アップルケアは必要か?いらないと考える6つの理由と入るべき人
【2024年9月24日更新】iPhone 16シリーズのバッテリー交換費用・修理費用を追加しました。
ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊
Appleの有料保証として用意されているアップルケア(AppleCare+)。
アップルケアに加入できるのは購入した日から30日以内です。それまでに入るか入らないかを決めなくてはいけません。
とりあえず入っておけば安心なのは間違いないのですが、その加入料金は安くなく「必要ない?それとも入るべき?」と悩む人はきっと多いはずです。
iPhone、iPad、Apple Watch、AiPods、Mac、Apple TV 4KとAppleエコシステムにどっぷり浸かっている私ですが、それらすべての製品はアップルケアに加入していません。
なぜなら「アップルケアは必要ない」と考えているから。
私はすべての人にとってアップルケアは必要ないと考えているわけではないですし、保証・保険のたぐいはすべていらないと考えている人間でもありません。
でもアップルケアに関しては「必要ない」と考えています。
アップルケアは必要ないと考える理由
入っておくべき人とは?
今回はこの2つについてご紹介したいと思います!
ちなみに私はアップルケアに入らない代わりに「モバイル保険」に入っています。最大3台まで登録しておけるのでコスパを考えると断然こっちです。
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アップルケアとは?
アップルケアとは、Apple製品に付けられる有料保証のこと。Appleが提供する保証サービスです。
AppleCare+ for iPhone
AppleCare+ for iPad
AppleCare+ for Apple Watch
AppleCare+ for Mac
AppleCare+ for Headphones, etc.
Apple製品やモデルによってプランが用意されており、それぞれ加入料金が異なります。
アップルケアには以下の保証・サービスが含まれます。
修理費用に特別価格(AppleCare+サービス料)が適用される。
無償のテクニカルサポート
無償のバッテリー交換サービス(バッテリーの最大容量が80%未満の場合のみ)
盗難・紛失に対する保証(iPhoneの「盗難・紛失プラン」のみ)
修理中の交換機(iPhoneのエクスプレスサービス)
メインは修理費用に対応する保証ですね。
例えばiPhone 16の画面を損傷させてしまったとき。通常なら修理費用として42,800円かかるところ、アップルケアに加入していれば3,700円で修理してくれます。
かかるかもしれない高額な修理費用に備えられる。これがアップルケアの最大のポイントです。
必要ないと考える6つの理由
本題である「アップルケアが必要ないと考える理由」について書いてきましょう。
1. 大きい金銭的な負担
円安や高性能化の影響もあってどんどん高価になってきているApple製品。
そこにアップルケアの加入料金が乗っかってくるとなれば、単純にキツイです……。
iPhoneのアップルケア加入料金は以下のとおりです。
iPhone 16、iPhone 15、iPhone 14:23,800円(2年間)、または1,180円/月(2年計算で28,320円)
iPhone 16 Plus、iPhone 15 Plus、iPhone 14 Plus:28,800円(2年間)、または1,380円/月(2年計算で33,120円)
iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max:31,800円(2年間)、または1,580円/月(2年計算で37,920円)
iPhone SE(第3世代):11,800円(2年間)、または580円/月(2年計算で13,920円)
iPhone 16の場合を見ると、2年間の一括払いで23,800円。本体価格は124,800円〜ですので、本体価格の約19%も上乗せして払う計算になります。
iPhone 14になると、本体価格の95,800円 + アップルケアの23,800円と、本体価格の約25%の価格がプラスされる計算に。
手厚い保証とサポートが付帯するアップルケア。「入っておいたほうがいいでしょ」というのは正論ですが、その高額な加入料金がゆえにそうかんたんに「うん、入ろう!」とはなりません。
Apple製品が好きな方だと、2年か3年サイクルで新モデルに買い替える方も多いかと思います。そのたびにアップルケアに入るとなれば、相当な負担になってきますよね。
買い替えるたびにこれだけのお金を払うのは単純にキツイ。これがひとつめの理由です。
2. 対策で破損・損傷リスクを抑えられる
保護ケースやガラスフィルムなどでしっかり対策し、大事に扱う。
アップルケアの加入料金が安くないからこそ、この選択肢はありだと考えています。
そもそも、通常使用の範囲での初期不良・自然故障に関しては、すべてのApple製品についている1年間のメーカー保証(ハードウェア製品限定保証)でカバーできます。
問題は落下などによる破損・損傷リスクですね。
ただ保護ケースとガラスフィルムを装着し対策しておけば、修理が必要になるほど損傷させてしまうことは少ないかと思います。
もちろん絶対ではありませんが、対策することで破損・損傷リスクを抑えられることは確かでしょう。
私はまさにこの考えで、保護ケースとガラスフィルムを装着しています。
「アップルケアには入らないけど、そのぶんしっかり対策して大事に扱うよ」っていうのがふたつめの理由です。
3. 機能に影響しない傷などは保証対象外
アップルケアに入っておけば、かかるもしれない高額な修理費用に備えられます。
ただし、以下の場合は保証対象外となり保証を受けられません。
経年劣化や機能に影響しない外観上の損傷
盗難や紛失(盗難・紛失プランでは保証対象)
改造や改変されている場合
Appleが認める正規店以外で修理されている場合
火災や地震などの外的要因によって生じた損害
私が2年半ほど使用したiPhone 12 Pro Maxは傷だらけですが、機能に影響するレベルではないので保証対象外となります。
アップルケアに入っているからといって、「ディスプレイに擦り傷が入ってしまった」というレベルでは保証対象として修理してくれないので注意です。
保証対象となるかどうかを判断するのはAppleとなりますが、もし保証対象外と判断されてしまえば、通常の修理費用が適用されることになります。
4. バッテリー交換サービスのハードルが高い
アップルケアのサービスには「無償のバッテリー交換サービス」が含まれています。
なんとも魅力的なサービスに聞こえますが、「バッテリー最大容量が本来の80%未満となっている場合のみ」という条件付き。
2年で80%未満にまで劣化させるのはあえてバッテリーに優しくない使い方をしたとしても難しいのでは、と個人的には思っています。
参考に私の手元にあるiPhone 12 Pro Max、iPad Pro 12.9インチ(第5世代)、M2 MacBook Air 13インチのバッテリー残量をご紹介しておきます。
iPhoneとiPadの保証期間は2年間ですが、Macは3年間です。
私はMacBook AirとMacBook Proの2台体制で使用しているので劣化は進んでいませんが、それを差し引いても3年以内に80%未満となるのは難しいのでは、という印象です。
バッテリーの劣化具合は使い方によって変わります。なかには恩恵を受けられる方もいるにはいるのでしょうが、おそらくごく少数なはず。
無償のバッテリー交換サービスは魅力的に思えるサービスですが、現実的には利用できない可能性もおおいにあることは理解しておくべきでしょう。
なおアップルケアは、一括払いの期間の終了日から30日以内に自動更新プランに切り替えることで保証を延長させられます。
「バッテリー最大容量が80%未満になるまでアップルケアに加入し続ける」という方法もありますが、それはおすすめしません。
それなら最初からアップルケアに入らずに自分のタイミングで有料でバッテリー交換してもらったほうが、結果として安くなるなる可能性が大です。
iPhoneの場合、以下の価格でバッテリー交換できます。
iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max:19,400円
iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 15、iPhone 14:15,800円
iPhone SE(第3世代):11,200円
5. 他にも修理費用に備えられるサービスがある
私はアップルケアには入っていませんが、その代わりに「モバイル保険」というサービスを利用しています。
月額700円で最大3台(主端末1台 + 副端末2台)まで登録でき、主端末は最大10万円まで、副端末は年間最大3万円まで修理費用に対し補償してくれます(合計最大10万円まで)。
主端末は最大10万円の補償ですから、iPhoneを登録しておけば画面の割れと背面ガラスの損傷はカバーできますね。
iPhone 16 ProとPro Maxの「その他の損傷」では少し足がでちゃいますが、ほとんどの修理は10万円でカバーできるでしょう。
私はモバイル保険の主端末に壊れても修理して使いたいと考えているMacBook、副端末にiPhoneとApple Watchを登録しています。
モバイル保険は「新規取得した日から1年未満の無線通信が可能な端末」であれば登録できます。
AirPodsやApple TV 4KもHomePodも登録可能。Apple製品以外のワイヤレスイヤホンやゲーム機、Wi-Fiルータなども登録できます。
アップルケアなしだと不安だ、という方はひとつのオプションとしてモバイル保険を検討してみてください。
6. クレジットカード付帯のスマホ保険
一部のクレジットカードでは、購入したスマホに対する補償が付帯されていることがあります。
JCBスマートフォン保険
アメリカンエクスプレスのスマートフォン・プロテクション
イオンカードのショッピングセーフティ保険
dカードケータイ補償
クレジットカード会社によって補償金額が異なりますし、すべてのクレジットカードにサービスが用意されているわけではありません。
それに補償金額は多くて10万円程度。アップルケアやモバイル保険と比べると補償内容は弱いものの、高額な修理費用が発生したときには足しにできるでしょう。
入っておくべき人とは?
ここまでは「アップルケアは必要ないと考える理由」についてご紹介してきましたが、逆に「こういう人は加入を検討すべき」というパターンもあります。
1. 万が一にも修理費用に備えておきたい
私はこれまで家族分も含めて15台ものiPhoneを買ってきました。
ガジェットブログを運営していることもあって世代が変わるたびにiPadもMacもApple Watchも買ってきましたが、一度もアップルケアに入っておけばよかったと後悔したことはありません。
しかしそれは結果論。たまたま運がよかっただけで、高額な修理費用が降ってくる世界線もあったはずです。
「万が一にも高額な修理費用を払いたくない」という方は、アップルケアに入っておいたほうが安心でしょう。
2. ものを壊してしまう能力を持っている人
「あんたは能力者か!」とツッコミを入れたくなるほど、何か買うたびに故障などのトラブルに遭う人がいます。
それとおっちょこちょいな人ですね。そんな人のiPhoneはいつ見ても画面がバキバキです。
アップルケアはユーザーの過失による破損・損傷も保証対象です。不注意で落下させた損傷させてしまった、という場合も安心です。
あなたが「いつもものを壊してしまう」という能力者なのなら、アップルケアに入っておくことをおすすめします。
3. 損傷・盗難リスクが高い環境で使う
Apple製品をアウトドアやスポーツなど損傷リスクの高い環境で使う場合は、アップルケアに入っておいたほうが安心でしょう。
身に付けるApple Watchの損傷リスクは特に環境に左右されやすいですし、iPhoneやAirPodsにも同じことが言えるかと思います。
iPadやMacも、自宅メイン使い方よりも頻繁に持ち運ぶ使い方の方が損傷リスクが高くなりますよね。
また、盗難リスクが高い環境で使う方にとっては、iPhone向けに用意されている「盗難・紛失プラン」が安心。
日本で盗難に遭うことはめったにありませんが、よく海外旅行に出かける方はアップルケアに入ることで万が一に備えられます。
4. テクニカルサポートを使い倒したい人
Apple製品にはもともと90日間の無償のテクニカルサポートがついています。
Apple製ハードウェアの操作方法だけでなく、Apple製アプリの使い方も専門のサポートスタッフが親切に教えてくれます。
アップルケアに入ると、保証期間中においてはこのテクニカルサポートが回数無制限で利用できます。
操作方法や使い方を聞ける場所って意外と少ないんですよね。そして一般的にこの手のサポートは高額です。
「テクニカルサポートを使い倒したい」と考えている方なら、加入料金を払ってもアップルケアに入る価値ががあります。
まとめ:大多数は必要ないです
今回は「アップルケアは必要ないと考える理由」と「入るべき人」の2点についてご紹介しました。
「アップルケアに入っておいたほうが安心?」と聞かれれば答えはYESです。
アップルケアに入っておけば高額な修理費用は心配しなくてもいいですし、回数に制限もありません。
それでも大きいネックとなるのは高額な加入料金。iPhoneの場合、本体価格の20%前後も上乗せされるのは普通にキツイです。
それならアップルケアに入らずに、対策して大事に使おう、というのが私の意見。もちろん、アップルケアに入らないことによって、高額な修理費が襲いかかってくる可能性があることは理解しておく必要があります。
あくまでもいちAppleユーザーの意見にはなりますが、アップケアに入るべきかどうか迷われている方の参考になれば幸いです。
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