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#02:こんなときだから♪吹奏楽

原博:マーチ『スタウト・アンド・シンプル』(1988)

今週のテーマは「朝から元気が出る音楽♪」

家主は吹奏楽について詳しくありません。
というより,コンプレックスがあります。中学時代,なななんと,吹奏楽部が無かったのです! 加えて合唱部も! つまり,音楽系の部活がありませんでした。そして仕方なく入部したのが演劇部でした(この話はこちらに詳しく書いたので,お時間と興味のあるかたはどうぞ http://tenro-in.com/mediagp/55381)。

今でも,中学時代に吹奏楽で出会った楽器によって,私の人生は変わっていたかもしれない,と真剣に考えるほど,やりたかったんです!!

そんな,憧れと嫉妬が入り混じる複雑な対象であった吹奏楽。夏には音楽の甲子園と呼ばれる<全日本吹奏楽コンクール>が開かれています。コンクールでは課題曲と自由曲を演奏します。この課題曲の作曲者には,日本人作曲家を中心にベテランから若手まで名を連ね,これまで数多くの作品が誕生しました。その中でも,最高傑作の一つとして輝く作品が,1988年の課題曲であり,本日お贈りする作品です。

作曲者の原博さんは,1957年生まれ。残念ながら2002年に癌で亡くられています。バッハやモーツァルトを継承した古典的な手法で作曲するため,同時代の作曲家からは,あまりにも保守的な作風からか高い評価を得ることはできませんでした。

しかし,この作品は,古典的手法を熟知した原ならではの緻密で精巧な音作りが際立っており,オーケストラに負けない重厚で複雑な響きを生み出しました。演奏は決して簡単ではなく,これをアマチュアの学生が演奏していたと思うと,日本の吹奏楽のレベルは本当に高いんだな,と改めて驚きました。

途中で流れる「寅さん」を思わせる渋く哀愁のあるメロディーも親しまれるポイントかもしれません。

とても3分強の曲とは思えない,中身のギュギュギュっと詰まった吹奏楽の名曲をお楽しみください。

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!


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アートな小部屋
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