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#01:こんなときだから♪ベートーヴェン

ベートーヴェン:なくした小銭への怒り(ロンド・ア・カプリッチョ)(1795)

一日の始まりを彩る今日の1曲を紹介する「こんなときだから♪」。1テーマについて7曲,1週間ごとにテーマを変えながら,家主のとっておきの作品をちょっとしたエピソードを交えながらお送りします。

今週のテーマは「朝から元気が出る音楽♪」。
記念すべき第1回は今年生誕250年を迎えるベートーヴェンです。

ベートーヴェンが活躍した時代は古典派という名で呼ばれていますが,この時の音楽は,基本的に「題名」がついていないものが主流でした。
つまり,この時代にとって音楽とは何かを描写するものではなく,音楽の構成の美しさや,精巧さ,そこから生まれてくる響きを味わうものでした。

なので,実は,みなさんがよく知っている交響曲「運命」やピアノソナタ「月光」などの題名も,単なる通称(あだ名)であり,ベートーヴェン本人が命名した作品名ではありません。批評家や,誰かが言い出したものであり,それが広まって,そのように呼ばれているにすぎません。

しかし困ったことに「交響曲第5番」と言われても「え?どんな曲だっけ?」てなるのが,「運命」と言われたとたん,「ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン!」だね! となるように,やはり題名があった方がイメージと結びついて覚えやすい,というメリットがあります。

だからなのか,当時の楽譜屋は,よく売れるように勝手に題名を付けて販売していた,という説もあります。

今日お贈りする曲も,ベートーヴェンがつけた題名ではありません。いつ・どこで・だれがそのように言い出したのか,詳しい経緯もわかりません。

しかし,超ド級のインパクトを持つ作品名と思いませんか?

ベートーヴェンが,カリカリして,部屋をちょこまか動き回っているかと思うと,とてもチャーミングに思えてくるから不思議です。

そして,なんだかちょっぴり元気が出てくる曲ww

今日も皆さんにとって,素敵な1日でありますように!


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アートな小部屋
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