動物に合った獣害対策(電気柵設置技術編)
こんにちは獣害被害を最小限に抑えたい農家さんはいっぱいいるかとおもいます。そんな中で自身の農地に良く出没すると言われるターゲット(動物)を絞って対策をしていけたらと思っています。
では自身が管理している農地ではどのような動物がよく生息して出没されていますか?!その出没動物に合わせて電気柵で対策を練って作物を守っていきましょう。ターゲットを絞ることでコストも下げられて効率よく予算を使えます。
更新2023年1月27日
目次
初めに獣害をもたらす動物の種類を特定していくしていく事から対策が始まります。獣害の痕跡となる「足跡」「食害痕」「糞」や侵入形跡からある程度特定できると言われています。その参考となる例をいくつか掲載しておきます。
「蹄(ヒヅメ)の形」
「指の本数」
「爪の有無」
写真掲載
⑴イノシシ(ウリボウ含む)
地面から20cm間隔で上部に向かって電気柵を張っていくのが最も効果的と言われています。この時に気おつけたいのが”ウリ坊”なんですが、窪みなどから侵入される可能性があると言われていますのでここも注意していきたいところです。基本的には柵の高さは3段で統一して電気柵を設置していくのが効果的です。(※一般的な全体の高さは150cmで鼻が接触する高さの間隔に線がなっています)
⑵シカ
地面から60cm間隔で上部に向かって電気柵を張っていくのが最も効果的と言われています。シカのみの対策となれば地面から30cm間隔で4段が一般的で5段目にはダミーで対策されているそうです。(※一般的な高さは200cm)
シカとイノシシの両方で対策となれば、地面から上部に向かって3段をまでを20cmまでの間隔で設置していき4段目からは30cm間隔で設置すると効果的です。
⑶サル
猿の場合は少し特殊で電気柵を設置した際、電柵周辺を利用した被害がございます。飛び込まれないように設置していくのが前提になっていきます。おおむね跳躍に関しては「水平方向に2m」「垂直方向に2m(助走なし)」ができると言われています。
また降下に関しては「4mからの飛び降り」ができると言われています。周囲の「樹木」や「倉庫」などの高さを確認して飛び込まれない設置場所の検討が必要となっています。
⑷クマ
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⑸ハクビシン
初めに地面から5cmの高さで柵の設置をしていくのですがこの5cmの際に気おつけておきたい事は「雑草との接触」が気になるところです。地面から低ければ低いほど小動物への効果は期待できるのですが。反面雑草の管理が大変な状況ともなってきます。
この5つが主な農業に大きな被害を出している獣種だと思われます。