保存するための手続きだ。
僕の役割
不妊手術に伴い、僕も役割がある。それは新鮮な精子を病院に持っていくことだ。今日の朝、起きてすぐ、役割を果たすための行為をした。しかし、これは普通の自慰とは異なる。私が見つめるのは妻の写真だけ。妻の日常的な笑顔、私たちが一緒に過ごした旅行の思い出、それらが全てだ。
特別な自慰行為
カメラロールには、旅行の思い出や何気ない日常の写真が残っている。一つ一つのサムネイルには妻のかわいい笑顔が映っている。この写真の中からどれで自慰行為をするのか、こんなことを考える日が来るなんて。
愛猫の避妊手術
そんな時、私の頭に浮かんだのは我が家の愛猫だった。愛猫には避妊手術を施していた。この愛猫に避妊手術をしたのに、私たち夫婦は子供を望んでいいのか、その葛藤が頭をよぎった。
妻への感謝と謝罪
いろんな考えがよぎるなかで、僕は僕の役割を終えた。
いまはランチタイムのガストで僕は大盛りライスとドリンクバーを頼んでしまった。妻は絶飲食しているのに。通院のために何日も仕事を休ませてしまった。妻を専業主婦にするほど稼げなくて、申し訳ない気持ちがあふれてきた。それでも、彼女は僕を支えてくれる。それに感謝すると共に、僕も彼女のために最善を尽くす決意を新たにした。
まとめと終わりに
人工授精は、自然に子どもができない夫婦にとって大きな希望だ。僕たちが経験していることは特別なことではない。しかし、普段の生活から少しはみ出た経験を共有し、僕たちがどう感じ、どう対処しているのかを書くことで、他のカップルが共感を見つけることができればと思っている。そして、これからも僕たちはこの道を進んでいく。無事に子供ができることを願って、ガストで一人、僕の新たな人生の一節を書き綴った。