#25: こんなときだから♪チェロ
カタルーニャ民謡/カザルス編曲: 鳥の歌
今週のテーマは「翼を広げて青空へー鳥の音楽」
「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は peace、peace と鳴くのです」
これは,チェロの神様と呼ばれたパブロ・カザルス(1876-1973)の有名な言葉です。カザルスは、1971年10月24日の世界国際平和デーに国連本部で演奏会を行った際にアンコールで演奏し,スピーチで上記の言葉を残しました。現在,多くのチェリストが彼に敬意を表し,平和を強く願ったカザルスのメッセージを語り継ぐようにこの作品を演奏しています。
今,私たちができることは何でしょうか?
どんなに苦しく,辛い状況であっても,人と人との争いは無意味です。戦う相手はウィルスです。そのために,何をしなければならないのか? ウィルスと対峙し,昼夜問わず現場で戦っている医療関係者のことを思うと,彼らを守らなければと胸が痛みます。しかし,残念ながら直接手伝うことはできません。だからこそ,専門家ではない多くの人々は,彼らの負担になる行動は絶対にとってはならない,と思うのです。一人ひとりが容易にできることー手洗い,ソーシャルディスタンスを守ることーなど誰もができることを丁寧に行いたいと思います。
いつパニックに陥ってもおかしくない現在,pease, peace と鳴く鳥は「心に平穏を」と私たちに呼びかけているのかもしれません。
本日の演奏は,録音の状態が良いものとは言えませんが,カザルス本人の演奏をお聴きください。
今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!
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