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No.2 「なのに」と言ったら「だから」,「だから」と言ったら「なのに」

「頭がいいのに間違えた」→「頭がいいから間違えた」
「教えたのにできない」→「教えたからできない」
〈「なのに」と言ったら「だから」,「だから」と言ったら「なのに」〉というのは,板倉さんから学びました。

「なのに」という時と「だから」という時では前提が大きく違う,ということは分かりますが,それ以上はよくわかりません。論理的なことは分かりませんが,この言葉はよく使っているし,役に立っています。
おりぞめをやっているとき「色の数が少ないのに」という時「色の数が少ないから」と言い換えるのです。理屈ではなく,とにかく置き換えます。
「折り方が難しいのにやりたがる」→「折り方が難しいからやりたがる」
「いう通りやったのにできない」→「いう通りやるからできない」
とにかく,置き換えてみると,ちがう景色が見えてくることもあります。もちろん,見えないこともあります。
そして,大事なことは,どちらが正しいかではなくて,どちらの見方もできるとまずは思うことで次に進めるそう思います。
例えば「いう通りにやったのにできない」という時,
「いう通りにやったからできない」と考えたら,〈言う通り〉というときの言っていることが間違えていて,いう通りやればできないということになるかもしれません。その時は,〈言い方〉の検討が必要になります。
また,〈いう通り〉という本人が,いう通りにしていないということもあります。
ひと通りでなく,いろいろな選択肢を作るという点で役に立つ言いかえです。
わたしはすごく使っていますし,役に立っていることは繰り返し書いておきます。
【ヘビの足的ツケクワエ】
「なのに」と「だから」はその前提の関係が表と裏で正反対になります。
だから,そこで視野が広がるというわけです。
ただ,
ア 「だから」
イ 「なのに」
という関係があるということで言えば,
ウ 「関係ない」
というのがあります。
「だから,なのに」と言ったら「関係ない」というわけです。
これ,わたしの場合は,
「関係ない」と言ったら「だから,なのに」と言い換えています。
これもおもしろいです。関係ないことを「だから」あるいは「なのに」と関係づけてしまうのです。
わたしにとっては,視野を広げる,一つの方法です。
わたしの場合ということで付け加えておきます。

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