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【前人未踏の境地】吉田正尚という男

これを作り始めたのが12月8日で吉田正尚選手のボストン・レッドソックス行きが報道された日です👏👏👏

オリックス・バファローズがパシフィック・リーグ2連覇そして日本一を達成できたのは、打線を牽引し続けた彼のおかげと言っても過言ではありません。

オリックスファンの誰もが大好きな偉人」吉田正尚選手についてご紹介していければと思います。



1.プロフィール紹介

生年月日:1993年7月15日
体格:173cm85kg
投打:右投げ左打ち
経歴:敦賀気比高校→青山学院大学
ポジション:外野手

オリックスが2015年ドラフト1位で単独指名に成功し、入団しました。

敦賀気比高校では1年生の時から4番を任され、高校通算52本塁打を放っており、この頃からスラッガーの素質は充分にありました。

その後、青山学院大学では今でもチームメイトの杉本裕太郎選手と3.4番コンビを組んだり、大学日本代表の4番を任されたり、ドラフト1位で指名されるに相応しい活躍を見せていました。



2.プロ野球での通算成績

2.1  プロ1年目成績

ここから本題に入り、オリックスで残してきた数々の成績についてご紹介していきます。

吉田正尚選手個人年別度成績


多くのファンの方はご存知だと思いますが、大卒1年目のシーズンから圧倒的な存在感を見せていました。

2016年成績(プロ1年目)
プロに入ってからも持ち前のフルスイングを発揮していましたが、入団当初は体がそれに着いて来ず、故障に繋がってしまいます。ですが、プロ1年目から63試合の出場に留まりながらも、打率.290(231-67)、10本塁打、34打点、とオリックスの新人野手では群を抜いた成績を残しました。

プロ初本塁打は今年も同じくオリックスでチームメイトだった増井浩俊投手(元日ハム)から広い札幌ドームで豪快なアーチを描き、プロ1年目から非凡さを見せつけました。(大卒1年目の選手がするスイングではないですね😅)



2.2  プロ3年目成績

プロ1.2年目の成績については問題ありませんでしたが、怪我に悩まされて試合出場数が中々伸びなかった事が問題でした。(1年目63試合、2年目64試合)

そこで、プロ3年目に入るシーズンの前に腰の手術を敢行し、キャンプでの調整方法も変え、その結果プロ3年目では初のシーズン全試合出場を達成し、怪我の壁を乗り越える事ができました。

怪我を乗り越えたプロ3年目のシーズン成績が以下の通りです。

2018年成績(プロ3年目)
143試合、打率.321(514-165)、26本塁打、86打点、長打率.553、出塁率.403、OPS.956

ご覧の成績を見ても分かるように、試合にさえ出ることが出来れば大車輪の活躍をする事を証明したシーズンでもありました。交流戦でMVPを獲り、自身初めてのタイトルであるベストナインも獲得しました。

打率の高さは勿論、本塁打も30本手前を放つなど、まさに主軸として打線を牽引しました。



2.3  プロ5年目成績

2020年成績(プロ5年目)
120試合、打率.350(408-143)、14本塁打、64打点、長打率.512、出塁率.453、OPS.965

もはやこの領域の成績を常に残してくれる選手に文句の付けようがありません。タイトルも初の首位打者を獲得

ですが逆に、チームの成績が吉田正尚選手入団後の2016年〜2020年の間に6位→4位→4位→6位→6位と5年間でAクラス0回という暗黒時代っぷり。
特に打線は得点力不足に悩み、「吉田正尚個人軍」と言われていたのも遠い過去の話ではありません。

成績に関しては、特に2020年で秀でていたのが三振数の少なさです。
492打席に立ち、四球72個、三振29個でBB/Kが2.48でした。
普通は三振より四球が多いと優れている訳ですから、BB/Kが1を超えれば優秀な値なのにBB/Kが2.48と抜群の成績を残しました。
三振が少な過ぎて吉田正尚選手から三振を奪った投手が注目される程の三振数の少なさでした。


個人的には、三振を少なくしようと意識したシーズンを過ごすことで、新たな打撃技術や本人の成長にも繋がったと思います。MLB行きが決まった要因の1つであり、本人にとって重要なシーズンだったと思っています。

三振にまつわる成績に関してもこの年に色々な記録をマークしましたね。

あくまで個人的な推測ですが、体格からして本塁打王ではなく、打率出塁率に重きを置いた選手像が理想であり、「本塁打王が首位打者も獲れる」村上宗隆選手(現ヤクルト)の様なタイプではなく、「首位打者が本塁打王も狙える」タイプを目指したが故のこの結果だと思っています。



2.4  プロ6.7年目成績

個人が残してきた成績がようやくチームの成績に結びつき、ファンとして嬉しい2連覇を達成したシーズンの吉田正尚選手の成績はこちらです。

2021年成績(プロ6年目)
110試合、打率.339(389-132)、21本塁打、72打点、長打率.563、出塁率.429、OPS.992

2022年成績(プロ7年目)
119試合、打率.335(412-138)、21本塁打、88打点、長打率.561、出塁率.447.OPS1.008

3年連続打率.333以上を記録し、今年はOPS1.000超えを初めて達成しました。投高打低と言われるNPBで尚且つそれが特に顕著なパリーグでこの成績を残し続ける日本代表の3番打者です。


シーズン中でも「吉田正尚が打ったから勝てた試合」が数多く存在し、それはポストシーズンでも変わりませんでした。

皆さんにとってもやはり印象深いのは、今年の日本シリーズ第5戦でのサヨナラホームランでしょうか。

この試合は5回裏2-2同点の場面、山下投手から勝ち越しソロホームランを放ちます。
再び9回裏4-4同点の場面で打席が回ってくると、守護神マクガフ投手の2球目のフォークボールを捉え、右翼5階席に突き刺さる特大サヨナラホームランも放ちました。

打った瞬間にホームランと分かる打球かつ日本シリーズのサヨナラ場面というシーンも加えて、観客総立ちのホームランにBOSで活躍する姿を連想してしまいました。

テレビで見ていましたが、個人的に野球観戦史上1番声が出てしまったシーンでもありました。


決めるべき時に決める勝負強さ、安定した打率・出塁率、そしてフルスイングから放たれるホームラン、と打撃技術は現時点の日本人野手最高だと思います。


3.まとめ

長くなってしまいましたが、貧打のオリックス打線を7年間も支えてくれた主砲のプロ野球通算成績についてご紹介しました。

日本でもトップクラスのバッターであり、日本人野手最高年俸額の契約である5年約126億円の期待に応えられる様な成績をボストン・レッドソックスで残して欲しいものです。

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