「和歌山=白浜」は間違っている
『関西人「和歌山=白浜」問題』という記事を読んだ。筆者が、関西の他府県へ出かけたとき、「和歌山から来ました」というと、「あー、白浜かぁ、遠いところから来たねぇ」と言われるらしい。
九州に住んでいる私が、初めて和歌山に訪れたとき、Googleで「和歌山 観光」と調べると、白浜が1番最初に出てきた。
だから、関西人と同じく「和歌山=白浜」のイメージが強かった。和歌山には白浜以外、大したものはないと思っていた。
でも、違った。今回、友人が住んでいるからという理由で訪れた2回目の和歌山。すごく面白かった。
とりあえずこのツイートを見てほしい。
どう?白浜ではなくて、関西空港から片道40分で着く、和歌山市でおいしいお刺身が食べられちゃう。
お刺身だけじゃない。昭和30年創業の居酒屋さん『千里十里』で和歌山名物のごま豆腐や太刀魚の塩焼きを食べた。(おいしすぎて写真撮り忘れた)。
あと、鯨の照り焼きをすんごい推したい。くじら博物館ってのがあるくらい、鯨が有名な和歌山。食感は、まじでお肉(笑)。哺乳類だから肉っぽくなるのは頷けるんだけど、「君、ほんとに海で生きてたの?」って聞きたくなる。
さて、食はここまで。癒やし満載の観光スポットも見せるよ!
ここは、誰もが聞いたことのある日本仏教の聖地『高野山』!和歌山にあるって知ってたー?精進料理に使われる「高野豆腐」もここからきてるんだよ。
和歌山市から車で約1時間。バスや電車もあるけれど、ドライブしたらこんなすてきな景色に出会えるから、車で行くのがオススメ。駐車場はたくさんあるから大丈夫。
私はめっちゃ歴史に興味があるわけじゃないし、100以上もお寺があるから広すぎて全部は見ていない。
看板の説明文はさらっと読むものの、漢字やら専門用語やら使われすぎて理解できないし。
だから、すべてを知ろうとはせずに「大昔にお坊さんたちがいっぱい集まって修行したとこなんだ〜。真言宗の空海ぐらいは聞いたことあるなぁ。そんな有名な人もこの地を踏んだのか…。すげぇ。」
ぐらいに、なんとなく感動したぐらい。
でも、なにがよかったかって、心が浄化されたこと。
そこでオススメしたいのが奥の院。辿り着くまでに、お墓や記念碑がずらーーっと並んだ2キロの道のりを歩く。だから、しんど…って思うじゃん?そんなことないんよ。
最初は明るいんだけど、奥に行くにつれてどんどん暗く、空気が静かになってくる。まさに、もののけ姫の世界。写真を撮り忘れるくらいにはその世界観に圧倒された。
特に、徳川家康の次男が祀られているお墓。目の前でそれを見た瞬間、時が止まったかと思った。言葉でうまく表せないし、バカみたいだけれど、たぶん、そこにはこの世には存在しない妖精みたいなものがふわふわしていたと思う。
すーっと心が晴れた気がした。
人それぞれ感じ方は違うから、ぜひ、あなたの目で確かめてほしい。
どう?「和歌山=白浜=海」のイメージだったのが「和歌山=白浜だけじゃない=山もすげぇ」ってなった?
南だけじゃなくて、東にも面白いとこがいっぱいあるんだよ、ってみんなに広めたい。
日本にも世界にも、もっといろんな場所があるんだよって。
私の文章を読んで、ちょっとだけでも、和歌山に行きたくなりましたか?