【宮城旅】"インスタ映え"だけの旅は少し物足りない
1人で旅をすると時間を気にせず好きなように行動するから、自分と向き合ったり、無駄に考えたりすることが増える。
このあいだ訪れた宮城県では、そんな時間を有意義に過ごした。
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新千歳空港から仙台空港へ、約1時間のフライト。到着したらお昼すぎ。次の日には北海道から一緒に行動している友人とお別れするから、やれることはすべてしようと、とにかく名物を食べまくった。
仙台といえば、牛タン。薄っぺらいの想像していたら、肉厚でこりこりしたお肉が。メインはもちろんおいしいけれど、付け合わせのテールスープの出汁が忘れられない…!
この日は、仙台駅近くのコンフォートホテル仙台西口に宿泊。公式HPからではなく、お得意のHafHを使って3000円で泊まれたうえに、朝食までついてきた!贅沢!
ちなみに、日本最古のハンバーガーの店ほそやのサンドに行ったら閉まっていたから、誰か行ったらレポしてほしい…!
2日目は友人とお別れしたら、日本三景の1つで260以上の島が集まる松島エリアへ。『世界で最も美しい湾クラブ』に日本で初めて選ばれた場所だと聞いてわくわく。
到着したら、船に50分乗って松島湾をぐるりと一周した。お坊さんが修行をした島の洞穴には当時の仏像がたくさん残っているんだって。
海軍の中継基地として栄えた島や、今でも人が住んでいる島、それぞれに名前の由来やエピソードがあって面白かった。島で生まれ育った小学生はキラキラしたビルとは真逆の大自然の中で、どんな世界を見てきたのかな。
お昼ごはんは、はせくら茶屋で季節限定のカキ丼を食べた。松島は、広島といいを勝負するくらい牡蠣が有名って知ってた?松島湾の塩分や潮の流れの条件がそろっているから、おいしい牡蠣が育つそう。
この店は、松島でとれた魚を使った海鮮丼が有名。付け合わせにずんだ餅もつけれくれるの嬉しいよね。優しいご主人が1人で切り盛りしているみたいだった。おいしい料理に優しい店主、こんなお店はずっと残ってほしい!
ご飯を食べたら街中を散策。2月上旬だから雪が残っていて風情があった。
1番気に入ったのは「円通院」。Instagramで見つけて、単純に綺麗だと思って行ったら想像を超えてきた。まず、700年以上前から存在する「国指定重要文化財」だということ。
そして、伊達政宗の嫡孫が祀られている「三慧殿」、いわゆる "すごい人のお墓" の中では日本文化とヨーロッパ文化の融合が見られて、壁にバラや水仙、クローバー模様が描かれていた。
これにちなんで敷地内にバラの庭があるから、このお寺自体が「バラ寺」と呼ばれていると知ったのも新しい発見だった。徳川家がわーわー騒いでいるときから、誰かがヨーロッパの文化に惚れて日本に持ち込んでいたなんて。
「美しい写真がほしいから」「インスタ映えがしたいから」の理由だけでいろんな場所に行くことは楽しい。でも、たまには "中身" を知って本当の価値を知ってほしいなとも思う。
旅の終盤、キレイな夕日を眺めながらここ数日を振り返って、頭の中がいっぱいになったからiPhoneにメモして、「やっぱり日本には知らないところがまだまだあるなぁ。22年しか生きてないもんなぁ。」なんて思いながら仙台市に戻った。