#83: こんなときだから♪ご当地ソング〜県民が愛する湖(うみ)の唄「琵琶湖周航の歌」
びわ湖ホール4大テノール:「琵琶湖周航の歌」(1917)
作詞:小口太郎 作曲:吉田千秋
#78 -84のテーマは「たゆたうリズムは船か人生か乙女心かー舟唄」
「我は湖(うみ)の子 さすらいの」
この歌詞でピンときたあなた! ズバリ滋賀県出身ですね!
本日は,おそらく県民周知率100%のご当地ソング,「琵琶湖周航の歌」をお送りしたいと思います。
滋賀県は,関西の中でも隣の京都や大阪にくらべて派手さはないものの,日本一の湖,琵琶湖を所有する県として独特の存在感を放っています。
なんと琵琶湖は東京23区がすっぽりと入ってしまうほどの面積を誇ります。そんな雄大な湖を県民は,愛情と誇りをこめて「うみ」と表現します。
家主は,7年ほど滋賀県で暮らしました。賤ヶ岳,安土,甲賀,比叡山,信楽,などなど,歴史好きにはたまらない地名がずらりと並び,故郷である福岡とは違うロマンがあふれる魅力的な地域でした。そんな滋賀県に縁あって移住し,驚いたのが,県民周知率100%のご当地ソングがあることでした。
今から約100年前に作られたこの歌は,第三高等学校(現在の京都大学)ボート部の恒例行事である琵琶湖周航の途中、部員の小口太郎による詞を「ひつじぐさ」(作曲:吉田千秋)のメロディーに乗せて歌われたことが発端とされています。そしてその後,三高の寮歌・学生歌として伝えられました。
また,多くの歌手によってレコーディングされましたが,1971年,加藤登紀子がカヴァーしたレコードは大ヒットを記録し,全国的にも知れ渡りました。
本日は,西日本で初となる4面舞台という本格的なオペラを上演できる舞台を持つ劇場,滋賀県立びわ湖ホールから,劇場専属の歌手によって結成された「びわ湖ホール4大テノール」の歌声でお楽しみください。
残念ながらメンバーの一人である二塚直紀さんは,先日,突然の心筋梗塞によって夭逝されました。今日は彼の美しく伸びやかな歌声に感謝の気持ち捧げ,冥福を祈りたいと思います。
そして,
今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!