見出し画像

【違い・比較】iPhone 16/15にあって、iPhone 16eにないもの

ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊

2025年2月19日、iPhone 16シリーズの新機種として「iPhone 16e」が発表されました。

2月21日22時から予約受付を開始、2月28日に発売となります。

サイズや価格など賛否両論ありますが、ひとまず「iPhone 16やiPhone 15と何が違うの?」というところをまとめたいと思います。


iPhone 16にあって、iPhone 16eにないもの

「iPhone 16e」という名前のとおり、SEの後継機ではなくiPhone 16シリーズの廉価版という位置付け。

iPhone 16と比較して、iPhone 16eで省かれているポイントをまとめました。

1. Dynamic Island

iPhone 16のフロントカメラ部分には「Dynamic Island」が採用されていますが、16eでは従来のノッチとなっています。

iPhone 16eのノッチ
出典:apple

2. デュアルカメラ(超広角)

iPhone 16は48MP広角+12MP超広角のデュアルカメラ。一方、16eは48MPのシングルカメラのみとなり、超広角での撮影はできません。

iPhone 16eのシングルカメラ
出典:apple

3. GPUコア数

チップはどちらもA18ですが、iPhone 16はGPUコアが5コアであるのに対し、16eは4コア仕様。

グラフィック処理などで差が出る可能性がありますが、個人的にはその差はさほど大きくないのでは、と思います。

4. Wi-Fi 7への対応

iPhone 16は次世代のWi-Fi 7対応。16eはWi-Fi 6まで。Wi-Fi 7は通信速度の向上や電波の混雑に強いといったメリットがあります。

ただしWi-Fi 7の利用にはそれに対応するWi-Fiルーターが必要です。ルーターを買い換えないとWi-Fi 7の恩恵を受けられない方が多いかもしれません。

5. 第2世代UWB(超広帯域)チップとThread

iPhone 16は2世代目のUWBチップを搭載し、さらにスマートホーム規格「Thread」に対応しています。16eはいずれも非対応です。

紛失防止タグ「AirTag」の「正確な場所を見つける」機能を利用するには、UWBに対応する必要があります。そのためiPhone 16eでは利用できません。

6. ディスプレイの輝度

iPhone 16は屋外最大2,000ニト、HDR最大1,600ニト、標準1,000ニトに対応。16eは屋外最大輝度非対応、HDR最大1,200ニト、標準800ニトと控えめです。

800ニトだと屋内や日陰でなら気にならないかもしれませんが、太陽光の下では暗く見づらく感じてしまう可能性が高いです。

16eのバッテリー持続時間が向上していることについて、Appleは「Appleシリコンの並外れた電力効率、初の自社設計モデムのC1」と書いていますが……「そりゃ輝度が下がれば持続時間は向上するでしょ」と多くの人からツッコミが入りそう。

7. マクロ撮影・空間写真

iPhone 16は超広角レンズを活かしたマクロ撮影や、奥行きを活かした空間写真に対応します。

16eはシングルカメラのため、これらの機能は省かれています。

8. シネマティックモード・アクションモード・空間ビデオ撮影

iPhone 16は、動画撮影時の背景ボケを演出できるシネマティックモード(4K対応)や動きの激しいシーンでもブレを抑えるアクションモードに対応します。

16eはこれらの機能に対応しません。

9. MagSafe/Qi2充電

iPhone 16は磁力でピタッとくっつきワイヤレス充電できるMagSafe/Qi2充電に対応します。Apple純正の「MagSafe充電器」を使えば、最大25Wと高速なワイヤレス充電が可能。

16eはQi充電のみとなります。マグネットではくっつくかず、7.5Wまでとなります。

個人的には「なぜこの機能を省いちゃったのか」と残念に思っています。だってMagSafe/Qi2への対応はiPhoneの大きな強みですからね。

サードパーティ製含めたくさんのQi2充電対応の充電器・モバイルバッテリーが販売されているなかで、それらをフル活用できないのは16eのデメリットです。

※ MagSafe/Qi2に対応しないiPhone 16eでも、別途ケースを用意すればマグネットでくっつきワイヤレス充電できます。しかし充電速度はかわらず7.5Wとなります。

iPhone 15にあって、iPhone 16eにないもの

1. Dynamic Island

iPhone 15はDynamic Islandに対応しますが、16eは非対応。ノッチが残ります。

2. デュアルカメラ(超広角レンズ)

iPhone 15は48MP広角+12MP超広角のデュアル構成ですが、シングルカメラの16eは超広角撮影はできません。

3. シネマティックモード・アクションモード

iPhone 15はシネマティックモードやアクションモードに対応しますが、16eは未対応です。

4. MagSafe(15W)ワイヤレス充電

iPhone 15は最大15WのMagSafe/Qi2充電に対応しますが、16eはQiのみで7.5Wまでとなります。

5. 第2世代UWB(超広帯域)チップ

iPhone 15は第2世代UWBチップを搭載しますが、16eには搭載されていません。

AirTagの「正確な場所を見つける」機能には対応しません。

逆にiPhone 16eにあって、iPhone 15にないもの

1. A18チップ

iPhone 15にはA16 Bionicチップが搭載されていますが、16eには最新の「A18チップ」が搭載されています。

A18はA16に比べCPUが30%高速、GPUが40%高速とされています。

2. Apple Intelligence / ビジュアルインテリジェンス

最新のA18チップを搭載するiPhone 16eは、AppleのAI機能「Apple Intelligence」に対応します。iPhone 15はこれに対応しません。

またiPhone 15は、撮影した被写体を認識し様々なアクションに繋げられるビジュアルインテリジェンスにも対応しません。

3. アクションボタン

iPhone 15には従来の「着信/消音スイッチ」が採用されていますが、16eでは多機能に使えるアクションボタンが採用されています。

4. 長くなったバッテリー持続時間

Phone 16eは、ビデオ再生で最大26時間と、15(最大20時間)よりもバッテリー持続時間が長くなっています。

オーディオ再生も最大90時間と、15よりも10時間長くなっています。

で、iPhone 16eはどうなの?

2020年4月に発売されたSE(第2世代)は44,800円から、2022年3月に発売されたSE(第3世代)は57,800円からと(いずれも発売当時の価格)、非常に手にしやすい価格でした。

iPhone 16eの仕様的にSEとは別ものではあるのですが、やはりSEの後継機種を期待していた人からすると、「それじゃない感」がぬぐえません。

Apple公式サイトをみると、iPhone 16eの「最新のiPhoneを手にしやすく」というコピーが目に入ります。

SEの後継機種に期待していた人が多いわけで、当然「全然手にしやすい価格じゃない!」というツッコミが入りますよね。「SEのサイズやホームボタンが気に入っていたのに」という方も多いかと思います。

で、iPhone 16eはどうなの?

ということですが、個人的には「スルー」です。

iPhone 16eの価格は99,800円(税込)から。10万円あれば、中古のiPhone SE(第3世代)を3台くらい買えちゃいます。性能を求める方でも、10万円あれば中古のiPhone 15やiPhone 14 Proあたりを買ってもお釣りがきます。

【参考】人気中古ショップ「イオシス」で中古iPhoneをみる

Apple Intelligenceが4月初旬に日本語に対応する予定ですが、海外での評判は決してよくないんですよね。まだまだ発展途上で魅力的とは言えないという評判です。

そうであればますますiPhone 16eを選ぶ理由がないんですよね。10万円の予算があるとして、私ならiPhone 16eではなく自分のニーズにあった中古iPhoneを選びます。


いいなと思ったら応援しよう!